約束の宇宙(そら)のレビュー・感想・評価
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感染症対策が台無し
欧州宇宙機関で日々訓練に励むフランス人宇宙飛行士サラ(エヴァ•グリーン)は夫と離婚し娘ステラと2人で暮らしている。長年の夢が実現しミッションのクルーに選ばれたが、宇宙へ旅立てば約1年間、娘と離れてしまう。さてどうなる、という話。
最後の隔離期間中に、それも発射前日にルール破って子供と会っちゃいけないでしょ。今のコロナ禍でこんなの見せられたら自分勝手な女と違和感しかない。
もし何らかのウィルスや菌を宇宙船に持ち込んでたらどうなるんだ?シャワーで流せばいいってもんじゃない。
タイミングも悪かったのかもしれないが、こんな自分勝手な宇宙飛行士はダメです。
子供との葛藤やエヴァ•グリーンの綺麗なシャワー姿など良いところも有ったが、最後で台無し。
残念だった。
エヴァ・グリーンの魅力に酔いしれる
これは一人の女性宇宙飛行士が宇宙に旅立つまでの物語。幼い娘を育てながら訓練に励むシングルマザー。宇宙に行くことは娘と離れること。強い葛藤があった。
主演のエヴァ・グリーンが素晴らしかったなぁ。
人間力も女子力も母性も圧倒的だった。
そして熱さを抑えた静かな空気が好物だった。
映像も坂本龍一さんの音楽も秀逸。
宇宙に旅立った歴代の女性宇宙飛行士たちのフォトグラフを次々に映し出すエンドロールに感動した。彼女たちに捧げた作品だったのですね。
母も娘も成長し続ける美しさ
非常にマニアックな作品であった。タイトルに宇宙という言葉があるが宇宙に飛び立った後の描写が主ではなく、主人公のサラが宇宙飛行士として宇宙に飛び立つメンバーに選ばれ、宇宙に飛び立つまでの訓練を描いた作品である。
宇宙飛行士の訓練姿はなかなか目にする事なかった為新鮮味はあるが中々マニアックに感じた。
ただこの作品は宇宙飛行士としての訓練だけを描いたわけではない。サラには一人娘のステラがいる。関係性は悪くないとは言え旦那とは離婚しシングルマザーである。その為宇宙に飛び立つ際は娘と一時的に離れる必要があり、その際は別れた旦那に預ける必要がある。
自分の夢を実現する強い欲と母親として娘を想う強い気持ちが中々一つになれない葛藤を描きつつ、母親としてもそして宇宙飛行士としても成長していく姿が美しく描かれた作品である。
そして同時に娘のステラもまた吃音症や算数障害等病気を抱えながらも少しづつ克服しようと努力し母と同じく成長していく。
母と娘が互いに想い合いそして互いに成長を綺麗に描かれていた。
ただ中盤は訓練描写が非常に長く続く。この辺は非常にマニアックな描写に感じ少し眠気が強く現れたかな。
あと最後の宇宙に飛び立つ直前に衛生面を考慮した隔離措置が取られてるのに破るのは現実的にも問題ないのか…その辺は気になってしまった。
エンドロールでは母親宇宙飛行士達が紹介されていた。強い女性は美しいものだ。
「強い女性なのに子離れできない母」と娘のストーリーとして見ました。
宇宙飛行士に限らず、子育て中の母親が常に抱えるジレンマをシンボリックに描いてある作品と思いました。男性宇宙飛行士だってもちろん、万一の覚悟で、家族の思いも打ち払って搭乗するのでしょうけど、やっぱり女性(=母親)の方が強いプレッシャーを家族からも世間からも受けてしまうんだなと。子どもは子ども、大人は大人の世界!と、日本人よりは割り切っているイメージのフランス女性でも、娘を思う気持ちがあんなに重いとは、ちょっと意外でした。育ち盛りの娘さんは、文字通りママの預かり知らないところで心身ともにスクスク育っていき、自分の世界を持ちつつある様子を見てホッとしました。
訓練のディテールは「お仕事拝見」ドキュメンタリーみたいで興味深かったです。宇宙に持っていける私物は靴箱1個分で、生理を止めないのならタンポンの容積分持ち物が減ってしまうとか、すごいリアル。あと、宇宙服って「着る(腕を通したり、履いたりする)」ものじゃなくて「(超固い石膏の着ぐるみみたいな中に)入っていく」ものだということがわかりました(イメージ)。
淡々と進むstoryが、リアル.
NHKラジオ、武内陶子さんの『ごごカフェ』に、宇宙飛行士だった山崎直子さんがゲスト出演した時の放送をたまたま聴いていた。その中で、この映画のことを話しておられたので『約束の宇宙』の存在を知った。
とは言っても、『観たい度、約50%』くらいの映画だったけど、なんとなく気になっていたので……、丁度、他の作品を観た時に、バーターで観ることが出来た。
うん、充分、いい映画だった。
さすがに、母娘でロケットを見に行くのは『ありえない〰️』って思ったけれども……、でも、そんなことは些細なことに思えるくらい、淡々と、現実を積み重ねていく話の流れは、かえってrealだった。お母さんが、アストロノーツになって、そして、宇宙に出るのは、とっても大変。いまさらながら、教えてもらった。
そして、ラジオで山崎直子さんが言ってた言葉を思い出した。
『ずっと宇宙に憧れていた。でも、いざ、宇宙に行ってみると、地球に憧れるようになった』と。
映画の中で出てくる『Enjoy gravity』という台詞が気に入った。
あそこはファンタジー
もちろん私も、最後のほうの主人公の行動については疑問を持ちました。そもそもこういう人が宇宙飛行士に選ばれるか?と突っ込みたくなるのも分かります。でもエンドロールを見ていたら、これは映画でフィクションなんだからいいのでは、と感じたんです。
軽い気持ちで約束して、そのままになっている事って、多くの人にあると思うんですよね。宇宙飛行士だってそう。そういう叶えられなかったもろもろを、本作ではサラに代行させたんじゃないかな、と。
奇しくも今日、星出彰彦さんたちが乗った宇宙船が打ち上げられたとニュースで知りました。女性であれ男性であれ、家族や大切な人を残していくのは同じ事。
ああ、こんな大変な思いをして旅立っていくんだな、としばしコロナ渦を忘れてしまいました。
無事な帰還をお祈りします、もちろんサラたちも。
ちょっと思っていたのとは違った。 もっと宇宙の描写とかも出てくるの...
ちょっと思っていたのとは違った。
もっと宇宙の描写とかも出てくるのかと思ってたら全然だった。
母と娘の物語というのでハートウォーミングっぽいのを想像していたけどむしろ割と暗め。
他の人も書いていたけど、主人公が規則破りまくりで、宇宙飛行士として以前に社会人としてどうなのと思った。
宇宙に憧れて…苦悩を越えてゆく
シングルマザーの宇宙飛行士…今まで無かったストーリーに臨んだエヴァ・グリーンのしなやかで柔らかな肉体に魅了されました
主人公サラは7歳の娘を元夫に預け男社会の中で厳しい訓練を受けなくてはならない…
プレッシャーやストレス、娘に会ってあげられない罪悪感…
完璧な宇宙飛行士も母親もどこにも居ないと
人間味溢るる生き様に心突かれましたが
サラが娘思うあまりにしでかした行動は首を傾げるばかり…「約束」ストーリーとしては必要だったのだろうけど
あれは減点対象…💦
父親(しっかり父親出来る人じゃないですか!)
と暮らす娘も又、環境の変化や母親に会えない寂しさから不安定になってしまう
そんな難しい役を綺羅星の如く演じたステラ役のゼリー・ブーランレメルちゃん!出来過ぎ!
物語に優しく穏やかに寄り添う坂本龍一さんの旋律にも包み込まれました🎵
サラの上司役マット・ディロン…歳を重ねてもクールさとイケメン度は無限大❤️
挑戦する全てのパパ、ママへ
どんな仕事であれ、立場であれ、愛する子を想う母としても気持ちはみんな同じ。
主人公の娘を仕事場に入れることや、その他諸々突っ込みどころもあるし、実際にはあってはいけない事ではあるが、彼女の“子供と少しでも一緒に居たい”、“約束を守りたい”、毎日娘と電話で話したい気持ちは、強く共感する。
仕事(または介護や勉強など)をしながら子育てに奮闘するお母さん達(お父さん)は日々、子どもとの時間や教育と自分の仕事ややるべき事との葛藤で闘っているのではないだろうか。
その葛藤や頑張りって必ず子供達にも伝わっているはずで、子どもはそんな親の背中を見て育つ。だからこそ親は子供のために自分を犠牲にするのではなく、自分がハッピーになることを一番に考えるべきだと。親の笑顔が子どもを笑顔に、幸せにすると信じている。
エンドロールには子育てをしながら宇宙へ旅立った実在の宇宙飛行士達が出てくるが、
偉大な仕事をしながら、さらに子育ての両立となると強靭な精神力と体力がないと成し遂げられない。こちとら1泊2日の出張でも寂しくて不安なのにに、一年近く離れるのは相当な覚悟と腹をくくったはずである。
そして周りの強力なサポートがあってこそ実現できる事、一人では子育てはできないということを改めて痛感。
ロケットが発射した時のシーンには感動。賛否両論あるけれど、私はとても良かった。特にバリキャリママやシングルマザーに観てもらいたい。
宇宙に行くのは大変なんです
言うまでもないが、現時点で宇宙へ行くというのは大変リスキーな行為だ。
まず、そもそも打ち上げが成功する保証がない。以前に比べれば遥かに成功率が上がったとはいえ、少しの間違いで打ち上げが失敗すれば、搭乗者は確実に死ぬ。そして無事に大気圏外へ行けたとしても、宇宙にいる間、地上へと帰還するまでは常に死と隣り合わせなのだ。
それでも、宇宙を目指す人は多い。わたしだって行けるものなら行ってみたい。重力の軛を離れて、遮るものもない無音の空間に身を委ねることに、憧れる。この作品の主人公サラも、幼い頃から宇宙への憧れを持ち続け、遂に飛び立つ権利を得た人だ。
けれども、彼女にも心残りが一つだけある。幼い一人娘ステラ。宇宙への憧憬はその名にも反映されている。これは、やっとの思いで掴み取った夢と、娘との別れという現実の間で葛藤する女性の物語だ。
一般論として、やはりこういう時は父親より母親の方が葛藤を持つものだろうか。映画の中でも対比として、一緒に宇宙へ上がる飛行士マイクの存在がある。彼は二人の男の子の父親だが、少なくとも子供と別れることに逡巡する様子は描かれない。子供たちも父親を英雄視しこそすれ、別れを惜しむ様子はない。
けれどサラとステラの母娘は事あるごとに迷いや寂しさを隠さず、時には落ち込んで逃げ出したくなったり、或いは拗ねて反抗したりという様子も描かれる。その辺りはやはり父性と母性の差なのか。
物語は旅立つ母を見送る娘のシーンで終わる。スタッフロールに差し挟む形で、現実の、母親である女性宇宙飛行士たちの姿を映す。宇宙への憧れを叶える権利は、性別に関係なく与えられて然るべきものだ。とはいえ、性別による違いとは別の部分で乗り越えねばならない壁があることを示し、それでもなお夢を叶えた人たちへの賛辞がそこにある。
……という当たり障りのない感想はひとまず措くとして、なんというかちょっと物足りないものがあった。いや、たしかに上に書いたような映画ではあるのだけど、なんだろう、今ひとつ盛り上がりに欠けるというか。
多分、宇宙ものであるという意識で観たから宇宙に出るところまでで話が終わってしまって拍子抜けだったのと、クライマックスで母娘が約束を叶えるために重大な違反を犯してるのに、なんのペナルティもないのはちょっと都合良すぎない? というところで引っかかってしまったせいではないかしらね。後者は特に、変に正義感を振りかざして言うわけじゃないけど、もう手ょっと別のやり方でも良かったんじゃないかな。だって、それくらい、宇宙へ行くのは大変なんだもの。
親娘揃って遅刻しがち(笑)
フランス映画とは知らずに観始めてしまったので心の準備ができていなかった。最近はハリウッド作品に慣れてしまっていたので、こういったモヤッとした流れに少し戸惑ってしまった。ところどころに伏線のような物、例えば傷がなかなか治らないとか、訓練中に失神したりとか、サラの代役がスタンバっていたりとか、隔離施設を抜け出したりとか、勿論娘に会いたい気持ちとか、つまりどんでん返しで宇宙行きが土壇場でなくなってしまうのではないかと思うとちょっとイライラした。伏線じゃなくてスパイスだったのね。
最後のバスの中から眺める野生の馬の群れのシーン。どういう意味があるのかなぁと一生懸命考えたんだけど分からなかったんだけどパンフレットに書いてあった。監督曰く「ステラにとって馬は母の腕からの開放を表している」とのこと。そんなの分かりませんがな。
ステラがロケット発射の時に母との日常の中で慣れ親しんだカウントダウンをするシーンが良かった。あと舞台がNASAじゃなくてロシアの宇宙関連施設というのも新鮮で良かった。あとサービスカットも良かった。
タイトルなし
打ち上げまでの周りと主人公の心情を丁寧に描いたちょっとファーストマンよりな作品 車の運転(と一緒にしてはいけませんが)でさえ、考え事がある時は避けるようにとあるのでましてや宇宙船に主人公のようなバックグラウンドの人が本当に選抜されるのかと疑問に思っていたら、エンディングで流れるように現実に沢山いらっしゃるようですね 今回は打ち上げがNASAではなくロシアからなのが新鮮でした 少しずつ困難を解決(自ずと解決してましたけど)しつつ、子供は心配しなくてもちゃんと成長してて良かった ただ体力勝負なので夜ふかしはいかんでしょ、と思ってしまった
後半から急に冷めた
訓練施設に子供入れたらあかんでしょ。
あと、打ち上げ前夜にあれはない!!
抜け出して外出???
隔離してる意味わかってます?
同乗するクルーのこと、考えてます?
これバレたら大問題だよ?
と、
国をあげての宇宙計画に選ばれた、という自覚があるのかな?と、
彼女の自分勝手な行動にイライラして、素直に見れませんでした。
ガッカリ…
決まりの守れない宇宙飛行士…
もう、途中で興醒め…
こんな人とミッション組まされるチームの人はたまったもんじゃない!
きっと火星に行く前に事故死は確実。
せっかく面白そうな映画だったのに…
偉大な仕事と母親であることの両立
宇宙飛行士という特殊な職業のシングルマザーのお話。
主人公は宇宙飛行士と母親という二つの立場を両立すべく苦悩する。この種のシチュエーションならば、「任務優先で幼い娘との関係がこじれてしまい、何年も経って娘が大人になってから和解する」なんてストーリーになっても不自然ではない。だが、本作の主人公は、あくまでも任務と母親の両立を目指す。
主人公は何度か「プロとして、それはどうなの」と言われかねない行動をとる。もちろん、娘のためだ。……いや、言い直そう。娘と自分の関係のためだ。娘のためではあるが、それ以上に自分のためでもある。
宇宙開発には莫大な予算が投じられる。そのほとんどは国家事業だ。作中で扱われるミッションも複数の国家が共同でおこなっている。
にもかかわらず、主人公は「娘と自分のため」という利己的な行動をためらわない。国際的な大事業に属する任務だからと言って、無条件で個人的事情に優先させたりはしない。そして、何より注目すべきことは、この映画では、主人公の問題行動を否定的には描いていないのだ。
最後のクレジットと共に、実在の女性宇宙飛行士たちの写真が映される。世間から注目される大きな仕事と母親であることを両立させた人々だ。この映画は、現在、そのような状況の渦中にある女性たちへの応援歌なのだろう。
終盤のアレでそれまでの良さが無に
序盤から中盤は、暗に女には無理だと言いたげな他の飛行士たちのマッチョイズムや、仕事と子育ての両立の大変さを描いていて、なかなか良かった。だが終盤、主人公は打ち上げ前の隔離場所を抜け出し、子供に会いに行ってしまう。なんだこいつ・・・自分のエゴのために、同僚を危険に晒すバカなやつだったんだ。あんな行動を取るなら、ロケットに乗るのは辞退しないといけないよ。エンドロールで各国の女性飛行士たちが出てくるが、もう主人公のバカさ加減にどっちらけでしたわ。
ファンタジーな部分で興醒め
子どものいる複数の女性宇宙飛行士をモデルにした話。
シングルマザーの直面する、子育てと仕事の両立の難しさという普遍的なテーマであり、親娘それぞれの成長を描くと言ってもいい。
そのあたりに一番の尺を割いているのだが、個人的な本作の見どころは、欧州宇宙機関(ESA)が協力しているため、トレーニングの施設や小物に、本物が使われているってこと。
無重力水中トレーニング用宇宙服の構造とか、ソユーズの格納庫とか、バイコヌール宇宙基地とか。
一種のお仕事映画みたいな感じな部分が楽しかった。
だが、宇宙へ病原菌を持ち込まないために隔離期間を設けていて、セキュリティはかなり高いはず。
そこを娘に会うために抜け出してしまうのは、創作の脚本とはいえありえない。
施設を出た瞬間に、他のクルーに交代のはずなので、そこはファンタジーと思ったし、リアリティの面で興醒めしてしまいました。
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