「ゾンビ映画にしてはグロさは弱い」クレイジーズ 42日後 うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
ゾンビ映画にしてはグロさは弱い
主人公エイデンがイキったタトゥーの多さとは裏腹にビビりまくってて、情報集めもせずに酒飲んでるのが抜けすぎてて呆れる。
一緒に寝てた女の心配もしてないし、電気、水道、ネットも完全に止まっていない状況で打つ手を考えない。
水を貯めるとかやることあるだろ?
酒ばかりやってて、まるでダメだ。
浴室の天井から侵入されたんだから、そこも調べないと次から次へとって可能性もあるが確認も塞ぎもしない(サーフボードをつっかえ棒にしただけ)
こんな時ふと思う…非日常での心の拠り所とは何か?と。
生きる意味や意欲ってホントに必要。
その意味ではスタートから主人公には何もない様子で、家族の緊急連絡にオタオタするのみ。
バット一本だけが頼みで、計画性もなくフラフラ飛び出して襲われたりしているが、大して食うものもないのに敵を避けるのだけは達者。
なんと42日閉じ籠って、得た結論は自殺だったが、隣のマンションに美女エヴァを発見し元気に(笑)
この時点では彼は狂って幻視が見えてきて、彼も感染者の仲間入りしていたのではないか?と疑ってしまったが美女エヴァは現実の人間でした(笑)
しかし会話に飢えたエイデンの筆談を見ると人は独りでは生きられないとホントに思う。
エヴァと言う人生の目標を得て、リスクを取り始めるエイデン、隣室に侵入し食い物を探し始めるのはお約束だ。
サーフィンと家族以外に大事にしてるものがない家にパチンコ台が置いてあったりして、エイデンってちょっと変なヤツかな?
終盤ドナルドサザーランドが登場するが、物わかりの良い爺役などあり得ない(笑)
対面したアパート間を感染者に襲われないよう移動する方法って他に無かったのかと腹立たしいとは思う。ロッククライミングしてるヤツの部屋にロープからカラビナから一杯あったのに…ほぼ使わないのは消化不良な気分。
綱渡りみたいに渡して寄せるとか手もあったんじゃないだろうか?と思ってみたり。
映画「28日後」では感染者は食い物がなくなり、空腹で倒れていたが、この作品の感染者はしぶとい(笑)
ラストは予想を越える衣服の強度に驚かされる。
しかしライフラインが切れた時の現代人ってこんなにダメになるもんだろうか?