ワン・モア・ライフ!のレビュー・感想・評価
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ダメ親父
舞台はシチリア島、先ず冒頭のシチュエーション、寿命は天国のお役所のコンピューターで管理されているという、スムジーを飲むことで寿命が92分延びるなんて、コメディの発想でしかありませんね。
サッカーのロスタイム(アディショナルタイム)みたいなものでしょうが、映画が94分ですから、ほぼリアルタイムで戻された時間を観ることになるのかと思いきや、昔の火遊びなど回想シーン盛りだくさん。
もし、死んで最後に家族と別れの時間を過ごすとしたら、原題はMomenti di trascurabile felicita(取るに足らない幸福の瞬間)、死を考えるってことは生きている意味を考えることでもあり、ある種哲学的なテーマなのだが主人公が信号無視の常習犯、火遊び三昧のダメ親父ではどこか他人事、退屈な時間でした。
『あなたの事思っているけど、毎日じゃないの』自由恋愛♥
また、消されていた。
二回目の鑑賞だが、内容は覚えていたが、やっぱり、レビューを消される内容の話だと思う。
しかし、二回目を鑑賞して、昨日見た映画と合わせて思うのは、家族は『絆』じゃなくて『木綱』なんだなぁと思った。よくも悪くもね。
人生のロスタイムがあったら…
あの世の受付で、自分が日頃いつ事故に遭ってもおかしくない危険運転をしていたのはすっかり棚にあげて、健康には十分に気をつけてたのにもう寿命なんておかしい、と、ジム通いやらスムージーやら生姜やらを並べ立てて、間違いだ!と係の人に食ってかかる場面がとても可笑しかった。
事故った時の人生の走馬灯に見たのは、愛を交わした数々の女性達のことばかりだったのでこれではいけない、ロスタイムでは家族に愛と感謝を伝えるんだ、と張り切って地上に戻ったのに…家族は冷たかった。素行が悪かったから…自業自得。笑
でも、あっらーこのままロスタイムも終わりかな、なんて成り行きでハラハラして見ていたら、最後の30分で急に上手く行き始めて、最後は妻からのリベンジもありつつ、元サヤに治まった。イタリアンはおおらかでした…。
最終的な私の感想は…
「おっさん、十分に楽しんでたし、ロスタイムなしであの世行きでも文句言えないよ。」です。笑
スムージー飲も
「死んだ!」と思ったら天国の事務局みたいのが間違えてて92分だけ現世に戻れるって話。
日常の素晴らしさを感じるよね。
それで懸案を色々と解決して「さあ、92分経った」ってなるのね。
ここは感情移入して観てたから「四分の一秒、四分の一秒ずれてくれ」って思って観てたの。
この映画で一番好きだったのは、主人公が92分を超えて生きられることになって、奥さんに
「いつまでいられるの?」
って聞かれるところ。主人公、首を振るんだよね。これ僕ら全員そうだよね。実は現世にいつまでいられるかは解らない。
娘があっさり主人公を許すんだけど、ここはヌルい気がしたな。
そして、事務局の計算違いはスムージーとジンジャーで、それで余命が延びるから「スムージー効くな」と思ったよ。
クッソつまんなかった。 一人の男の人生の回顧録みたいな感じだったけ...
クッソつまんなかった。
一人の男の人生の回顧録みたいな感じだったけど、そもそも知らん人のこれまでの人生なんて1ミリも興味がわかない。
壮絶な人生だったとかならまだしも、ただただ浮気しまくって我が子の見本にもならないような行動をして、キャラクター的にも全く魅力を感じない。
時間の無駄だったな。
地獄の沙汰も金次第なんて言いますが、イタリアでは天国のお役人が古い...
地獄の沙汰も金次第なんて言いますが、イタリアでは天国のお役人が古いコンピューターシステム(モニター📺が懐かしかった)を使って審査し、長蛇の列で、整理票番号が億超え。昔のレジのレシートみたい。長すぎだよ。呼ばれてもわからないよ。
92分(2分はオマケ)は短い。
な~んもできない気がする。幼稚園のお迎えでほかの子のお母さんを軟派したり、スイミングスクールでほかの子のお母さんを軟派したりした思い出のほうがむしろメインで、イタリアだなぁと楽しめました。
警察から死亡の知らせを受けた奥さんが心から悲しんでくれるのが羨ましく思えました。たぶん、サクサクと手際よく荼毘にふされてしまうだろうからね。死ぬときにちゃんとお礼を言うことができる人は少ないからなぁ。今のうちに言っておくしかないなぁと思うけど、あっさり、「あっそう」で済まされてしまったら、悲しくて、逆ギレしてしまいそう。
サッカーの結果が変わるのはバックトゥザフューチャーぽかっだけど、お約束でしたね。
娘が人生ゲーム出してくるけど、それだけで、90分経ってしまいそう。歴史を変えたのは、スクーターじゃなくて、人生ゲームの車の上の人のピンの数かも。
監視で付いてくるお役人がいい味出してました。
とてもおもしろかった。
私は好きでした。
こういうダメな男いるよねー。男尊女卑なんていう概念も知らずただ怠惰で自分勝手なヤツ。でも憎めなくて何か気になるんだよね。イタリア人の恋愛体質が全編に渡って繰り広げられているし、こいつ生き延びたこの僥倖をすぐ忘れてまた家族をイライラさせるんだろうなぁ、という未来まで予想できてしまって、なんだか気持ちが軽くなりました。人生はそんなものだ。
イタリア人のメンタリティを受け入れないと楽しめない
家族と過ごす時間よりもいろんな女性と過ごす時間を大切にしてきた男性が交通事故で死亡したが、天国の計算ミスでもう少し生きられることが判明。与えられた92分で家族と過ごそうとするコメディ映画。
結婚してからもいろんな女性と浮気してきたパオロの描写はイタリアっぽくて笑えるが、どうにも現実味がない。浮気した女性が下着で部屋にいるところに普通に妻が帰ってきて何事もなかったかのように会話するなんてのは日本ではちょっと受け入れにくい。また、妄想なのか?と迷うシーンも数多く、回想と現在の区別がつきづらかったのは残念なところ。
パオロは家事しないし、言い訳ばかりだし、地元のサーカーチームの試合に夢中だし、さらには女グセも悪い。それでも受け入れる妻のアガタはすごい。イタリアっておおらかななんだなと思っていたら娘はそんなことなかった。でも最後にはパオロの思い出話聞きながらニヤニヤ笑顔で受け入れてたし。送り迎えのときに踏切で待たされるのが嫌で別れそうになったけど、線路の下を通る道路ができて別れないですんだってエピソードは普通にクズ男のもの。イタリア人のメンタリティの凄さを再確認した映画だ。
でもトータルの印象は悪くない。ベタな展開でもいいじゃない!とおおらかな気持ちで楽しんだ。
【"人生ゲーム" ”帰って来た酔っ払い・・じゃなかった女好きで、いい加減な人生を送って来た男”が”自分の宝物に気付く様”をコミカルに描く作品。】
ー この世に92分だけ戻ってきて、パオロ(ピエールフランチェスコ・ディリベルト:ビフ)は、何をしたのか・・。そして何を感じたのか・・。-
・風光明媚なシチリア島・パレルモで「お気に入り 大切なモノ」の数々と”お別れ”するパオロの姿。
・過去の自らの人生が、走馬灯の様に蘇る数々のシーン。
・天国の役人を"レナート・カルベンティエーリ"が演じているのも、嬉しい。
- イタリアの人って、サッカーと美味しい食事と美しい"複数の女性"を愛する人生を送るんだね。
作品構成は粗いが、何だか愛すべき、しょうがない人達だなあ・・、と思いつつ観賞。
パオロも 、"自分の大切なモノ"に、気が付いたのだから、もう少し夫、父としてきちんと生きなさいよ!と思った作品。-
<僅か、92分だけ現世に戻り、自分勝手だったパオロが、学んだ事。
少し沁みます・・。
人生は意外と短い。
日々、大切に生きようと思った作品でもある。
寛容な心で、観賞されたし。>
間違いは誰しもがそして神様ですらしてしまうもの
主人公のパウロがバイク事故を起こし天国の入り口から作品は始まる。
しかしながら人々の死期を操る神々達の計算違いからパウロは死期を早めてしまった間違いが発覚する。その時間は約1.5時間。その為1.5時間再度人生をやり直す事が許される。
地上に戻ったパウロは残り1.5時間をできる限り家族と有意義な時間を過ごそうとするが、今まで家族を放ったらかしにしたり浮気を繰り返すなどしてた事もあって中々思うように協力してもらえない。
中々協力を得られず苦しむ中で自分のこれまでの日々を振り返り、間違いだらけだった事を悔やみ反省する。その気持ちが芽生えた瞬間から家族にも同情され自然と一緒に時間を過ごす流れと変わる。
この作品の面白いところは非常に哲学チックな展開、会話が多い所。
また人は死期が分かれば残りの時間をどう過ごすか必死になるより自分の過去を振り返り、これまで犯してしまった過ちや間違いをなんとか埋め合わせようとする姿はなんか共感できるような気もした。
物足りなかった点はこの作品の鍵となる残り1.5時間という残された時間の使い方だが、殆どが回想シーンとなりパウロの過去の過ちが映し出される。その為残り時間をどう過ごすかという具体的な過ごし方は描かれない。
また誰しもが過ちや間違いをしてしまうというのが作品の鍵となり、それはどんなに優れたひとでもそして神ですらもというメッセージ性は凄く伝わり共感されるが、最後にパウロが結局生き延びる展開は少し雑に感じたかな。
ストーリー設定としては空想度強めのストーリー展開だけど、死ぬまでの過ごし方はリアリティがありなにか身近に感じるような、そして強引さはあるものの素直になる事で家族が一つになる展開は少なからず心温まる展開で最低限楽しむ事はできた。
日常の大切さに気付かされるイタリア映画
交通事故で死んだはずの中年パパが人生のロスタイムを偶然手に入れたことにより、今までの生き方を悔い改め、わずかに残された家族との時間の大切に過ごすというストーリー。
こういう映画を観たあとは、自分もロスタイムをもらったつもりで、日々の生活の「幸せな切れ端」に感謝しながら生きていかないとな〜、としみじみ思ったりする。それと同時に「踏切で待たされても腹を立ててはいけない」「信号無視をしてはいけない」という交通ルールの基本を免許更新の時のビデオの何倍も痛感させられたりもする。
ひとつ気になったこととして、ラストでなぜ彼は人生を続けることを「連中」に許されたのだろうか?1回目より2回目の方がアクセルを強く踏んで衝突車をかわすという可能性を老人は全く想定していなかったのか?何か腑に落ちる理由が欲しかったといえば欲しかったけど、でも家族が幸せそうだからなんでもいいのかな〜。
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