カポネのレビュー・感想・評価
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淡々と描かれる生涯。過去に囚われた、哀しすぎる晩年とは。
【賛否両論チェック】
賛:隆盛を極めたはずの主人公が、壮絶な過去故に壊れていってしまう様を通して、その生涯のもの悲しさが際立っているよう。
否:サスペンス要素はほとんどないので、思わず拍子抜けしてしまいそう。グロシーンや怖いシーンもあり。
全盛期の面影が消えてしまった伝説のギャング、アル・カポネ。本作ではその晩年が淡々と描かれていきますが、
「彼の病気が、果たして本物なのか、それとも演技なのか?」
といったようなサスペンス要素は驚くほど少なく、期待して観ると拍子抜けしてしまいます。
そこで明らかになっていくのは、波乱に満ちた過去に囚われてしまった、哀しい主人公の姿です。それでも必死に寄り添おうとしてくれる妻・メエの存在も、またどこかもの悲しさを際立たせているようです。
R15+指定であることからも分かるように、グロいシーンがかなり多めなのと、ホラー映画のようなシーンもあったりするので、好みは極端に分かれそうな作品ではありますが、気になった方は是非。
陽光煌めく中に・・・
はい。良く私の馬鹿レビューを覗きに来て下さいました。と言うより無駄話とか与太話ですか。誠にありがたいです。
この映画はまもなく公開終了です。上映館は元々少ないんですが、さらに少なくなってきたので遠路はるばる豊洲ユナイテッドシネマへGOです。本当に久々、前回何を観たかも忘れてるし。
この映画館は3階に有ります。最大の売りは外側は全面ガラスで眺望が素晴らしい。桜は現在八分咲きですが陽光が煌めき、春爛漫です。しかし・・・
やや遠くにオリンピック選手村。主人(あるじ)なきバベルの塔。大丈夫か?
そして一年前に来た時は恐ろしいくらい閑散としていたのだが今日は人が沢山。なんか浮かれ気分だ。散歩中のワンちゃんも楽しそう。お隣の豊洲公園にも推定12歳前後の江東区のクソガキだらけだ。
おいおい!はしゃいでんじゃねえよ!クソガキが❗️
すいません。言い過ぎました。子供は国の宝です。言い直します。
もう中学生なんだから、だめだよ〜 おうちで段ボールの工作でもやってよ〜ね〜
まあ、とりあえず枕を終わります。オリンピックが開催される事を切に願って。
この映画はアル・カポネの最晩年を描いた物語です。なんかジュディ 虹の彼方へ のようですね。ご存知のようにアル・カポネは多くの映画で取り上げられています。その源泉は・・・
禁酒法です。カポネは密造酒の製造、販売でボロ儲けしました。さらにその金で多くの悪事に手を染める訳です。
お酒を法律で禁止するってなんだよ!ふざけるんじゃないよ!もうグレちゃうぞ!朝までやけ酒だよ!
だからそれが出来ないんだよ‼️
失礼しました。話しは跳ぶんですが、近所に変なものを売っている店があるんですよ。なんだと思いますか?もうヒントなしじゃ絶対当たりません。なんと・・・
ヤドクガエル!
いやそれって需要があるの?またヤドクガエル界ではこの店が聖地なんだろう。知らんけど。私が戦国時代にワープしたら役にたつかもね。
カポネは15歳の時に罹患した梅毒で心身ともに弱っています。まだ48歳なのに・・・
おい、待てって!15歳ってまだ中学生だよ。それで梅毒って・・・もしカポネに会ったら言いたい。
きみは〜おませさんだね〜
ペニシリンの発見は1928年、しかし実用化は1942年、カポネは1899年生まれ。ペニシリンの投与は1945年。つまり46歳だったのです。もう梅毒の第4期です。
脳まで侵していました。うーむ・・・
遅い、遅かりし由良之助❗️
そうです。カポネは壊れていました。治りません。でも今の常識で見てはいけません。この頃は梅毒は恐ろしい病気だったのです。お礼を言います。
サンキュー青カビ!
いや最晩年のカポネはカリスマ性も怖さもないんですよ。女房のビンタでKOされちゃうくらい。多分だけど「アンタッチャブル」「スカーフェイス」なんかの全盛期のアル・カポネを知らない人はイライラするんだろうな。何を観させられているのか?壊れたジジイが周りを振り回しているだけじゃん。
わかります。やたら失禁するし攻撃的だし全く共感できない。でもね、誰にも共感できない映画があってもいいと思うんですよ。我々は希代の悪党の最期を見届ける義務があるんですよ。・・・と、わかったような事を言ってみた。
ロケーションも全部フロリダです。いやあ、素晴らしい所。アメリカの富裕層が余生を過ごす所。陽光が煌めいています。私もここに行く!なんか鰐がいますがそれも、また良し!
私は胸にワンポイントの鰐をあしらったポロシャツで大儲けをします!
それは〜もうあるよ〜ラコステだよ〜
閑話休題、カポネの壊れ方は尋常では有りません。ただ1000万ドルをどこかに隠しているようです。FBIは監視しながら探りを入れます。どこに?
徳川まいぞうさんか‼️
やがて陽光煌めくフロリダに憂鬱な出来事か起こります。
ブルー スカイ ブルー
秀樹か❗️
悲しいほどお天気
ユーミンか❗️
きっとこの映画は虚実皮膜のキワを楽しむ映画なんでしょう。二人で観たら話題が弾むんじゃないのかな。あそこは現実、あそこから妄想・・・そんな感じ。最後に一言いいですか?
カポネはカポネ
孔雀や鳩や ましてや
善人にはなれない
ネタは昭和だけど、頭は【まだ中学生】だね〜
いつもですが、長文でごめんなさい。
読んで頂きありがとうございました。
カポネである必要はあったのかな?
トム・ハーディ熱演でしたねー。大熱演。凄かったです。
衰え矮小になっていく、疑心暗鬼の塊のような晩年のカポネを素晴らしい演技で表しています。
心情面についての描写は演出、創作なのかなぁと思いつつ鑑賞です。
ただですね、それだけでしたね。
残念ながら自分自身、カポネに人物として興味や思い入れがあるわけではないので、晩年と暗黒街の顔役時代のGAPに嘆くわけでも、悲しむわけでもないです。ですから、カポネの晩年をみても特にこれといった感慨がないのです。
晩年のカポネの内面メインで描いてるのですが、カポネである必要ある?と思える内容なんですよね。病気などの影響が日常に表れていく様、周りから見たら狂気にも思える様、内面で発生しているかもしれない心の揺れ・・・・うーーーむ、病に悩む人間としか見えないんですよね。
だからでしょうか・・・サイドストーリー感が半端ないのです。
これだけでメインテーマとなり得るのかなぁ?
カポネを題材にしたのならそれをもっと生かさないとなぁって思います。
サスペンスっぽい、ホラーっぽい味付けも見られましたが、どんな作品にしたかったのか?
最後まで不明だったかな。
一つだけ驚きが。
48歳でなくなったんですね。カポネ。それであの晩年。壮絶です。
幸せは金に変えられない
実は、今年初めてお金払って映画を映画館で見に行きました・・・・
本作品、アメリカのギャング大御所アル・カポネの晩年を描いた作品ですが・・・・
正直、半分は本当で半分は想像なんだろうと・・・・
内容は何とも言い難く・・・トム・ハーディの演技だけが光ったいる作品かな・・・
見方を変えると、お金が有っても幸せとは言えないし、お金があり過ぎるのも考えものだね・・・・
正直、本当にアル・カポネって晩年ああだったのかね・・・・
アル・カポネのお話ではあるが、ギャング映画ではないし、派手なシーンは殆どありません。
昔の記憶から来る夢の中や認知症を患っての機関銃を撃ちまくるシーンは圧巻だけど・・・・
私的には、正直、描き方なのかテンポが合わないのか・・・期待していたんだけど何も残りませんでした。
トムに脱帽。
いや〜、トム・ハーディの怪演ぶりに脱帽。
「ブロンソン」もそうだったけど、イカれかたがホント危ないムードで鳥肌もの。
ギャングスターの最晩年が...儚いなぁ。
オレ、今日からタカ・ハーシィになります。
晩年のアル・カポネ
これまで多くの映画に登場してきた実在の悪役の中でも、ヒットラーほどではないにせよアル・カポネも相当扱われて来たといって間違いないだろう。
派手なドンパチ必至のクライムサスペンス映画としては、確かにこれ以上の人物はいない。
但し、今回の作品は彼の晩年。
重い病気にかつての威光は失われ、悪事で稼いだ財産も豪邸を維持するのがやっと。
そんな状況でも周囲に対し、精一杯虚勢を張るカポネが痛々しい。
大半はフィクションらしいが、窮地に陥る、裏切りに遭う、といった、確かに絵に書いたような夢でうなされるシーンが多かった気がする。
いかにも晩年にありそうな謎に沿って話は展開するが、チラシを手にした時から派手な抗争シーンは期待してなかったので、これはこれで想定内で楽しめた。
オムツと機関銃。そしてニンジン。
かつて暗黒街のボスと言われたアル・カポネの服役後、持病と幻覚に悩まされる晩年の話。
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見てから知ったんだけどこのアル・カポネって私の大大大好きで人生ベストに入る『アンタッチャブル』のロバート・デ・ニーロが演じた人だったのね(そんなことも気づかないで人生ベストとか言うな)。
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服役後も警察の監視は続き、本当に隠したのか隠してないかもよく分からない金のせいで全員が敵に見えて怯えて、精神を病んでるから幻覚を見るし、排泄もコントロールできない無残な姿。この映画全体、幻覚と現実がぐちゃぐちゃなのでずーっと夢を見せられてるような気分だった。
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オムツを履いて葉巻の代わりにニンジンを加えさせられてるのは滑稽だけど、認知症の老人が元マフィアってある意味何するか未知数でめっちゃ怖いなと思った。
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というか、これ元々のアル・カポネを知らないと諸行無常も感じにくいのでは?『アンタッチャブル』を見てから行くといいのかも。
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残念…
トム・ハーディ大ファンなので、それを差し引いて出来る限り客観的に考えて、
・伏線の張り方も回収の仕方も雑…?
(濡れた所掘れ、なのに掘らない)
・情景描写(川・森林)が理解不能
・若い頃もう少し描いてくれないと、鏡に映ったの「誰?」
全員がカポネの事前知識あると思うなよ
・幻覚(ジョニーやトイレのシーン)に違和感を感じないまま実は幻覚だった!と気付かされる。もう少しグラデーションで判明してくれないと、観てる側は「ふーん」程度。入り込めない。
・テーマは「尊厳」?「信頼」?「家族」?
けど最後のキャプションで「家族」は苦労したって説得力をわざわざ下げる?
・風船飛ばせばミステリアスな雰囲気つくれると思った?
あらすじがとってもいいし、とっても期待していた。
いまでも、他の監督が撮ったらもっと良くなる、と信じてるくらい、残念。
トム・ハーディは、持ち前の強さを、影に潜めることに成功し、同時に繊細さを体現していて、哀れな姿を全身に纏っていた。
作品に恵まれなかった、と思ってしまう。
酷評してしまったけど、ちゃんとした作品を、真剣に観て、しっかり考えたうえでの感想なので、真摯な意見。
ただただ残念だった。
人間五十年、夢幻の如くなり
監督に表現したい熱いテーマがある事はわかるし、トム・ハーディーがそれを受け止めて見事なまでの快演をしている事は素晴らしい。しかし、それが観客に伝わるだろうか?と問えば首を縦に振るのは難しい。
芸術的な前衛表現を解読するのが趣味という人以外には、シアターではなくVODをお勧めしてしまう。
妄想と現実が錯綜した夢幻の狭間に誘う手法は近年作品だと「JOKER」を思い起こさせた。
ただ、トランク監督が如何にアル・カポネに対して思い入れと造詣が深かったかを知ると同時に、自分の抱いていたカポネ像がアンタッチャブルのネヴィル・ブランドーと、なによりロバート・デ・ニーロに引き摺られたものに過ぎなかった事に気付き、猛省した。
改めてカポネについて学び直したところ次のような生涯だと知った。
12歳まで・・・学業面は優等生
10代 ・・・不良少年。ただし稼いだ金を母親にあげるなど家族思いの面は変わらない。19歳で息子誕生。その月に結婚。
20代 ・・・カタギで働く時期もあったがマフィアで頭角を表す。ジョニー"パパ"トーリオの跡目を継ぎ、26歳で組織のトップに立つ。ギャングとしての面よりも悪徳ビジネスマンとしての才に優れていた。
敵には冷酷だがカタギには優しく、一般市民が巻き込まれたら医師を手配し治療費を全額負担したり、5000人を超える貧しい人々に毎日3食の食料配布をしたりして人気があった。「聖バレンタインデーの虐殺」までは。
30代 ・・・獄中にて服役生活。30代半ば頃から梅毒が悪化し、痴呆症状が進行する。
40代 ・・・出所時は、逮捕された頃の凄みは見る影もなく、知能は12歳程度まで逆行していた。フロリダで家族と過ごすも時すでに遅く、48歳誕生日の1週間後に病死。
という事は、世に広まっている「暗黒街の帝王」というイメージは、たかだか26歳〜30歳の4年間程度の出来事なのだ!
20代後半なんて、どれだけ人気絶頂だとしても人間的にはまだまだ若造ではないか・・・!
40代のデ・ニーロが円熟の演技で魅了してくれちゃったものだから、すっかり誤解していた。
カポネのアメリカン・ドリームは、僅か20代10年間の夢に過ぎず、それ以降は自由も無く、物理的な牢獄と精神的な牢獄の中で責め苛まれるだけの時間だったのだ。収支計算は合っているのかもしれないが、なんとも哀れだ。
しかし、悠久の天上界から見れば、人の世の五十年などは、まばたき1回の間に過ぎないのであろう。
私もこの無常の世に生を受けたからには、思いっきり生き抜いてやろうではないか、と改めて思う次第である。
ちなみに個人的にはマット・ディロンがめちゃくちゃ良かった〜。アウトサイダーやランブルフィッシュが大好きだったので、アウトサイダーのダラスがもし生きていたら、こんな風に渋くカッコ良いダーティーヒーローになっていただろうなぁ、と夢想した。結局殺されてるけど(苦笑)
観客に不親切な前衛表現は星3〜3.5と感じるが、ハーディの好演、トランク監督の拘り、更にはマット・ディロンへの贔屓点を加味して甘め評価となった。
葉巻代わりのニンジン
アル・カポネは最初に知ったギャングスターでもあり、それはデ・パルマの「アンタッチャブル」で演じたデ・ニーロの印象が大。
脇にマット・ディロンとカイル・マクラクランって渋いキャスト陣、個人的にはトム・ハーディとマット・ディロンが一緒に映る場面が最高過ぎて。
ギャング映画ってよりもホラーでスリラーなテイスト、もし「シャイニング」をリメイクするならジャック・ニコルソンが演じた主人公ジャック・トランス役はトム・ハーディが適任、時代も違えば本作でオスカーにノミネートされていたような演技?存在感を醸し出したT・ハーディのA・カポネ。
葉巻を吸っている悪人が少しずつ弱まり善意の気持ちを取り戻す過程で、葉巻からニンジンを咥えている図が「ツイン・ピークス」でも見受けられる、関係無いが。
監督運が悪いように思われる最近のトム・ハーディ、作品選びと題材は良い筈なのに!?
デニーロのフランケンシュタインを思い出した。
これね、むちゃくちゃ堕ちる話でした。
晩年の一年を描いたものである、というオープニングがすごかった。で、ちゃんと過去の栄光のシーンが全く挟まれないという構成が良かった。
葉巻もニンジンに変えられてもそれに気づかない(!)というのはコメディを超えてただただ憐れを誘ういいシーンだった。
デニーロのフランケンシュタインも思い出したけど、昔、志村けんが死に際の老人を演じるショートストーリーがあったのだけれど、ただただ自分が綺麗に死ぬことはできないという描写がこの映画にも描かれていてしみじみしてしまった。
一年で人は動けなくなって一気に死に近づいてしまうんだなあと。
老いることを考えるには良い勉強になる素敵な教材だった。
ピーターパンならぬフック船長の悪夢も連想させられる妄想シーンはよかった。おそろしすぎる。
そして隠し財産は沼地に沈んだのだろうか。
気の毒な話です。
今、この役ができるのはトム・ハーディしかいないかもしれません。
一昔前だと、デ・ニーロがやっていたかも。
そういう意味でもトム・ハーディの独壇場という映画でした。
認知症の人の幻覚混じりの内容なので、一般受けは難しいかも。ビッグバジェットの映画の公開が次々と先送りされている中、こんな中途半端な時期に公開されたのも、さもありなんという感じ。
トム・ハーディ主演なのに、アルバトロスが配給してるくらいですから。
ただ、内容的には物凄く気の毒な話です。
認知症がすすんで体の自由もきかなくなっていく、昔栄華を極めた人の末路の話ですから。
認知症というのでおじいちゃんの話かと思っていたら、48歳という年齢でしたから余計に気の毒で仕方ありませんでした。
ただただ憐れで、、、
あと、久しぶりに見たマット・デュロンがあまり年を取ってなかったのはビックリでした。
見る影も無いスカーフェイス
1931年に脱税で逮捕されて服役し、1939年に出所~フロリダへ移り住んだ後の、梅毒の悪化で認知障害を患ったアル・カポネの話。
かつての力も財力も無くなり、幻視、幻聴、認知症が悪化していく中で、疑心暗鬼に陥って行くストーリー。
因みに、まだ梅毒治療にペニシリンが投薬される様になる以前の時代です。
事実か妄言か判らない、隠したとされる1000万ドルを巡るエピソードを軸に、半分近くはアル・カポネのみる幻視や夢で展開しながら、サスペンスっぽくみせていく展開ではあるけれど、かの有名な暗黒街の顔役アル・カポネの栄枯盛衰の衰に特化したドラマですからねぇ…珍しくもあり、憐れでもあり、とても面白かった。
余談ですが、少し痩せているけれど、元々トム・ハーディはアル・カポネに見た目が似ていると思っていたのは自分だけ?更に、冒頭の鬼ごっこで泥だらけになり雨に打たれるシーンは、ゴッドファーザーの時のマーロン・ブランドにも似ていてなんかぐっと来たw
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