シティーコップ 余命30日?!のヒーローのレビュー・感想・評価
全3件を表示
HOTEL DE POLICE・・字幕は「警察署」
映画「シティーコップ 余命30日?!のヒーロー」
(タレク・ブダリ監督)から。
物語の最初から最後までコメディがウケた。
しかし、お笑い芸人が演じているのではなく、
俳優が真面目な顔して、ずっこけまくる。
下ネタも満載で・・フランスらしいな、と拍手した。
この映画に変なレビューはいらない。
スベりまくるネタに「くだらねぇ・・」と言いつつ、
ただただ笑っていればいい・・そんな感じだ。
冒頭にメモした単語は、警察署の看板。
「HOTEL DE POLICE」・・字幕は「警察署」
予告映画でも「フランスNo.1 大ヒット!!」の文字、
最近観たフランス映画は、眉間に皺を寄せるような、
人間関係が難しい作品が多かったから、
たまには、こんな映画もいいんじゃないか、と思う。
遊ぶ時は遊ぶ、泣く時は泣く、笑う時は笑う。
いろいろな要素を詰め込まなくても、いい。
ツッコミどころ満載・・これがコメディの真髄かな。
ケバブ屋さんはこわいよ
殉職した警察官の父親を持つ主人公は
麻薬取り引きの現場にのこのこ出て言って、犯人に捜査情報を教えて、逃がしてしまうお馬鹿さん。エンストして、焦る犯人の車を押してあげるほど馬鹿親切な好青年。
確かに役者さんたちはフランス国籍みたいだけど、主役が中東系のルックスで音楽もインド映画風の曲もあり、フランス映画? くっだらねーと思いつつも、吹き出してしまう場面がいくつかあって楽しかった。スルーのギャグも多かったですけど。
同僚の女警官が中山エミリ似でスタイルもよく、アクションもできる。
抜けてる主人公が俄然やる気になるのは、ネズミに噛まれて、ワイル病レプトスピラに感染し、長くて余命30日とインチキ医者に言われてしまったから。よくある設定ですね。切開したとたん膿がブシュー。医者がよけて、後ろの助手の顔にべチャもお約束。
ネズミと呼ばれる麻薬取り引きを生業とするギャングは表の商売はケバブレストラン。お祭り中のメキシコ大使館の庭で繰り広げられる捕物劇での歌謡ショーも面白い。
ハリネズミも大活躍。
最後に、遺書がわりのレタービデオが間違って再生されてしまうエンディングで終わり。
ライバルの刑事二人組も面白い。ひとりは前作では監督もやってるコメディ俳優。病院でストレッチヤーに寝ている手術前の患者と入れ替わり、ギャングの手下を監視しているうちに手術室に運ばれて、豊胸手術されてしまうお馬鹿。もうひとりの刑事の母親役はワンボックス車内で売春の移動販売をしているオバサンで、度々このクルマが大活躍します。
大事なおばあちゃんを人質にとられ、ケバブにしてやると脅されて、表面に人間の耳の生えたケバブが回っていた。移動販売のケバブ屋さんを近所でよく見かけるのですが、映画のギャングのボスよりずっと強面のおじさん。なかなか買う気にはなれませんw
ボケ数豊富で終始笑える傑作コメディムービー
率直な感想として非常に楽しく、笑い声を抑えるのに必死だった。一昨年公開のフランス版シティハンターのスタッフが集結との事だがそのシティハンターを楽しめた人には強く勧めたい作品である。
今作の主人公の警官ライアンはドジでマヌケな典型的なコメディ作品の主人公。ある日ネズミに噛まれてネズミ菌のせいで余命が1ヶ月となる。がそれも手違いだと早々と分かる。
ただその担当医が横領だかなんかで逮捕されたせいでライアンに命に別状がない事が伝わらずライアンは余生を送る。どうせ残り時間少ない人生なら思い切り生きてやろうと覚醒し、何事においても積極的に行動をするが天性のドジさは抜ききれずそのドジさが笑いを与えてくれる。
ストーリーとしては最初から最後まで麻薬王との追いかけっこなのだがボケ数がとても豊富で終始笑わせてくれる傑作コメディムービーであった。
たくさん笑った場面はあるのだが個人的に1番好きなシーンはシティハンターで冴羽獠役の俳優さんが不慮な出来事から豊胸されてしまうシーンだ。それがその後の展開にも赤ちゃんに授乳されるなどしばらく豊胸が尾を引くシーンが続き笑わせてもらった。このシーンがこの作品でもっとも好きである。
この冴羽獠役の俳優さんはとてもかっこよく、今回の役でもカッコつけてる割には扱いが酷いのがまた良い。
比較的日本の漫画やお笑いコントと通じるコメディさがあり万人受けするようにも思える。
練りに練られた笑いとは異なり、とにかく単純で馬鹿げていてくだらない!頭を空っぽにしながら楽しめるので最高だった。
またこのスタッフ達がつくるコメディ作品を見てみたいものだ。
まだ早いが今年見たコメディ作品の中ではダントツで面白く笑わせてもらった。
全3件を表示