「与えられない選択肢」キル・チーム MARさんの映画レビュー(感想・評価)
与えられない選択肢
優しく正義感の強い主人公アンドリュー二等兵が、アフガニスタンで民間人相手にも冷酷に容赦しない軍曹やチームの中で悩み葛藤し、ついに…という物語。
う~ん、非常に悩ましい映画だった。
我々の通常の仕事においても、上司や同僚との意見の食い違いはたまにあるし、自分が正しいと思っていても、それを通せないことは当然ある。
それでも、効率や結果に多少の差異はあれど、基本的にはそれなりの成果に結びつくことが多いでしょう。
しかしこれが人の命がかかった戦場での話だったらどうなるかというと。。
面白半分に相手をいたぶり殺害するのは言語道断だが、そんな心理になる軍人もまた戦争の被害者なのであろうか…。
アンドリュー側、軍曹側のどちらを擁護するつもりはないが、確かに正義感だけで乗り切れる戦争はないですよね。。辛いけど。
さらに、民間人のように見えて、急に自爆で巻き込むなんてことをしでかすかもわからない地域だし。
じゃあアンドリューはどうすりゃ良いのよ!? と、終始思いながら鑑賞した作品だった。
この結末は、果たしてグッドかバッドか。見る人によって解釈が変わりそうです。
ただ最後、軍にもこういうのが機能しているんだなと知れて少し安心した。
その他、特に印象的だったのは、中盤あたり、アンドリューとは正反対の同僚(友人!?)のレイバーンとの会話。
空砲ね…。決して良い話ではないけど、成程と感心してしまった自分がいた。恐ろしい。
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