「トーベの真っ直ぐな眼」TOVE トーベ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
トーベの真っ直ぐな眼
トーベは自分からでなくて、常に相手からアプローチされる。そして断るか距離をもつ。用心深い。それからトーベは今度は自分の意志で相手を誘う。サウナに。キスに。最初は受け身で消極的、そして心にストンときたらキラキラと真っ直ぐの眼差しで相手を誘う、明確な言葉で。それが私は大好きだ。
ヘアスタイル、メイク、表情でどんどん大人になっていくトーベの顔は本当に美しくてかわいい。仕事服もパーティーのワンピースも普段着も全部似合っている。彼女の部屋も素敵。天井高過ぎで暖房にお金かかりそうだけど居心地良さそう。ベッドの天蓋が中途半端で笑ってしまうけどかわいい。くいっくいっと酒を飲み、煙草を吸う姿が他の女友だち含めてみんなとってもいい。レコードの音楽に合わせて踊るトーベがとても愛しい。なんて愛らしく可愛いいのだろう、すごく悩んでいるくせに。
トーベの真っ直ぐの視線、眼差しにはだれもが負ける。彼女の恋人、男であれ女であれ。彼らが生涯の親友になるのもよくわかる気がする。
お父さんのこと大好きなトーベ。お父さんもトーベを愛している。わかる。トーベの言葉遊び、大好きでわかる。似たような遊びを小さい頃、妹とよくしてた(妹も忘れてるかも知れないし、いつ自分が死ぬかわからないから書いておこうっと。「ガチャガチャギンコ」これが主人公の名前。妹と沢山のお話を作りました)。
私はトーベのような女性が大好き。日本の女性の半分がトーベみたいに行動できたらどんなに素敵でしょう。
ムーミンのお話って、実は結構面倒臭いんです。スナフキンは、その中でもクールで達観してて、ムーミンパパも、ちょっとそんな感じ。だから、井上ひさしさんも、作詞したのかなと。