劇場公開日 2021年6月25日

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「SFとして稚拙すぎるのでは?」1秒先の彼女 Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0SFとして稚拙すぎるのでは?

2021年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

常にワンテンポ早い“彼女”が積もり積もったあげくに1日損して、常にワンテンポ遅い“彼”が1日得する(と理解したのだが、合ってるだろうか?)。
だとすれば、アイデアは面白い。
しかし本作では、“彼女”だけでなく、“彼”以外のすべての人間が1日損してないか?
退屈して居眠りしたので自信はないが、つじつまが合わない気がする。

郵便局の私書箱のところも、理解できなかった。
結末をみれば、あたかも“彼”が、最初から“彼女”の行動も含めて、その後の展開をすべてコントロールしていたかのようだ。
“彼”は、神なのか?

自宅の壁やタンスから出てくるDJやオジさんも、意味不明だ。
「異空間との交信か!」と期待したが、深い意味はなく、ただの挿入ギャグや“夢”のようだ。

SF映画は、なんと言っても、設定や時空のトリックが第一だと思う。
もし、自分の理解に誤りがなければ、本作は稚拙すぎる。現実と非現実が、ルールも無く交錯する。
あるいは、自分が理解できていないとすると、本作のトリックは映画「テネット」みたいに難しすぎる。
どちらにせよ自分としては、“台湾の雰囲気”を楽しんだだけの、つまらない映画だった。

Imperator