劇場公開日 2021年10月1日

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TOVE トーベのレビュー・感想・評価

全51件中、41~51件目を表示

4.5やや気を付けるべき点はあるが、今週はアニメ作品がないので…。

2021年10月2日
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今年131本目(合計195本目)。

まず、作品名は「トーベ」であって「ムーミン」ではないので、ムーミンのお話も出てきますが、基本的には作者のトーベ・ヤンソンに焦点があてられます。

その関係であることないこと書くことはできないので、ドキュメンタリー映画ではないですが、普通の映画というのとも違い、その中間点的な部分にあるように思えます。

今週の作品群の中では「学術系映画」のカテゴリに入るとは思うのですが(この手のものはひとつは選ぶようにしています)、一方で今週(10/1~)はアニメ作品枠が原則ありません(新規作のみで考えた場合。大阪市ではシネリーブル梅田さんなどで「リクはよわくない」などがありますが(10/1公開の新作扱い))。

そのため、内容的にムーミンを扱う映画ではないものの、「トーベ」というタイトルからムーミンについて触れる内容かな?と思うと、それは出ないわけではないのですが、公式サイトからもわかる通り、基本的には彼女(ムーミン作者のトーベ・ヤンソン)を描く作品です。

 よって、中学生くらいになるとこの映画を見ることは想定できるのですが(この映画は一般のG扱いです)、いわゆる「女性同士の行為」の描写がいくつかあります(それでもG指定なので微妙にぼかしているが、出るのはどんどん出る)。
さらに「娼婦」まで出てきます。意味は知っているも多いと思いますが(日本では死語?)、それでも日本は漢字圏ですから、意味が分からなくても「おんなへん」である以上、女性に関係する語であることは漢字圏の特性上推定は働きます。
しかし、「これどういう意味なの?」と聞くと(上記通り、この映画はG指定です)、家族中凍り付くんじゃないか…と思います。

 このような事情もあり、今週はアニメ作品の新規作品がないので(先週から、プリンセス・プリンシパルなどを引っ張っている映画館はまだあります)、「内容的にムーミンに焦点を当てたものではないが、中学生くらいなら意味は分かるだろう」と思って当該のお子さん(ないし、小学5~6年生の高学年の子)と一緒に見に行くと、正直これ、「うーんどうなんだろう…」ということにしかならず、正直判断が難しいです。

 ※ 公式サイトに説明があるように、当時このような「女性同士の行為」それ自体は罰則対象でした(上限が懲役2年であった模様)。

 上記、その他、ほか気になる点として下記のように採点しました。

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 (減点0.3) 上記の通りで、映倫の指定ではG指定ですが、よくG指定で通ったなぁという印象で、G指定だからって、今週アニメ作品枠ないからと家族で行くと凍り付くこと必須じゃないか…とさえ思えます。ただ、あることないこと入れられませんし、史実通りに描こうと思うとこうせざるを得ませんが、G指定である以上、そこはそう信じるしかなく、この部分(さらに、「娼婦」など、言葉の意味を聞かれても保護者が戸惑うだけのものも出てくる)を信用して見に行くと正直厳しいです。

 (減点0.2) この映画はスウェーデン語放送です(英語は、最後にちらっと出るだけで、95%スウェーデン語、ノルウェー語。一部、フランス語も出る)。当然そのような事情なので、英語からの類推はほとんどききません(言語体系がそもそも違います。基本的単語でたまたまスペルが似たよった語として、たとえは photo(写真) → foto などは類推可能な程度)。

 一方でスウェーデン語・ノルウェー語はドイツ語の影響があり、「ありがとう」という部分が「ダンケ」になっていたり(当該言語でのスペルは不明)、「はい/いいえ」の表現もドイツ語にそっくりです。

 ただ、エンディングまでいたっても翻訳はされていない一方で、ドイツ語特有の名詞をたくさん並べて新しい名詞を作る(よくある「世界で一番長い単語は何でしょう?」みたいなもの)ものはこの映画でも、エンディングロールでも顕著に出てきます(普通に20字、30字程度の名詞がどんどん出てくる)。当然、ドイツ語を理解していれば一定程度推測可能なのかもしれませんが、大学の教養で第二外国語をとりましたのレベルではまず無理ではないかと思います。

 おそらく「本映画は著作権で保護されています」などの内容もそれらの言語のままなのでまるで理解ができず(一応、その部分は英語から辛うじて推測が付く…)、言語の特性上、映画の字幕翻訳というのは単なる翻訳業と違ってまた課程があるようですが、いかんせん言語の翻訳ができる人が超レアではないか…と思われる現在では、日本語翻訳も妙な部分(何を言いたいのかよくわからない部分)があり、どうしたらよいのか…という点が正直不明です(当然、日本語吹き替え版なんていうものはない)。

 言語の翻訳ができる方が少ないという点は理解できるものの、観る人も混乱してしまうので(ある程度の長文も、それ(この映画は著作権で保護されています)以外にもいくつかでるが、何なのか不明。まぁしいて言えば「盗撮すると刑事と民事上の問題、または両方が発生します」みたいなこと?)、正直、完全に理解しきるのはまぁ、それこそ外国語大学でスウェーデン語専攻ですといったレアな方くらいしかいないのでは…という感想です。

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yukispica

3.0ハードでラブリー

2021年10月2日
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鑑賞方法:映画館

あの可愛らしいムーミンの原作者の話で、ポスターやフライヤーからもラブリーな内容かな?なんて思って鑑賞したら…

戦争、父親との軋轢、挫折、不倫、同性愛、失恋etc苦笑
だけど、観ていて胸が痛むというよりも、トーベの型破りな前向きさと情熱が印象的で、これはやっぱりlovelyな作品だ。

同性愛が犯罪とされた時代に愛するパートナーとの秘密の関係が投影されたトフスランとビフスランだとか、スナフキンのモデルとなった不倫相手だとか、私のようなあまりムーミンに詳しくない方は、是非パンフレットの購入をお勧めします。

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葵蘭シネマ

4.0トーベその人の出会いと別れの物語

2021年10月2日
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ムーミンの創作の秘密を期待して見ても、それを掘り下げてはいない。ただし、キャラクターの一部には明らかに関わる話ではある。トーベ・ヤンソンが同性も愛したことは良く知られているが、そこには自由を求めた彼女の人間性がある。この映画は、彼女の出会いと別れの人生を切り取ったもので、過剰な説明を避け、重要な幾つかのシーンにフォーカスを当てたものである。正直なところ、これを見ても彼女の人格には謎が残る。しかし、それこそムーミン的なのであって、理詰めで突き詰めず、こちらに想像の余地を残してくれる。インテリが多いフィンランドのスウェーデン語マイノリティの生活の一端も垣間見ることができる。

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Boncompagno da Tacaoca

3.0ソフトなエマニエル夫人?

2021年10月2日
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鑑賞方法:映画館

レイトショーで鑑賞しましたが、8割が女性。
ムーミン柄のものを身につけている人が多数。
ムーミン好きなのか、フェミニストなのか?
しかし、ムーミンの映画ではありません。
ムーミンの作者の話で、ムーミンキャラの出現頻度はかなり抑えてある印象。

ソ連とナチスドイツに囲まれた第二次対戦中に始まる物語。
自分に正直に女性が自由に生きる話。
しかし、あまり苦悩や葛藤は描かれておらず、驚くべき展開もありません。
それが、史実かも知れませんが。
なので、彼女のファンか、テーマに惹かれないと面白くないかも知れません。

美術や衣装はヨーロッパ映画によくあるように、派手さは無いが好感のてる丁寧な作り。
音楽は、トーベの好みなのかスイングジャズと一部シャンソンです。

お隣の国では、『ホロコーストの罪人』のように軍政だと悲惨な状況になりますが、フィンランドでは芸術かがまだ活動できています。
やはり、平和が重要です。また、イギリスでは戦後長くまで同性愛は犯罪でしたが、法的には存じませんが、それほど忌避されている様子はありませんでした。
また、文化の中心としてのパリの重要性が垣間見れました。

今ひとつ焦点が定まっていない印象があるので、丁寧な作りに対し、星3つ程度にしか評価できませんでした。

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Lhowon

4.5愛されるのって難しい

2021年10月1日
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鑑賞方法:映画館

人を愛するより、人に愛される方が難しい。映画を観ながらそう思った。
わたしもいい加減奔放に生きてきた方だけど、愛されたことってどれくらいあるかしら。
トーベは評伝なんかを読んでも感じるけど気難しい人だったみたいだし、一方で多分どこか寂しがりというか、人に求められたがって認められたがっていたようにも思う。確かにムーミンで認められたけどあれは本意ではなくて、本業でその才能を認めてくれる人が欲しかったんだろう。
世の中ままならない。
わたしはそのムーミンがあったから彼女の作品を愛したのだけど。

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よしえ

2.0ムーミンには結び着くと言うよりは…

2021年10月1日
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鑑賞方法:映画館

トーベ・ヤンソンの半生だからしょうがないけれどなかなか奔放。いろいろ才能あった中での1ページ、なんだムーミンは、と。お話半ばは女性同士のくっついたり離れたりな恋愛話でしかなく退屈。せめてフィンランドの自然な景色がもう少し映像で見れたら良かったなー。

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peanuts

わたしは“え”きだよ、この“す”いが

2021年10月1日
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鑑賞方法:映画館

シンプルに恋愛の映画だった。議員を誘って不倫するぐらいまでの序盤は、トーベが自由奔放で強くて、こっちからは憧れて見上げる感覚だったけど、ヴィヴィカに出会ってからは毎分、彼女は高度を下げてきた。恋する人の気持ちは古今東西たいして変わりはないってことだと思う。

でも、煙草と酒とパーティーと濃密スキンシップがたっぷりで、今年観ると光り輝いて見える。それに、自分と彼女をトフスランとビフスランにして表すトーベがかわいいし、トフスランとビフスランがかわいい。

洋服や室内にある小物やセリフがおしゃれなのも期待通り。別にトーベやキーパーソンがここぞで言うセリフに限らず、トーベと父親が口論になると「コーヒーはケンカの後にする?」とやんわり止めにかかる声があったりとか。自分の恋人が同性と寝たと聞かされて「本気じゃないんだろ?」を「君は自由を試したんだろ?」と換言したり。

パーティーの夜にバルコニーの手すりの雪の上にグラスを置いてダンスするのもよかった。女ったらしのブルジョワ演出家・ヴィヴィカの髪型もよくお似合いで。あと、フィンランドの人の名前ってみんな神様の名前みたいでかっこいい。

スローモーションになったり、セリフや動きがないシーンがあったり、時間の使い方もフィランドっぽい気がした。フィンランドがどんなものか、本当はよく分かってないけど、これフィンランドっぽいなと思うものは、ニアリーイコール好いたらしいもの。

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デブリ

4.0トーベの真っ直ぐな眼

2021年10月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

トーベは自分からでなくて、常に相手からアプローチされる。そして断るか距離をもつ。用心深い。それからトーベは今度は自分の意志で相手を誘う。サウナに。キスに。最初は受け身で消極的、そして心にストンときたらキラキラと真っ直ぐの眼差しで相手を誘う、明確な言葉で。それが私は大好きだ。

ヘアスタイル、メイク、表情でどんどん大人になっていくトーベの顔は本当に美しくてかわいい。仕事服もパーティーのワンピースも普段着も全部似合っている。彼女の部屋も素敵。天井高過ぎで暖房にお金かかりそうだけど居心地良さそう。ベッドの天蓋が中途半端で笑ってしまうけどかわいい。くいっくいっと酒を飲み、煙草を吸う姿が他の女友だち含めてみんなとってもいい。レコードの音楽に合わせて踊るトーベがとても愛しい。なんて愛らしく可愛いいのだろう、すごく悩んでいるくせに。

トーベの真っ直ぐの視線、眼差しにはだれもが負ける。彼女の恋人、男であれ女であれ。彼らが生涯の親友になるのもよくわかる気がする。

お父さんのこと大好きなトーベ。お父さんもトーベを愛している。わかる。トーベの言葉遊び、大好きでわかる。似たような遊びを小さい頃、妹とよくしてた(妹も忘れてるかも知れないし、いつ自分が死ぬかわからないから書いておこうっと。「ガチャガチャギンコ」これが主人公の名前。妹と沢山のお話を作りました)。

私はトーベのような女性が大好き。日本の女性の半分がトーベみたいに行動できたらどんなに素敵でしょう。

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talisman

2.5ムーミン要素を抜いたトーベさんの物語!

2021年9月24日
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鑑賞方法:試写会

難しい

試写会で拝見しました!ありがとうございました!

ムーミンが生み出されるシーン等期待していたのですが、ほとんどトーべさんの(ムーミン以外の)プライベートな部分の物語でした!
映倫がGなのにしれっと裸出てきたりセクシーなシーンが度々あったので親子とかで見る場合は注意ですね笑
ムーミンが好きだから!って方が見たらちょっとびっくりしてしまう気がします笑

ヴィヴィカさんの男気ある色っぽさすごい良かったです…!!時々出てくるムーミンのイラスト可愛かったです!

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Min.

3.5寄り道多き、人生という名の冒険

2021年9月15日
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寄り道多き、人生という名の冒険。
名高い父との軋轢、保守的な美術界、そして性の偏見など、世の趨勢に抗い、逆風を追い風にするトーベの明朗快活な生き様。現実と創作の狭間で、個の在り方に踠きながらも、淀みなき踊りの如く、華麗に自由を掴んでいく気持ちよさが画面を通じて伝わってくる。今作を観ることでムーミンを見る目も変わってくるのでは。

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ムービードープ

4.0タイトルなし

2021年9月14日
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鑑賞方法:試写会

「ムーミン」の原作者として知られる
フィンランドの作家 トーベ•ヤンソンの半生と
ムーミンの誕生の舞台裏を描いた作品

1944年ヘルシンキ
防空壕の中で怯える子供たちに語った物語から
ムーミンの世界が生まれた
同性愛が犯罪であった時代に
自由奔放なトーベ
全く知らなかったトーベのこと
自由を愛し情熱的な彼女の生き様が
ムーミンの魅力となっているのかも

スナフキンやムーミンママ
トフスランとビブスランの奇妙な会話

彼女の周りの人々がモデルとなっているのも
とても興味深い
映画を観てまたムーミンを読んでみたくなった
今までとはちょっと違った
ムーミン谷の住民の姿がみえるかもしれない

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lily