「キャスティングの勝利」キャラクター みりあさんの映画レビュー(感想・評価)
キャスティングの勝利
クリックして本文を読む
予告から興味本位で見たがとても良かった。大当たりだと思う。観終わった後も考察を読む手が止まらず鳥肌が立ちっぱなしだった。
遺体のリアリティが少し残念だったがPG12であそこまで描写出来たのが逆にすごい。
山城の善人というキャラクターが病院帰り妻に謝罪する場面の口調や声色にも現れていてとても良かった。主演の菅田将暉も演技がうまくほとんど笑わなかったのも両角と対照的で良かった。
脇を固める小栗旬や中村獅童、松田洋治の演技が良く物語に入り込めた。高畑充希の良妻感溢れるキャラクターがとても好きだった。
また、Fukaseのサイコ感が完璧だった。「僕に感謝の一言もないんだ!」や玄関で山城に「歩いてよ(?)」と言うところは初とは思えない演技だった。幼少期に何かあったんだなと想像出来る少年のような仕草、言動を演じきれていたのも良かった。
両角が山城の右手の手のひらを切り裂いたのはもう漫画を書けないようにするためなのか、1件目の食卓殺人で両角が撮影した4人の写真の角度と山城が34に描いた4人それぞれの角度がほとんど一緒だったのは両角と山城が同じ思考を持っていたからなのか、など深読みしてしまった。
もう少し両角の出生や家族、辺見との出会いや殺し方(漫画模倣だから難しいとは思うが)を知りたかったと思ったが続編で描いてくれるのなら問題は無い。
個人的に主題歌が一番残念だった。
コメントする