「トーベその人の出会いと別れの物語」TOVE トーベ Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
トーベその人の出会いと別れの物語
ムーミンの創作の秘密を期待して見ても、それを掘り下げてはいない。ただし、キャラクターの一部には明らかに関わる話ではある。トーベ・ヤンソンが同性も愛したことは良く知られているが、そこには自由を求めた彼女の人間性がある。この映画は、彼女の出会いと別れの人生を切り取ったもので、過剰な説明を避け、重要な幾つかのシーンにフォーカスを当てたものである。正直なところ、これを見ても彼女の人格には謎が残る。しかし、それこそムーミン的なのであって、理詰めで突き詰めず、こちらに想像の余地を残してくれる。インテリが多いフィンランドのスウェーデン語マイノリティの生活の一端も垣間見ることができる。
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gomako1933さんのコメント
2021年10月6日
なるほど、同感です。
もう少し作品、物語に寄せて欲しかった気がします。
トフスラン&ビブスラン
ミムラ・ムーミントロールは、トーベの多面性の象徴
ラストのトーベ本人の踊りに気質が表れていたように受けとりました。