劇場公開日 2021年6月11日

「Fukaseという役者による本当の「サイコ」に酔いしれる」キャラクター ニンフィア好きさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0Fukaseという役者による本当の「サイコ」に酔いしれる

2022年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

SEKAI NO OWARIのボーカルとして美しい歌声を披露してるFukaseさん、本当に映画出演初めてなんですか!?ってくらい殺人鬼役にめり込んでいる印象を最初に受けました。完全に殺人鬼の魂が体に入り込んでましたね。歌手だけでなく、俳優としての活躍も期待したいです。

この作品、「漫画で描かれた事件を実際に起こしている奴がいる」という観点で見ると、とにかく怖いです。でもそれじゃあ映画は楽しめません。Fukaseさん演じる殺人鬼両角は、人を殺すことを楽しんでいます。それを、僕たち鑑賞者たちの心にも入れようとしてるんです。その日初めて会った何にも関わりのない家族を殺していくんですから、両角にとってこれ以上の快感はないはずです。「人を殺すのって楽しいよ。」両角の不気味で美しい笑みはそう言ってます。これはもう、Fukaseさんの演技力があってこそです。素直に拍手を送りたいです。主人公を演じる菅田将暉さんも安定の演技力で、後半で一気に緊迫度が増した様子を体を張って表現してるのがストーリーをより際立たせていると思いました。ここまでのサイコスリラー、僕からしたら小栗旬さん主演の「ミュージアム」以来かもしれません。ちなみに僕「ミュージアム」大好きです。何回も見直してます。それくらいハマれるサスペンス映画を見つけられました。

これ、最後が気になりすぎて落ち着かないです。両角の末路、両角の協力者の行方、山城一家の今後・・・どうなるんだろう。

ニンフィア好き