「ゆうくん」明日の食卓 Miyuさんの映画レビュー(感想・評価)
ゆうくん
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三者三様の家族のはなし。
順風満帆に見えるが明らかに闇がありそうな、静岡のユウくん。
共働きで兄弟喧嘩が絶えない、神奈川のユウくん。
貧しいが楽しく暮らす、大阪のユウくん。
3種類の家庭環境のバランスが良く、誰が見ても共感を呼びそうな展開になっていた。しかし徐々に不穏になっていく三家庭の様子はサイコスリラーの如くで、ギリギリまで、バッドエンドだったら嫌だなぁ、、という感じで見ていました笑
静岡のユウくん演じる柴崎楓雅くんの怪演が特に恐ろしかった。どっかで見たことあるなと思ったら、テセウスでもサイコパスを演じてましたね、、あの親子の結末だけ若干、無理矢理だったような、、
子供は親のストレスを敏感に嗅ぎ取り、知らず知らずのうちに抱えてしまう。そして親は、自分の生活に忙殺され、思い通りにいかない子供に時折ぶつかってしまう。これは決して愛がないわけではない。しかし繊細な子供は、これを重く受け取ってしまう。
親の子供への虐待はなくならないし、その度に「恐ろしい親」とレッテルを貼られてしまうが、実は誰しも石橋耀子になりうる。共感性の高い家庭ばかりだったからこそ、強烈に残ったと思う。
自分の母は、こう言った期間を乗り越えてきていることを感じて、なぜかジーンとなってしまった。どんな言動も、子供の幸せを願っているからこそなのだと、胸に留めておこうと思った。(小並感)
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