「美しき異常者×美しき異常者」キャラクター はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
美しき異常者×美しき異常者
え?え!えー?!なにこれ、めっちゃおもろいやん!予告の期待を上回るおもしろさ。
何が上回ったかというとやっぱり両角のまさにキャラクターそのもの。一見するとお洒落な若者なのに何故か不穏なオーラが滲み出ている。Fukaseがめっちゃ上手かった。残虐的なシーンはもとより車に乗り込む時の「狭くなってごめんね」のとこやら「先生」って呼び掛けるふとした一言が抜群。バンドで培ってきた世界観や元々のちょっと危ういような不思議な雰囲気がヴィジュアルも含めて見事にハマってた。やっぱり声がいいな~。
ストーリーはテンポも良くて中だるみもなく、しっかりえー?!まじか?!ってポイントも準備されてて余すとこなく楽しめた。ラストはそのパターンか、って感じもあるけど、いやはやこれだけ楽しめればもう十分満足です。
菅田将暉はさすが。優しさ故に悪人が描けない山城。でも結局心の奥底に眠る悪鬼がいて、両角によってそれが呼び出されてしまう。だからこそ導かれるように家の中にまで足を踏み入れてしまったんじゃなかろうか。目が合った瞬間同じ匂いを感じとったのは両角だけではなかったかもね。
他にも小栗旬のスタイルの良さとか、こんな高級マンションほんまに存在するんかなとか、これがPG12って映倫の倫理観どうなってるんやとか色々驚いたけど、最上級の衝撃は辺見が松田洋治さんやったこと。全く気付かなかった。エンドロールで、あれ?どこに出てたん?辺見?嘘やろ?ってなった。
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