パニック・イン・ミュージアム モスクワ劇場占拠テロ事件のレビュー・感想・評価
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実際のテロ事件
2002年に実際に起きたテロ事件をもとにした映画。人質となった観客の中の教師とテロリストとのやりとり、お互いの信仰、価値観など語り合う場面。教師は諭すように語りかけ、テロリストは自分達の行動の正当性を訴える。いつまでも平行線。観ている私はチンプンカンプン。ロシアとチェチェンの歴史をもっと勉強し、宗教の知識も得た上で鑑賞した方が良かったなぁ、と少し後悔。対立関係にあるもう1人の教師の存在も面白い。 彼女(奥さん?)を助けに屋上から侵入した男性、そんな無茶な、と思ったらやたらと機敏に動き、テロリストとも戦ってしまう。なんだ?と思ったらラスト辺りで警官と解る。最初からわかっていてもいいのに! 撃たれた先生は助かったのかな? 実際の事件では警官突入の際に使用したガスで、人質も100人以上の犠牲者が出たらしい。やはりロシアが撮ったロシアの映画、テロ事件の解決で多くの犠牲者が出た事実は描けなかったようだ。描いていたら面白い映画になっていただろう。
いきなりなシーンが多くて各シーンが繋がっていない?
劇場公演が始まってからのオープニングを見て、その後の展開を期待し、「ホテルムンバイ」のテロ事件のような緊迫感溢れるテロリストとの惨劇を描いたアクション映画を勝手に想像したが、残念ながらさほど緊張感あるアクションの展開というよりどちらかと言うと政治的メッセージ性を込めた世論に訴えるようなロシア映画でしたわ。 そしてまた正直なところ大幅カットしているのか、話の途中で辻褄が合わなかったりいきなり話が進行しているようなところが多々あったような気がして、それが原因で今ひとつ、物語に乗り切れなかった感がある。 そしてまた、警察側にも悪人ヅラも多く(失礼!)ロシアの人々の顔が判別しにくいため人間関係が分かりにくく混乱した。 ドゥエインジョンソンや古くはブルースウィリスのごとく孤軍奮闘する人物もいるのだが、なんか中途半端だったな。
リアルロミジュリじゃダメじゃん
モスクワの劇場がイスラム系のチェチェン共和国独立派武装勢力に占拠される話で、2002年に実際に発生した「モスクワ劇場占拠事件」をもとに描いたというけれど、事件の発生以外は殆どフィクションの様で。 学生時代の同級生が出演するということで劇場に集まった友人達や先生と、更には、そこから繫がる学校の先生とその教え子達が見守る中で劇が始まると、目出し帽姿の武装勢力が乱入し巻き起こっていく。 劇が始まるまで30分弱、殆どはいらないであろう登場人物達の紹介を見せらるし、事件が発生してからも余計な描写の多いこと。 しかしながら、メインは交渉人より弁の立つ先生とテロリストのディベートで、これ自体はかなり好みだし興味深い思想や主張もチラホラと。 アクションとしてのみどころは少々だしテンポも悪かったものの、サスペンスとしてのみどころと信仰と神学談議たっぷりで、ある意味面倒くさい部分は面白かった。
「罪の言い訳」とはよく言ったモノ
歴史の先生とかつての生徒達(⁉)を始めとする様々な人々が集った劇場にてテロが発生する物語。 シンプルなテロリストモノ映画のように見えるが、気になる点がチラホラと… 登場人物がちょっと多すぎ?その為個々の活躍が細々となってしまった感じ。 また、ホールを仕切るテロリストさんが、とにかくめんどくさい奴。更に、ちょっとアホというか甘いというか…。頭の回転が速い人ならうまいこと言ってちゃっかり解放させてもらえちゃいそうなチョロい印象すら受ける。 さらに、このテロリストと口の立つ教師との会話シーンがとにかく長い…。その議論、カフェかどっかでやってくれた方が誰も不幸にならず盛り上がるのでは。。 それに、何かにつけて「神の意志」って、テロリストってこんなんばっかりですね。それって寧ろ神に責任転嫁してませんか? その後も、唐突にキレッキレなアクションや、ガッツリ寝ちゃってる軍人さん達やらにツッコミつつ、迎えたラスト。 サプライズとも言える展開だが、うまい伏線もそんなになく唐突にドーンだからそこまで響かず…。 なにはともあれ、とにかく議論シーンが長すぎた。良かったシーンもいくつかあっただけに、ちょっと勿体ない作品だった。ロシア映画は当たり外れの振れ幅が安定しないイメージ。 しかーし、安定して裏切らないのはロシアン美女‼ 個人的ベストシーンは、勇敢な彼を運び出すために、6~7人の女の子が一度に映る場面。 薄暗くてもわかるロシアン美女達の画の強さに脱帽です‼
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