「足ガクガクになります。」キャラクター みさんの映画レビュー(感想・評価)
足ガクガクになります。
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fukaseはバンドマンだしどうなんだろうって思ってたけどびっくりするほどはまり役でした。
アブナイ奴の演技がうますぎる。駅前とかで大声張り上げてたり、前のめりで突然赤の他人に話しかけてあしらわれるとそそくさといなくなるアブナイ人って今まで何度か目にしたことがありますよね。奥さんとか第三者から見たらそんな感じ。でもすべてを知っている山城圭吾からしたら一つ一つの行動が予測不能でサイコパス身を帯びていてめちゃくちゃ怖い。本当に圧巻でした。ピンクの髪や真みどりのジャージなど奇抜なファッションなのになぜか魅せられて「美しき異常者」の名に偽りなしです。
菅田将暉と高畑充希の演技に関しては言わずもがなです。山城圭吾の陰気さと作品に没頭しているときの狂気じみた様や、高畑充希の素朴な妻って感じが良かったです。
個人的にペンのカリカリ音がとても耳に心地よく感じました。
以下ネタバレとなります。両角の部屋の壁に笑顔が四つ書いてあるんですが、作中で言っていた「ただいま」が彼らに向けられたものなのであれば両角を入れて計5人家族になるわけで、「幸せな4人家族が憎い」という趣旨の発言からも両角の心の底の望みは自分が生まれた時のあの家族5人で幸せに生きることだったのかな、なんて思いました。
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