「現実の問題も連想させつつ、胸が熱くなる展開」映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園 nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
現実の問題も連想させつつ、胸が熱くなる展開
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学園ものとして、ミステリーと友情を軸に、恋愛や不良や熱血など様々なネタが詰まっており、各キャラを活かしたコミカルさで楽しめましたが、やや取っ散らかったようにも感じました。
が、クライマックスの展開は、それまでのネタを一気にまとめた怒涛の勢いの青春に、胸が熱くなってしまいました。
やはり、チシオの行動にグッときます。
手紙のくだりなども、風間くんの友情に目頭が熱くなってしまいました。
ミステリーとしても、成程と楽しめました。
普通にミスリードされてしまい、犯人は分かりませんでしたが。
犯人が分かった、と言う前に頭の中で推理イメージしてる的な映像も、ミステリーあるあるですが、あまりの意味のなさに笑いました。
個人的には、元々、計算式を書いたり妙にキラキラしたりといった推理イメージ映像は、その部分要るか?という気がしていたので、それを揶揄しているのか?と。
犯人が動機を吐露する場面もあるあるな感じですが、身勝手な主張を揶揄するような異様過ぎるテンションに笑いました。
エリート学園内の超絶格差、他人の評価の数値化など、コミカルな描写ながら現実社会を反映した部分も印象的でした。
チシオのコンプレックスも、丁度オリンピック開催中で、アスリートの容姿に対する視点について連想させられました。
競技内容よりも、カワイイかどうかイケメンかどうかということが取り沙汰されたり、性的な目で見られたり。
そういうことが無くなって、純粋に好きなことに打ち込める環境になれば良いのにと思います。
頑張っている人を笑うような奴は、本当に、頭の毛むしられろと、みさえに大いに同感でした。
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