「【”Yonder あなたの家にようこそ・・” 同じ家並みが続くラビリンスの街の不気味さと、段ボールに入った謎の赤ん坊・・。トワイライトゾーンへようこそ・・。】」ビバリウム NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”Yonder あなたの家にようこそ・・” 同じ家並みが続くラビリンスの街の不気味さと、段ボールに入った謎の赤ん坊・・。トワイライトゾーンへようこそ・・。】
ー 今作は、地球侵略モノという触れ込みだったそうであるが、異形のエイリアンは出て来ない。爆撃シーンもない。登場人物も、極小だ。
しかし、正体が分からないナニカの不気味さが、ドンドン増していく。
まるで、段ボールに入っていた赤ん坊が、異様なスピードで、成長していくように・・。ー
◆感想<Caution !内容にやや触れています。>
・異形ワールドの設定が秀逸である。
マイホームが欲しい若夫婦のトム(ジェシー・アイゼンバーグ:今作では、高速台詞は封印し、只管不条理な世界から逃れようと足掻く男を演じる。)とジェマ(イモージェン・ブーツ)は爽やかな笑顔を湛えた不動産屋の男、マーティンから人の気配が全くない”Yonder"という住宅街を紹介される。
ー 薄緑色の、全く同型の家が整然と立っている街。不気味である・・。ー
・マーティンは二人を家に案内した後に、忽然と消え、トムとジェマは帰ろうとするも、ラビリンスに迷い込んでしまい、何度も、元の家に戻ってしまう。
・そこに贈られてきた段ボール。中には、男の赤ちゃんが。
”成長すれば、解放される”と言う張り紙。
ー この赤ちゃんの成長スピードが速い事速い事。あっという間に、少年になるが、この白い顔の髪がキチンと整えられた少年が気持ち悪くって・・。奇声を上げたり、変な画像が映るTVを熱心に見ていたり・・。
・トムは、街から逃げるために庭に穴を掘り始める。だが、徐々に弱って行き、その姿をみた白い顔の髪をキチンと整えた青年になった男が言った言葉。
”そろそろ、解放する時だ”
ー ジェマはトムが亡くなって、青年が変な袋にトムを入れ、穴に放り込む姿を見て、鶴嘴で青年を襲うが・・。
ここからの、展開が視覚的にも奇妙すぎる・・。そして、ジェマも・・。ー
<同じ家並みが続くラビリンスの街に閉じこめられた、若夫婦。そして、爽やかな笑顔を湛えた不動産屋の男、マーティンもいつの間にか、老化していて成長した青年がマーティンのバッジを身に着け、新たな”犠牲者”が店に入ってくる・・。
不可思議テイスト炸裂の、スリラー作品である。>