劇場公開日 2021年1月22日

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「正解と逃げ場がない戦場の中の戦場」キル・チーム バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5正解と逃げ場がない戦場の中の戦場

2021年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

力と数を手に入れるとその道が善悪関係なく巨大になっていき、その道を「是」とする流れが生まれていき、少数派は葛藤の中で巻き込まれていきます。
犯罪者が共犯者を生み、共犯者は新たな共犯者を。
これが事実というから恐ろしいです。
いや、もしかしたら裁かれた事案だったから明確になったからであり、もしかしたら氷山の一角なのかもしれません、、、考えたくありませんが。

負の連鎖、、、あくまで第三者視点では、、、当事者には然るべき連鎖であり、いつしかそれは満足感、充足感に変わっていく。

しかし、このような状況は戦場に限ったことではないのでしょう。声をあげられない、声を揉み消される少数派、多数派に入れるための精神的・体力的に追い詰められる少数派。そして、耐えきれず身を守るために苦渋の選択をし多数派に加わる。
数と力(暴力)はやはりどんな正論も打ち砕くのでしょう。

これはイジメもしかり、世界の国交しかり、普遍的なことのような気がします。
哀しいけど。
我々はこの正解のない社会をどのように生きていけばよいのか?

少なくとも、行動した者が馬鹿を見ない世界であり続けて欲しいと思うし、本件のアメリカの対応は希望を見出せるものだったと願いたい。

しかし、このアメリカ、、、武器売ってるんだよな。
なんだかな。

正解と逃げ場がない世界を僕達は生きていくんですね。

バリカタ