「客観的に観て楽しんだ感が強い」明日の食卓 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
客観的に観て楽しんだ感が強い
菅野美穂さん、尾野真千子さん、高畑充希さんが演じた年齢も住む場所も家庭環境も違う三人の母親。
三者三様。
子育てに悩み、人生に悩む。
時に子供を見失い、分からなくなる。
自分は充希さんが演じた働いて働いて子供を育てる母親しか知らんので、彼女の息子に感情移入したかったのだが、その息子の描写がもやっとしていたのが残念。
美穂さんが演じたのは出産から何年かぶりに復職したフリーライター。夫の失職から夫婦が崩壊し、子供にもヒステリックに接した。これは子供が可哀想だった。
真千子さんは『茜色に焼かれる』とは真逆の自分がない母親を演じた。クソのような父親とともにサイコパスな息子を生んだ。隣に住む姑の認知症に気づかなかった。まったく救いがなかった。
ある意味健全な嫁さんと二人の娘に恵まれた自分が『わかる』というと嘘になるか。シリアスなドラマだが、客観的に観て楽しんだ感が強い。
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