「ミステリーなのに予想の範疇内」キャラクター umah-さんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーなのに予想の範疇内
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一言で言うと、ご都合主義すぎる。
リアリティのない型通りの漫画家、型通りのサイコパスっぽい殺人鬼、型通りの警察、ストーリーと結末。全てが凡庸。はっきり言って人間性や狂気や情熱、なにも感じられない。
色々なレビューでセカオワの方の演技力を絶讚してるけど、型通りなだけ。一般人の妄想する型通りの、常にどこか薄ら笑いを浮かべている不気味なザ・サイコパス殺人鬼でしかない。
つまり何がつまらないか。
脚本がつまらない。
夜中に勝手に人の家をスケッチする非常識漫画家。この始まりからしてまず失笑もの。
漫画でたまたまチョイスした殺人現場の人気のない山道が実は殺人鬼もよく知る場所だったというあり得ないレベルの偶然。
しかも殺人鬼は漫画を模倣するためにその人気のない山道をうろついて親切な4人家族を乗せた車が止まってくれるのをひたすら狙うというご都合主義。高校生くらいは行ってそうな男子女子と大人二人を狭い車内で誰一人逃がすことなく、事故らず、反撃にもあわず、刃物できっちり殺し切るというのがまず無理っぽい。しかも殺して死体を車に縛り付けて、そこまで誰にも見られないという完全な運要素。
極めつけに、妻がたまたま双子を妊娠して漫画家の夫には話していないという、ご都合主義。
妻が妊娠という時点で、ある程度目の肥えた視聴者はラストのオチまで読めてしまう。ミステリーとしては最高に残念でしかない。
なによりキャラクターというタイトルの割に登場人物にまるで人間味がない。なんで髪の毛ピンクなのよ。どこの大学のバンドマンだよ。
以上、ツッコミどころだらけの映画でした。
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