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さつきのマドリのレビュー・感想・評価

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3.0なぜかマグリットの『陵辱』を思い出した

2024年9月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

怖い

監督と脚本は『はざまに生きる、春』の葛里華

男を見定める能力が欲しいとお地蔵様に頼んだら男の顔が住んでる家の間取りに見えてしまうようになった20代後半独身女性の話

設定としてなかなか面白い

女に生まれていたらこの能力ほしいわ

なぜかマグリットの『陵辱』を思い出した
10代のときにこの絵を知り「もし世の中の女性の顔が全てその人の裸になったらなんて素晴らしいんだ」とバカなことを想像したものだ
今となるとそれはそれで大変困るなとは思う
作業ズボンのジッパーが全開の若い女性を見てしまったときに思わず目を背け「えらいこっちゃ」「早く気づいて」と焦ったくらいだから
もし浜辺美波の顔がマグリットの陵辱みたいになったらびっくりして気絶してしまうだろう

配役
不動産屋に勤める桜田サツキに平井珠生
長髪のホームレスのような怪しげな風体の駒沢蓮にタカハシシンノスケ
サツキの元恋人の町井雄介に千綿勇平
サツキの職場の後輩の赤坂ももに北原帆夏
サツキの上司の永野なお子に葉丸あすか
漫画家の荒川匠に鈴木浩文
尊大な客の豆原文にボブ鈴木
既婚者で浮気性の客の田坂俊郎にモリタモリオ
田坂の浮気相手の早坂かずみに小倉百代
不動産屋の同僚に中田秀平に渡辺潤
不動産屋の同僚の岡本かなに岡見百桃
不動産屋の同僚の黒川康に下前祐貴

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野川新栄

3.0【”傘地蔵の恩返し”自分に合った人を見つける要素は、年収や見た目ではなく、自分との相性や人柄なんだよね。】

2023年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

幸せ

■大好きだった彼氏に突然振られ、心が折れた27歳の桜井さつき。
 道端のお地蔵様に「どうか私を幸せにしてくれる男を見極める目をください」とお願いする。
 すると、世の中の男の顔が物件の間取りに見えるようになる。
 家賃、築年数を比べて、男を選び始めるさつきだが。

◆感想

・ショートストーリーって、軸がキチンとしていないとナカナカ厳しいと思う。

・今作は、その軸がややブレつつも、一人の女性が自分に合う相手の選び方に開眼していく姿が良かったかな。

<自分のパートーナーは、年収や身長や見た目(そりゃ、高学歴、高身長、美女、美男であれば良いけどさ。)だけではなく、自分との相性、心根の美しさを見極めたうえで、相手に自分を判断して欲しいよね。
 今作では、それが言いたかったのではないかな。>

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NOBU

3.0可もなく不可もなく

2021年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

MOOSIC LAB で鑑賞。

普通に良くできたお話
もっとインディーっぽい雰囲気を期待しましたが
構成が独創的、前衛的っててわけじゃないです。
おもしろ設定・・・ってところでしょうか?

恋愛対象に何を求める?なよくあるお話の
変化球バージョンってとこでしょうかねー?

もっともっと枠からはみ出てもよかった
ような気がします。

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バリカタ

3.0人を見る目

2021年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

男に振られたさつきはお地蔵さんに男を見る目が欲しいとお願いした。すると、男性の顔が間取り(年収や浮気性など)に見え出すという話。
幸せとは何?ものの本質とは?など、ファンタジーのなかから伝わってくるものが有った。
主演さつき役の平井珠生が魅力的だったし、さつきの職場の同僚役の北原帆夏が可愛かった。

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りあの

4.0マドリに見えるユーモアが温かい余韻に、主演・平井珠生からも目が離せない

2021年4月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

 少し評価が甘いかもしれないが、観ている道中からとても楽しめたので、つい。40分とショートながら起承転結がしっかりしており、優しい余韻をくれる意欲作。

 さつきを演じたのは、『アルプススタンドのはしの方』で吹奏楽部の一員であるサチを演じた平井珠生。彼女に会いに行ったと言っても過言ではないのだが、かなりのハマり役で大満足。高校生から一転、彼氏に振られても省みない猪突猛進タイプの27歳に。ちょっとヤバい奴と自身が表現するくらいのキャラ。さらに、自身で歌も歌っているからまた良さが広がる。エンドロールも可愛らしい世界観を踏襲している。
 さて、作品はというと、けっこう面白い。彼氏に振られたことで地蔵に願い事をしたら、男の顔が物件のマドリに見えるようになる…というぶっ飛んだ設定。ただ、男の浮気性や年収といった情報を例えているだけなので、地続き。
露骨に「結婚したい!彼氏欲しい!」なんて言うのは今の時代にそぐわなそうだが、それが幸せか否かを考えたくなることがテーマなので、その答えに余韻がポカポカくる。コミカルでファンタジーだけど、メッセージがどっしりしているので深い。かなりの収穫だった。
ちなみに、監督は本日登壇しなかったが、新作の撮影だそう。はやくも楽しみだ。

 緑のドレスに身を包んだ珠ちゃんと写真も撮れて満足。これから来るであろう女優さんだけに、今後も目が離せない。そして、2足のわらじを履く監督、葛監督にも期待してしまう。

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たいよーさん。