「ロビタを思い出した!」アーカイヴ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ロビタを思い出した!
手塚治虫大先生の「火の鳥」に登場するロビタ。人間に仕える汎用型ロボットだったが、ある事件をきっかけに人を殺めてしまったり、集団自殺してしまったり・・・ただ、この映画の内容はチヒロに近いのかも・・・
ロボットSFには必ずアシモフのロボット三原則が絡んでくるので、この作品でのJ2がいかに人間ぽさを発揮するか?という点で興味津々となった。6歳児くらいの知能であるJ1は“お姉さん”と呼ばれるほど、J2がお姉さんを元に作られたことがうかがい知ることができる。そして亡き妻のために彼女の意識を用いて人間に近いJ3を完成させようとしていたジョージ・アルモアだったが・・・
足を返せ!J3製作のためにJ2の足を利用してしまったアルモア。それまで自分が最も信頼されていたロボットだと思っていたため、嫉妬心や孤独感が沸いて出てくるJ2。うつむく姿がもの悲しく、ついには○○を・・・
科学が発達していて、死後も200時間だけは生前意識のアーカイブと会話することが可能な世の中。途中で、妻ジュールとの過去の記憶が蘇るのだが、喪失感から山梨県の巨大な研究所で孤独な作業を選んだのだろう。そして、アーカイブとの定期交信。
主人公の細切れ映像によって、途中から結末・真実はこうなんだろうなと予測はつくのですが、あまりにも悲しい。この200時間の交流が必要かどうか議論が沸きそうな内容だった。また、トビー・ジョーンズを使うところもgood。彼はやっぱり夢の中に出てきそうなキャラだな・・・
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