劇場公開日 2021年5月7日

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「名作「プロジェクトA」が作られた時代は遥か昔に過ぎ去り、国の意に沿う作品でないと公開できません。」プロジェクトV お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5名作「プロジェクトA」が作られた時代は遥か昔に過ぎ去り、国の意に沿う作品でないと公開できません。

2021年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

名作「プロジェクトA(邦題) A計画(原題) project A(英題)」が公開されたのは1983年で、香港返還前(1997)のイギリス植民地ながら自由が保障された時代だったそうです。
今作「プロジェクトV(邦題) 急先鋒(原題)Vanguard(英題)」が公開されたのは2020年で、香港における返還後50年間の1国2制度の約束が完全に反故にされた年です。

何が言いたいかというと、中国の国威発揚をアピールする場面が多かったな、ということ。
ということで、中国嫌いな方にはお勧めしません。
あと、主役のジャッキーチェンは、現中国指導部の方針を支持する発言が多いので嫌いの方もいると聞いていますが、それらの方にもお勧めしません。

アクション映画としては、お金かけて作ってあるのがわかります。
筋書は、まあ、ツッコミどころ満載ですが、テンポよく物語が進行しダレることはありません(CGは今一つですが)。
中国(人、組織)の活躍に抵抗感がないアクション映画好きの人なら楽しめると思います。

ちなみに、今作の邦題は、「プロジェクトA」からつけたのでしょうけど、全然違う話でセンス無いと思いました。

参考までに、中国国内の興行収入は多額の製作費をかけた割にパッとしなかったそうです。

お抹茶