「人は善と悪、両側面のキャラクター性がある」キャラクター 赤垣さんの映画レビュー(感想・評価)
人は善と悪、両側面のキャラクター性がある
冒頭、彼女から「ほんとに善い人だよね」と言われる山城(菅田将暉)。
終盤、両角(Fukase)から「あなただって殺しを楽しんでいるじゃないですか」と言われ、最終的には笑顔で両角を殺そうとする山城。
山城は善なのか悪なのか、はたまたグレーか
「人には善と悪の人間できっぱり別れているんです」という山城であったけど、自分は誰なのかと自問自答をして終幕しています。
人はなにかのきっかけで、善にも悪にもなる。
冒頭から終盤での対比がうまい。
殺人鬼両角が絶対悪かとみせかけて主人公山城の二面性のある不安定さを魅せる良いシナリオでした。
両角はいわば山城の悪を引き出すアシスタント的な役割でもあり、漫画家の主人公にうまく絡ませていたのも良かったです。
中盤までは何にフォーカスを当ててるのかよく分からず、殺人への緊迫感もミステリー感もないのでハズレかな〜なんて見てましたけど、最期のオチで伏線をきれいに回収していったのでまぁまぁ面白かったです。
サイコスリラー、サスペンスというよりかは人間ドラマ的な映画でした。
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