「重たいテーマ」明日の食卓 Normanさんの映画レビュー(感想・評価)
重たいテーマ
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母、子供、家族、人間の話です。
とてもハッピーな家族3組の話から
徐々にどんどん重たくなっていきます。
出ている役者さんたちの演技力が素晴らしいため
とても入り込んでみることができます。
ごく普通の人々が子供に手をあげてしまう。
それ以外でも、人の心の変化や感情が
すごく見える作品でした。
みんなそれぞれ違う悩みがあって
それは親も子どもも同じで、悩んだり考えてたり。
まさか子供がサイコパスだなんて、想像してなくて驚きました。
最後抱き合って泣いているのすらサイコパスの演技にみえてしまうくらいでした。
あの過程は解決に導かれるのか。
すごく重たいテーマだけど、自分や友達も同じ環境にならないとは言い切れないわけで、誰にでもあり得るお話だなと思いました。
生まれてこなければよかった、や、僕なんていらないんだ、なんて子供に言われたら苦しいですね。
高畑充希さんが息子に駆け寄って抱きしめるシーンは言葉がないのに、伝わります。胸がグゥーって締め付けられる。
人と人の感情のシーンが多いので
感情移入しやすくなり、涙がでました。
誰があの冒頭シーンの人なのか。
ラストでわかります。
息子を殺めてしまった母親。
同じ名前の同じ息子を持つ石橋ユウくんのお母さん。
大島優子さんでした。
誰があの立場になってもおかしくないほど
頭を抱えるシーンがたくさんあります。
虐待の可能性は誰にでもあるものだと思いました。
そこに至るまで一体何があったのか。
見てよかったと思いますが、予定を超える重たいテーマでした。
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