劇場公開日 2021年6月11日

「ゆりゆりかと思ったら浦野義治だった」キャラクター サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ゆりゆりかと思ったら浦野義治だった

2021年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

6月期待値No.1映画の今作。
菅田将暉が主演ってだけで神なのに、共演は予告からして狂気を感じる本作初演技のSEKAI NO OWARIのFukaseと菅田将暉の彼女役に高畑充希、警官役には小栗旬と中村獅童。監督は「帝一の國」や「世界から猫が消えたなら」など数々の名作を手がける永井聡監督。「コンフィデンスマンJP」や「キングダム」などで知られる東宝×フジテレビの共同制作のサイコスリラー。
ここまで見たいと思える映画はかつてあっただろうか。期待でしかない。あぁ...どうだろう。。。

めっちゃ面白いですやん。
期待を裏切らない面白さと裏切られる展開。
サイコスリラーという難しいジャンルを見事に良作へと仕上げていました。素晴らしい!!

絵の才能は抜群だが、キャラクターが無いと言われる未熟な漫画家・山城(菅田将暉)。仕事で家のスケッチをしていると、近隣住民から音がうるさいとクレームが来てしまい、恐る恐るその家を尋ねるとそこには殺された家族4人がいた。

やはり、今作1番の見所はFukaseの怪演。
どうなってんだこの人は。個人的には「君は月夜に光り輝く」の主題歌である「蜜の月」のイメージが強いのだが、同一人物とは到底思えない。実は裏で本当にこんなことしているんじゃないかなかろうかと思ってしまうほどハマっているし上手い。これからもどんどん映画やドラマに出演して欲しいけど...成田凌と同じで、殺人鬼のイメージしか無くなるだろうな笑

そして、漫画家の話ということもあって劇中に出てくる「34」のイラストが破壊力あって、凄まじい。山城と両角の絵は抜群で、最終回の絵もド肝抜かされる。どうやら漫画は出ているらしいのだが、3作全部同じ内容で出して欲しいと思った。シンプルに面白そう。と、言っているのに漫画の前に小説版を買っちゃいました笑

その漫画との掛け合いが上手いなと感じたのが、ネタバレになるのであまり触れられないが、漫画と現実の見せ方がよく出来ていた。構成もそうなのだが、やはり漫画での迫力と現実での迫力は全然違うなと。ラストは流石で照らし合わせる感じが良かったし、イラストを通してほっとする場面もある。うわぁー、しっかり伏線回収していくな〜と感動。隙がない。

どんでん返しとまでは言えないが、いい意味ですごく裏切られる。そう来たか!そこから来るか!そこまで見せるんだ!そんな終わり方なんだ!と持っていき方が非常に上手い。展開で面白いと思えるのは久々。続きを見たくなる見せ方をしている。2回目見たいし続編も見たい。こりゃいいわ。

まぁ、気になる点はもちろんあって。
特に両角のキャラクターが中途半端。家族のエピソードが雑すぎるし、コミュニティはちょいと無理やり。狂気じみているんだけど、実際の殺人シーンが少ないのでいまいち恐ろしさが伝わらない。

そして、中盤はちょっとなと。
葬式のシーンは浅くなるかもしれないが別にいらないと思うし、それもあってか少し駆け足になる。警察ものとしてはベタすぎるし面白みがないので、この映画はあくまでも漫画家と殺人鬼の話だなと感じた。

それでも最高に面白かったです。
たまんないですね、サイコスリラー。
こういう映画作れるならもっと早く言ってよね!わ

サプライズ
rin*さんのコメント
2021年7月15日

こんばんは。
確かにお葬式のシーンは必要無いですね。でも、喪服姿の菅田さんは最高にカッコよかったです❤️(不謹慎ですみません🙇‍♂️)

rin*
満塁本塁打さんのコメント
2021年6月17日

コメントありがとうございます😊続いて書きました。暇な時でもご覧になってください。

満塁本塁打