「おざなりにしてきた睡眠について考え直した」SLEEP マックス・リヒターからの招待状 パプリカさんの映画レビュー(感想・評価)
おざなりにしてきた睡眠について考え直した
睡眠に導き 寝てる間の脳にアプローチし 目覚めへの準備をする。
そんな睡眠の為の8時間「Sleep」
作品の制作と生演奏のイベントについて語る、マックスリヒターの落ち着いた物腰がとても心地よい。
成長ホルモンの分泌や記憶の整理などなど、あらためて利点を上げるとキリがないが、わかっていながら忙しさにかまけておざなりにしてる睡眠について、そして加速する世の中と、我々の制限のない労働時間についてゆっくり考える作品だった。
特に興味を惹かれたのは、子宮内の胎児と同じ環境の低周波で構成されているだとか、睡眠を促進させるミニマルミュージックの繰り返しを意識しているとか、睡眠中の無意識の脳が聴いているパートが奏でる音について。
知らない間に脳が聴いてどんな事が起きてるのか?考えるとワクワクした。
向こう側で会いましょう。
彼の言葉に無意識の時間がとても特別で、寝る時間が楽しみになってきた。
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