「女子野球選手といえば片岡安祐美(投手じゃない)と水原勇気しか知らなかった・・・」野球少女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
女子野球選手といえば片岡安祐美(投手じゃない)と水原勇気しか知らなかった・・・
韓国のプロ野球界は1996年に女子にも門戸を開いていたということに驚き、実際にもアン・ヒャンミ選手が女性として初めて高校野球部に所属していたらしい。またこの作品では日本のナックル少女吉田えりにも影響を受けているとのこと。
女子野球といえば、『プリティ・リーグ』(1992)が有名ですが、日本や韓国ではやはり女性差別が残っていたのだろうか。日本の高校野球でも女子選手が未だに出場できないとか、マネージャーが甲子園のベンチ入りもずっと出来なかったりしていました。戦後直後には1年間女子のリーグもあり、2009年には日本女子プロ野球機構が発足したりと、徐々に男女とも野球を楽しむことができるようになったとらしいが、やはりどこかに女性差別のあるように思えます。
ただ、野球映画のメインとなるエンタメとはかけ離れた、自分を信じ続けるものの母親の厳しさに父親のだらしなさも相まって家計のために一度は断念し、あくまでもプロ選手になることにまい進する姿を描く、いわばスポ根ものといった雰囲気。野球の楽しさを女子にも!といった理想は、試合経過などは描かれないため野球の醍醐味や楽しさが伝わってきませんでした。それに、勝気で自尊心あふれた性格にもちょっと引き気味で・・・それよりプロになるぞ!という意識にしても、苦難の連続になるのだから独立リーグでいいじゃん!とも思ったりした。星野伸之みたいに活躍できればいいんですけどね。
気になった台詞は、「面白い」。結局はサーカスか?客寄せパンダ的な扱いしかされないのか・・・といったシーン。さらに8安打された試合の経過も気になるところなのに・・・