劇場公開日 2021年6月11日

「内に秘めた自身のキャラクター。」キャラクター SHiHOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0内に秘めた自身のキャラクター。

2021年6月22日
iPhoneアプリから投稿

予告や周りからの感想を聞く限り、
かなりグロいシーンが多いと言われていたので、
正直、観るかどうか、かなり悩みました。

でも、これは観て正解!

確かに、血まみれのシーン多いけど、
そんなに殺害シーンは無いから、
案外、見やすいかも??

やはり、演技派揃いの作品は、
多少ツッコミどころがあっても良作に見えるのがすごいなぁと感心。

菅田将暉さんの、
泣きながら絵を描くシーンとラストの狂気に満ちた笑顔のシーンには、さすが!と言わずにはいられないですよ、脱帽。
なんの役を演じても、隙のない、完璧な演技でやりきる菅田将暉さんは、やはり天才カメレオン俳優ですね。

また、小栗旬さん。
誰もが知る主役級の俳優であるにも関わらず、
最初からあのラストになる脚本と分かっていて、小栗旬さんを起用するところに、妥協を許さない、作品への本気度が伝わりましたね。

そして、なんと言っても、Fukaseさん!
どの口コミを見ても、Fukaseさんの演技を悪く言ってる人がいないので、一番楽しみにしていた見所です!

振り向きざまの首の揺れ方一つまでしっかりこだわった演技をされていて、
誰が見ても、ゾクっとさせるサイコっぷりを見事に演じてました!
大丈夫かな?
これからそーゆう役のオファーしか来なそう笑

中村獅童さんや高畑充希さんなど、
名だたる名俳優たちが脇を固めているおかげで、
間で緩むことなく、ひと時も目が離せず、ハラハラさせられっぱなしでした。

エンドロールを見てると、
企画に、川村元気さんいるし。
Fukaseさん演じる両角の部屋は、実際にFukaseさんが作ったんですね。

こだわりをより一層感じました。

両角と辺見の繋がりが謎のままはモヤモヤ。

両角の家族やコミュニティについて、
もっと掘り下げてくれるのかと思ってたので、
ちょっと残念。

あとは、本物の両角をFukaseが殺して、両角になりすましてたってストーリーとかだったら、
もっとサイコ感あって良かったな〜と。笑

とまーツッコミどころは結構あったけど、
それを差し引いても、普通に面白かった!って言える映画だと思います!

SHiHO