「リアルロミジュリじゃダメじゃん」パニック・イン・ミュージアム モスクワ劇場占拠テロ事件 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルロミジュリじゃダメじゃん
モスクワの劇場がイスラム系のチェチェン共和国独立派武装勢力に占拠される話で、2002年に実際に発生した「モスクワ劇場占拠事件」をもとに描いたというけれど、事件の発生以外は殆どフィクションの様で。
学生時代の同級生が出演するということで劇場に集まった友人達や先生と、更には、そこから繫がる学校の先生とその教え子達が見守る中で劇が始まると、目出し帽姿の武装勢力が乱入し巻き起こっていく。
劇が始まるまで30分弱、殆どはいらないであろう登場人物達の紹介を見せらるし、事件が発生してからも余計な描写の多いこと。
しかしながら、メインは交渉人より弁の立つ先生とテロリストのディベートで、これ自体はかなり好みだし興味深い思想や主張もチラホラと。
アクションとしてのみどころは少々だしテンポも悪かったものの、サスペンスとしてのみどころと信仰と神学談議たっぷりで、ある意味面倒くさい部分は面白かった。
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