「世の中の人々が自分自身と作られたキャラクターを演じている事」キャラクター うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
世の中の人々が自分自身と作られたキャラクターを演じている事
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ずっと素のまま剥き出しで生活している人は世の中にそうは居ないと思う。
この作品は良質ではないがダークなエンタメとして成立している。
両角の突拍子もない殺人から始まる展開は、マンガチックであり、その刺激で産み出されたキャラクターによって描いたマンガが売れてしまうのは安易ではあるがキャッチーである。
そう言う意味ではよく似た作品もありそうだが、見入らせるちからはある。
しかし捜査もマンガもあっさり描かれているため、一つ一つの事象にタメがない様に思う。
良くも悪くもそこそこ売れるが佳作どまりの感じだ。
キャストもそれなりに豪華で
小栗旬は配役としてよく当たっている役のタイプの刑事役
中村獅童はその上司
漫画家が菅田将暉
殺人鬼がFukase
もう一人の殺人犯、辺見はあまりに容貌が変わっていて判らなかったが松田洋治(ジブリの男性キャラでお馴染み)で変わりすぎてて恐かった。
Fukaseは異常な思考と行動を上手く表現して殺人鬼両角を演じたのはちょっと凄い。
両角の破綻した人格の元は宗教がらみで説明されるため、ディティールは曖昧でこの辺りの内容が薄い。
尺、製作費ともにこの辺りが限界だったのだろう。
ちょっと頑張って連続ドラマにした方が売れそうだが、この殺伐とした殺人ドラマが受け入れられてる事の方が恐いのでこれで映画で終わらせるのが良いかな?
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