「基本的にはファン向けか。むずがゆさが残るサスペンス。」トラップ・ガール 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)
基本的にはファン向けか。むずがゆさが残るサスペンス。
【賛否両論チェック】
賛:哀しい過去を背負いながら、“トラップ・ガール”としての任務を遂行していくヒロインの姿が、観ていて切ない。
否:物語を形づくる要素が全部中途半端で、主張もイマイチ分からない。ラストもかなり呆気ない印象を受けてしまう。
両親を殺したひき逃げ犯の行方を追いながら、“トラップ・ガール”として暗躍するヒロイン・参月。物語の中盤以降、クセの強い工作員達や、謎めいた団体、そして正体不明の追跡者も登場しながら、参月の哀しい過去へと迫っていくのが印象的です。
ただ何というか、如何せんサスペンス要素も恋愛要素も、社会派要素も人間ドラマ要素も、全部を盛り込もうとして、全部が中途半端になってしまっている感じがしてしまいます。また、観ている側へ伝えたいことも、正直よく分からない印象を受けてしまいます。
終わり方もかなりあっさりしていて、呆気なく終わってしまった感が否めません。基本的には、出ていらっしゃる方のファン向けの作品といって、過言ではないかもしれませんね。
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