「見る影も無いスカーフェイス」カポネ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
見る影も無いスカーフェイス
1931年に脱税で逮捕されて服役し、1939年に出所~フロリダへ移り住んだ後の、梅毒の悪化で認知障害を患ったアル・カポネの話。
かつての力も財力も無くなり、幻視、幻聴、認知症が悪化していく中で、疑心暗鬼に陥って行くストーリー。
因みに、まだ梅毒治療にペニシリンが投薬される様になる以前の時代です。
事実か妄言か判らない、隠したとされる1000万ドルを巡るエピソードを軸に、半分近くはアル・カポネのみる幻視や夢で展開しながら、サスペンスっぽくみせていく展開ではあるけれど、かの有名な暗黒街の顔役アル・カポネの栄枯盛衰の衰に特化したドラマですからねぇ…珍しくもあり、憐れでもあり、とても面白かった。
余談ですが、少し痩せているけれど、元々トム・ハーディはアル・カポネに見た目が似ていると思っていたのは自分だけ?更に、冒頭の鬼ごっこで泥だらけになり雨に打たれるシーンは、ゴッドファーザーの時のマーロン・ブランドにも似ていてなんかぐっと来たw
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