「実際、夜中の東海道を一晩走ったところで、いまやデコトラに出会うことなんて、ほとんど皆無なわけです。時代は完全に変わってしまったってことなんでしょうね。」新 デコトラのシュウ 鷲 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
実際、夜中の東海道を一晩走ったところで、いまやデコトラに出会うことなんて、ほとんど皆無なわけです。時代は完全に変わってしまったってことなんでしょうね。
デコトラ趣味の人たちのオフ会に便乗して撮影させていただきました、みたいな感じで始まる映画でしたが、デコトラを拝めるのはそのシーンぐらいのもの。
この映画では、デコトラはあまり、というか、ほとんど、まったく、活躍しません。
そもそもストーリーにデコトラとの関連性がまったくありません。
なので、デコトラに興味がある人は、欲求不満で悶々とするんじゃないかと思います。
私には関係ありませんけど。
このシリーズも昔はそれなりに遠距離までロケに出かけたようですが、今作は埼玉県飯能市での収録。
西武新宿線の新宿駅から片道510円のお手軽ロケです。
スタッフは自腹で現地集合だったりして。
不況の風が首筋に……的な作品だったのでしょうか。
知らんけど。
剛力彩芽とか、さとう珠緒とか、最近とんと目にしなかった女優ばかりがキャスティングされていたのも、不況の風が、の理由なのでしょうか。
ますますもって、知らんけど。
ストーリーは、よくある系のお話ですが、それなりに面白かったです。
ただし自分のお金で観るべき映画では決してないと思います。
たとえば飛行機の機内ビデオで、選択リストに載っているなら、お勧めです。
頭をカラッポにして、あはは、あははと楽しむ映画なので、世の中には、そういう映画が必要とされるシチュエーションだって、たしかにあるよね、と思ったのでした。
もっとも飛行機で旅行なんて、この先、どうなるのか、知らんけど。
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