「金魚は淡水魚」海辺の金魚 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
金魚は淡水魚
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トークイベントに惹かれて鑑賞。
何を想うかは観客に委ねるというスタイルは好きなので、その点はよかった。今後も追いかける監督になりそう。
地元の人とトラブルを抱えている母親が、夏祭りの露店でかき氷に殺虫剤を混ぜて出してしまう。(おそらく)
和歌山の事件を彷彿させるが、加害者家族の苦悩が主題ではない。母親が殺人犯というトラウマを抱えた18歳の花と母親から虐待を受けている8歳の晴海の2人が施設で生活を共にすることによって、心の澱を少しずつ取り払っていくストーリー。
金魚を海に逃がす意味はなんだろう。金魚鉢(養護施設)から海(社会)に解き放たれると、水が合わずにやがて死んでしまう。という意味なのか、昔、夏祭りで死なせてしまった金魚(被害者)の魂を解放(供養)するという意味なのか、どちらの考えもしっくりこない。だって金魚は淡水魚ですから。
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bloodtrailさんのコメント
2021年7月5日
あそこは「死ぬと解っていて放した」=「自分の中の何ものかとの訣別」、に見えましたが、パンフによると「見る人任せ」らしいですね。私の中では「深読み大会」が始まってますw
何にしても90分以下なので最高です!