「トーベの半生をダラダラと辿った伝記ドラマ」TOVE トーベ くろさんの映画レビュー(感想・評価)
トーベの半生をダラダラと辿った伝記ドラマ
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売れっ子彫刻家の娘であるトーベと、ブルジョワ階級の舞台演出家ヴィヴィカの同性愛の様子が、トーベの芸術とそれを取り巻く環境に対する思いの変化と共に淡々描かれており、物語全体が平坦で締まりがなく、引き伸ばした割には拍子抜けする程あっさりとした内容だった。
加えて、前提となる予備知識(トーベが恋人に貯金を使われしまい「芸術村」計画が頓挫してしまったことや、当時のフィンランドでは同性愛が犯罪とされていたことなど)が必要とされ、そのことが物語の理解を妨げ、面白さを半減させてしまっていると感じた。
一方で、衣装や舞台装置はノスタルジックで美しく、音楽も一度は耳にしたことがあるであろう"古き良き"名曲が多数挿入されており、親しみの持てる選曲だった。
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