映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園のレビュー・感想・評価
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今までと比べて斬新な映画!
今までの映画とちょっとちがう雰囲気の仕上がりになってました。
新感覚な内容でした。
いつものように「ナビゲーターが現れて異世界と交流する」という流れではなく、
「現実にある学校へ体験入学に行く」という設定でした。
あ、現実なんだ!と斬新な世界観でした。
小さいお子さんはびっくりするまたは怖がるシーンが少しあり。暗いシーン注意。
結論としては私好みでした。青春がテーマです。
大人の自分が送りたかった青春の、ぽっかり空いた部分を埋めてくれるような映画でした。
感動とか勝負とか恋愛とかいろいろ詰まっていて、とにかく「詰め合わせ」のようなお得感がありました。
ボーちゃん好きになった…。ボーちゃんファンはぜひ見てください。
キャラがみんないかされており、どのキャラもちゃんと見どころがあり、魅力的で生き生きしていました。
ラストにカンフーやラクガキみたいな歌に乗せて強行突破みたいなノリはあまり好きではなかったのですが、今回はそれもなく。
あ、そこで終わるんだ!というさっぱりした終わり方。
その辺も新感覚だったなあ。
過去、ヤキニクロードのように家に帰るまでが一区切りだった気がしたのですが今回それもなく。
エンドロールの終わりに続きがあるのかな?と思ったのですが、終わりでした。
(エンドロール後、次回映画予告はあります、数秒の告知)
なじみの作品が、なじみの顔が映画館で見れるという安心感。
当たり前だと思われるかもしれないけど、なんだかこういうの幸せだなと思いました。
大満足!
思わず爆笑してしまういい映画
ライトな感動も織り交ぜつつの社会風刺は絶妙なバランス!!
前作『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』がデジタル化された現代社会において、「自由」とは何か。それは時代の移り変わりによって、概念がアップデートされただけで、デジタル化されても本質的なものは実は変わってないのではないだろうか…という、デジタル化の波をあえて否定せずに、受け入れる姿勢をみせたことで、近年の「クレヨンしんちゃん」映画においては、久しぶりに社会風刺色の強いものとなっていたが、今作も切り口は全く違うが、ちゃんと社会風映画となっている。
前作と違う解釈も一部入っているようでもあるが、それは脚本家が違うこともあって、仕方ない部分はあるし、それはそれで「クレヨンしんちゃん」という受け皿を使って、様々なクリエイターがメッセージを発信しているという側面から観ると、それもおもしろい。
前作はアニメ映画とは別畑から『裏アカ』『まともじゃないのは君も一緒』の高田亮を脚本家に迎えたことによって、社会風刺色、メッセージ性がより強いものとなっていたのに対して、今作では、『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』から映画版「クレヨンしんちゃん」の脚本家として定期的に起用されている、うえのきみこが再び脚本を務める。
うえのきみこは、映画版「クレヨンしんちゃん」の過去作へのリスペクトが強いように感じられ、テイストを模索しながら、自分の色をどう出すか試行錯誤してきていた脚本家である。(私の個人的な解釈)
それが惜しいところまで行ったのが、『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱』であった。これは往年の映画版「クレヨンしんちゃん」のテイストが久しぶりに感じられた作品であったが、社会風刺、メッセージ性の側面としては、若干弱い感じがしてならなかった。
とは言っても「クレヨンしんちゃん」自体が、時代の流れやコンプライアンスなどに伴い、より子供向けになっていくという限られた表現の場で、どう黄金期のテイストを出していくかというのは、結構なハードルだったように思える。
油断していると、前作のように新たな脚本家が取り入れられ、外されてしまう危険性がある…
過程や理由ではなく、結果があってこそのパフォーマンスによって成績が出され、上位表示されるアルゴリズムのように、一度間違ってしまうと、なかなか負のサイクルから抜け出せないという、特にGAFAによって、リアルな社会にも持ち込まれてしまった概念に対することが、今作のポイント化された社会構造への風刺作品になっているのと同時に、うえのきみこの脚本家としてのスタンスが今作の中でも描かれているテーマのひとつ「自分らしさ」にも反映されているようにも思えてしまった。結果的に、それが上手く機能していて、独自性を出すことに成功している。
ライトな目線からの、友達との別れ、大人の目線からも、『子供はわかってあげない』のような子供が大人になっていく寂しさを描きながら、社会構造への風刺も入れてみせた絶妙なバランスの映画だ。
単純に子供が観ても楽しめる作品でありながら、大人に対してのメッセージも含ませるということは、ディズニーやピクサーがあたり前のようにやっていることではあるが並大抵のことではない
正直言って、日本製アニメだからと言って、最初からブランド的に抜きん出ていられる時代は終わりつつあって、アニメ業界にも様々な国のものが入ってきている。中国やヨーロッパ、中東までもがアニメ市場に参入してくる中で、どうジャパニメーションというブランドを維持できるのか…という過渡期。
それは独立した単発映画だけではなく、今回のようなテレビシリーズの劇場版も同じであり、テレビシリーズという規制の囲いの中で、どう自色を出すかという、難しい立ち位置で勝ち残れる存在は、今後の日本映画業界の財産になる可能性も高いのだ。
今までにないしんちゃん映画だった
事前情報なしで見に行きましたが、フワちゃんはともかく、エンドロールを見てはじめて、えっこいつら仲里依紗とチョコプラだったの!?とびっくりしました
皆ゲスト声優らしからぬ上手さ
本編はラスボスが誰かわからないミステリー形式だったこと、あいつだろうな…からのこいつか!、本来ならラスボスポジションに来るであろう人がラスボスではなかったことに驚かされ
終盤の風間くんの手紙、チシオがひろしみさえの言葉を聞いて復活するところ、探偵団含め各キャラが大活躍するところ、ラストの二人(あえてぼかします)の掛け合い…
ギャグとシリアスと感動がいい感じに混ざり合った素晴らしいしんちゃん映画でした!!
上映されていたときお子様が数人いましたが、ギャグシーンで笑い声が響いたのに安心しました
ただ、ラストが少々消化不良な感は否めませんでした
えっここで終わり!?という
二人の会話で終わるのは良い、でも欲をいうならもう少し何か欲しかった…それだと蛇足になってしまうかな??
え、めちゃ面白いやん。。。
大人も楽しめる
安心のクレヨンしんちゃん。レベル高
良い意味で裏切られた
子どもと鑑賞
映画のクレしんは昔から好きなので無難に面白いかなと思っていましたが、予想以上でした。
個人的にウルっときたシーン
①風間くんの手紙
皆んなにあてた手紙で、皆んなを尊敬し、それぞれに〇〇のエリートと表現します。
しんのすけのことは"心のエリート"と書き記します。
あぁ、風間くんはしんのすけのことちゃんと見てるんだなぁとグッときました😭
②番長達のまさおくんへのエール
顔と身体のギャップはびっくりw
でもクレしんのよくある最初悪役で最後よい人パターンのやつ。番長熱かったよ。
③みさえ&ひろし
終始登場時間は短かったですが、良い仕事しますねw
マラソン開始直前の皆んなに笑われながらも走るしんちゃん達を大きい心で見守る親目線でグッときました。子どもを信じる親って凄い。
完全に犯人はネイルと思いきや、蟹ー!!
やられました。
他の方も書いているように最後はあっさりすぎたかなー
コナンよりもミステリーしてた
しんちゃん初の学園モノということで期待して観に行きました。
ミステリーといえど子ども向けだと思っていたんですが、コナンの映画よりミステリー要素が強かったと思います笑
きちんと伏線が張られていて、初見で犯人を当てるのは難しかったのでは?
しかも納得の犯人でした。
マイナス点はミステリーパートが始まるまで長く感じたことです。
これといって強い笑いネタもなかったので、間延び感がありました。
終盤はすごく良かったです。
今作のクセのあるキャラ達がみんな活躍していて、観ている方も盛り上がりました。
登場人物が多かったですが、無駄なキャラがいませんでした。
惜しむらくは学園モノという設定をもう少し生かせなかったかなというところです。
そしたら全体を通してもっと面白くなったかと…
僕は前作のラクガキングタムの方が好きです。
いち風間くんファンの感想です。
風間くんは、「エリートになりたい」という思いと「しんのすけ達が大好きで、ずっと友達でいたい」という思いを両方とも持っています。その2つが時々、矛盾してしまうから、繊細な彼は悩みますが、そこが最大の魅力であるとも思います。
本作は、そんな彼のポテンシャルを最大限に生かして、ドラマチックな展開になっていました。
とにかく脚本が上手いので、前半で風間くんが悩み、追い詰められていく過程がとても切実に描かれています。少し怖いくらいです。
しんのすけには、風間くんの未来への恐怖は伝わっていないかもしれないけど、手紙の内容を聞いて、風間くんのために一生懸命走っているんですよね。それ自体がひとつのアンサーじゃないかと思います。
真逆の友人だけど仲がいいのは、きっとお互いの魅力に気づいているから、という言葉を監督インタビューで見かけてたのですが、もう言いたいことはすべて言ってもらった気持ちです。
風間くんにスポットを当てて、これだけ深い物語に仕上げてくれたことに、いちファンとして感謝してもしきれないです。キモくてごめんなさい。
この作品は、風間くんの不安な気持ちや孤独、しんのすけの「ファイアー!」、ネネちゃん、ボーちゃん、マサオくんそれぞれの友情や恋や変貌や、いろいろなものをひっくるめての「青春」を描いています。
そして、そのすべてが間違いではなく、正解はひとつじゃないという結論を示しています。
それがもう、前半の彼の悩む姿を見た後だと、よかったね……という気持ちになってしまい、号泣必至です。
ひとりで思い悩みがちな風間くんに、この作品の結末が届くといいなあ…。そんな風に思いながら鑑賞しました。
素晴らしい作品をありがとうございました。
マサオくん安定!
初期作品群との決別が生んだ、パロディとしての高い品質
学園ミステリーをベースに、悪魔との契約やAIによる支配など、“あるある”な映画設定を散りばめた作品。何かしらのジャンルを土台としたパロディが同シリーズの基本だが、今回はその「パロディとしての品質」はある程度完成されていると思う。
特に、希望を抱えるが故に悪魔と契約してしまう、相反する風間君の感情はしっかりと骨太に表現されていた。
原恵一・本郷みつるの一連の作品群における「混沌とした遊び」を切り捨てたことは、評価すべき判断だと思う。これまで同シリーズはどうしても、初期作品群に引きずられ、その模倣を繰り返し、転んできたきらいがある。
ストーリーをぶった切る突然の歌唱シーンに象徴されるような遊びは、原恵一・本郷みつる両氏の力量で成し得るもの。全体の構成やテンポづくりを軸とした、高いレベルでの土台に成立するものなので、表層的にそれを切り取っても浮いて滑るのがオチ。これまでそのせいで作品全体が崩れることも少なくなかった。
それをしない、という判断はある種の「諦め」でもあると思うが、はっきり言って致し方ない。そこまでに原恵一・本郷みつるの一連の作品群は手が届かないレベルにあるし、現代のコンプライアンスも、その原因のひとつだろう。
古くは「混沌」に象徴された“クレヨンしんちゃんらしさ”が、「感動」に置き換わっていることに寂しさを感じるのは正直なところだが、“初期作品原理主義者”も、いい加減に諦めるべき段階にある。
学園ミステリーものかと思ったら、まさかの展開な一作。
長年「クレヨンしんちゃん」のアニメシリーズ、劇場版の製作に携わってきた高橋渉監督によるシリーズ29作目。予告編を観ていて、「おバカ」の表現とかどうなんだろう、とちょっと心配になっていたけど、演出の手際が見事で、それほど引っかかりを感じず鑑賞できました。
たださすがの高橋監督の手腕をもってしても、今回は少々要素を詰め込みすぎた感があり、本筋とあまり絡まない描写で物語の流れが途切れるところもごく一部ありました。それでも一見して軽めな演出に非常に重いテーマを含めて提示してみせるところはさすがで、エリート教育批判に留まらず、自分も美味しい思いができるかも、と気がついた群衆が、容易に集団的暴力や足の引っ張り合いに走ってしまう恐ろしさすらも描いていました。
外部の人間からは眩しいような超エリート校に映る天カス学園は、実は内部が超エリート階層と落ちこぼれ階層に二極化されている、という設定は、『パラサイト』(2019)や『スノーピアサー』(2013)などを連想させます。登場人物達の言動の端々に漂う階層間の羨望や敵意の生々しさは、幼稚園生が私立学園に入り込んでしまった、という設定がかすんでしまうほどです。
「階層を垂直構造で図式化し、その闘争をエンターテイメント作品として描く」という試み自体には、上記二作品を含め多くの先達があるため、それ程の新鮮味はないのですが、『パラサイト』の描写に対する一つの応答として本作を捉えてみても、やはり見事な語り口と言えると思います。
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