返校 言葉が消えた日のレビュー・感想・評価
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シリアスな歴史物と勘違いして鑑賞
これってホラーゲームの実写化か??日本なら学生運動 中国なら文化革命や天安門?これ実際に拷問や殺害された様な方もいるのにお遊び的にホラーゲームにして良いものかなあの変な怪物はシラケたし物語も飛び飛びで繋がってなく話に入りにくくどうも中途半端な作品
切ない恋愛ミステリー
思春期の切ない思いが当時の歴史的背景によって残酷な方向へ進む。 利用されたんだよ。生きろ。生きていれば自由になれる。と言う先生の言葉が重い。
史実の方がホラーにピッタリだったって着目した作品
原作ゲームを知らなくても十分楽しめました。 映画観たあとで歴史についても調べました。 38年間の言論統制時代。 対共産主義を訴える軍事政権がソ連の統制システムを組み込んだ事、日本の敗戦、GHQが中国に丸投げ、様々な要因が重なった結果がこの暗黒時代が出来た。 映画はホラー映画しっかりしてて、回想のドラマパートも最後まで飽きさせないプロットが組まれていて、あの時の紙はこれか!って展開も良かったです。 日本の言論の自由が何だとか感想に書いてる人は多分、調べても理解できない人達。
怖いよ
PGの表示が無いので、ソフトなサスペンスかと思いきや、大嫌いな流血多し。 ホラー苦手の自分には目をつむっている部分が多かった。 チャプター形式の進行は、現実と妄想(なのかな)の堺が不明でイマイチでした。 ただ、私の生まれる1年前の台湾が分かった事が収穫。
ヘビーで意欲的な作品、あらゆるギミックより怖いのは結局政治の色
想像よりもかなりヘビーな作品だった。原作はゲームらしいが、ホラーに政治的な背景を落とし込んだ世界が怖すぎて怖すぎて…。でも複合的な設定による変化はややノイズぎみだった。 独裁によって自由を禁じられていた時代の台湾。本もそれに従って相互監視が続いていた。その時点ですでに怖いのだが、そんな舞台で起こる不気味な夢。学校は様変わりし、何かに襲われる感覚が続く。序盤はゲーム譲りの先の読めない展開とギミックで背筋が凍る。また、近づいていく真実と襲いかかる気味悪さがホラーとしてのテイストを高めている。R-15+なだけあり、ビジュアルのグロさも一塩。息つく間もなく進む。 その一方、しれっと転調したことによるドラマと論点のすり替えには賛同できず。事実としても重く、心をすり減らすようなところではあるが、感情がついていけなかった。返って気づきにくかったので、受け止めるので精一杯。そこが惜しいところ。チャプターとして設定しているだけに、欲しかったところ。 関係ないのだが、レイシン役の子が何処となく小島藤子に似ていた。ふと垣間見える鋭い目つきや事実に触れたときの背徳心、そうしたリアリティが役者を基軸になりたっていたのが面白い。 政治的な色も混ざったホラー作品。かなり鋭利で怖かった。それ以上に怖かったのが、救いようのない時代に縛られた若者たちの姿。自由が許されない状況こそ、真の恐怖だったと感じる。
苦悶の象徴
苦悶いくもん♪と、なぜだか最後には公文式を思い出して楽しくなりましたが、「苦悶の象徴」とはいったいどんな本なのでしょう?そして、観終わってみると、ホラー映画だったのか恋愛映画だったのか国民党独裁による弾圧を描いた社会派映画だったのか・・・よくわからなくなってきました。 まず、悪夢。禁じられた本を読書会で読むウェイ・ジョンティンが拷問、投獄されて見る悪夢かと思っていたら、そこへ優等生の先輩女子ファン・レイシンが学校から抜け出そうとするのに脱出できなくなってしまう。彼女はチャン先生に恋する乙女だったのだが、そのチャン先生は地下組織でもある読書会のリーダー的存在。ウェイと廊下でぶつかり秘密を垣間見たのに、なぜかだまっている・・・ 一体どちらの目線で語ってる?と謎だらけの上に、何度も同じようなシーンを行ったり来たり。とりあえず、拷問・投獄のあたりまでの経緯なのだが、真実のシーンを小出しして徐々に核心に迫っていくという手法だ。密告者は誰?まさかみんな処刑されたの?と疑問符は続く。 ドイツ映画でも反ナチ映画が作られるようになっているし、韓国映画でも軍事独裁時代を描いた作品が増えているように、この台湾映画でも暗黒時代を鋭くえぐっていると思われる。ホラー部分そのものは怖くないのに、拷問されるシーンのほうが怖いのです。そして、最後には全体の構図がわかり、チャン先生の思いも切なく伝わってくる。忘れないよ!こんな珍しい映画があったことを・・・
題材、テーマは分かったけど、自分にはストーリーが繋がらない
タイトル「校返」は、 学校に帰る、ということのようです。 でも、映画の中では、校門から外に出られない と、言ってました。 英語タイトルはDetention(居残り)。 では、 「言葉が消えた日」の中に、閉じ込められた? でも、校返ならば、 言葉が消えた日に、帰るということなのか? 誰が、帰ろうとしているのか? それとも、帰ったのか? 言葉が消える とは、言論統制を指しているけど 主人公の女子高生が閉ざしていく世界 (多感な思春期を襲う現実や恋) をも言ってるような・・・。 ラストは、やっぱり学校に帰ってくる。 スリラー映画以上の、怖さを感じました。
返金 時間が消えた
政治の思惑と若さが利害一致し周りの人を陥れる少女 その心象風景が「ヘルレイザーもどき」となって脈絡もなく しつこく登場します ストーリーや時代背景もふわっとしていて良くワカラン 音響効果 劇伴 エンディングテーマもわざとらしくて鼻白む 寝ながら見たけどいつまでも終わらない悪夢の時
思ったよりホラー色が強くてびっくりしましたが、元はゲームなんですね...
思ったよりホラー色が強くてびっくりしましたが、元はゲームなんですね。悲情城市とはまた違った切り口で白色テロ時代を扱った作品。ラストは良かった。
この映画を観る程度の自由なら手に入ってる
+0.5★をキャストとちょっとした意外性に。 中国人としてもまあまあ可も不可もないぐらいのありふれた物語。 台湾風のホラー要素、 こういった映画の定番的なメタファー....。 夏的なエンターテイメント。 でも映画の主張通り、 歴史・過去は忘れないほうがいい。 今時バカな真似をしないためにも。
これはミステリーというより、ラブストーリーだ!
この映画「返校」はホラーゲームを元に実写化され、ジャンル分けすると、ダークミステリーということになるらしい。 しかし、この映画は、ホラーやミステリーの顔をしているが、その本質は、先生と生徒のラブストーリーの様相を呈している。 ホラーとしては、過剰なほどの演出はない。 ミステリーとしては、国民党の監視を逃れ、発禁本を書写する読書会グループの動向が、時系列を行き来し、抽象的な描写で描かれていく。 そして、そこに折り重なりながら、主人公の女子生徒ファンと、教師チャンのラブストーリーが展開していくのだが、女子生徒ファンの父が国民党員であったことから、ファンとチャンの愛は皮肉な方向へと向かっていく。 ミステリーとしては、観てのお楽しみだが、ラストシーンも、あくまで抽象的に、そして、せつなく描かれていく。 ホラーとしての描写は、よくわからないが、抽象的なストーリー展開は、丁寧につくられており、最後にラブストーリーとしての顔を見せるあたりは、まるで、人間としての、すべての迷いや醜さを取り去り、最後の最後に残ったファンという女性の純粋な想いを見せられたかのような余韻を残す。 ぜひ、劇場で観てみてはいかがだろうか。
何の映画?
“ゲームが原作”ということで、ゲームをプレイしている感覚が楽しめるのかと観に行った。 しかし、その期待は裏切られた。 原作ゲームが1人称なのか3人称なのかは分からないが、いくつかのシーンを除いて、ゲームプレイの感じがなく、“異世界への没入感”を得ることができなかった。 ゲームプレイ感覚が得られない大きな原因は、主人公がはっきりしないことだろう。 ジョンティンなのか、レイシンなのか。この2人の行動が同期していればいいのだが、真逆の行動をとるのである。 “ゲームプレイヤーとしての観客”は、どのキャラクターを動かした気になればいいのか分からない。 別に“ゲーム映画”でなくてもいいのだが、かといって、映画の作りは普通ではない。 ジョンティンのストーリーも、レイシンのストーリーも、“劇映画”というにはあまりにも薄すぎて話にならない。 美術だけ見れば、スプラッター系でないにせよ、はっきりと“ホラー映画”だ。 しかし、この映画で本当に“コワい”のは血まみれ死体ではなく、「思想弾圧」という政治権力であり、「私怨による密告」なのだ。 悪い意味でジャンル不明な、中途半端すぎる作品と言わざるを得ない。 台湾のかつての「白色テロ」をテーマに描いた作品というが、台湾で大人気なのはどういうわけだろう? 現実の“中国の脅威”が潜在意識として影響しているのかもしれないし、あるいは全く逆に、今は“民主主義を謳歌”しているがゆえに、過去の歴史をホラーとして楽しんでいるのかもしれない。 どちらなのか、台湾の事情通に教えて欲しいところである。
映画鑑賞の前に、作品内容を確かめましょう。
タイトルは、自己反省を込めて付けました。前評判が高いので、それだけで鑑賞しました。 映画がはじまると、何とホラー映画ではありませんか。私はこの手の作品は生理的に受け付けません。何度も席を立とうとしました。座っていたのは、映画代が勿体ないという気持ちからでした。ホラー、青春もの、独裁国家と3つの要素が絡み合い、時間の前後、幻覚・幻想が入るので錯綜しているかの印象を受けます。が、監督の想像力の豊かさを感じます。そういう意味では秀作です。観てみる価値はあります。
とんでもないものを観てしまった
言論弾圧という負の歴史を、娯楽映画として(しかもホラーで!)制作し、メッセージ性とエンタメ性を両立させています。とんでもないものを観てしまったという感じです。間違いなく台湾映画史に残る作品だと思います。
いつだって怖いのは人間の方
元のゲームを知らないので再現性の具合は分かりませんが、台湾の政治と近代史を題材にしつつ、ホラーとエンタメ性のバランスがよい。 どこまでが現実でどこからが幻想、回想なのかが曖昧になる作り方の妙。 『サイレントヒル』+『華氏451』みたいな。 1960年代を含めた蒋介石政権の悪行(白色テロ時代)の思想取り締まりは知っていたので、さもあらんという内容。 謎のモンスターやゾンビに襲われるより、憲兵に捕まって頭に袋つけられて拷問や射殺の方が怖いという。 そして、その時代に自由を求めた青年たちを見事に演じた、キャストにも目を奪われました。 特に、ファン・レイシンを演じたワン・ジンが魅力的。
とにかく面白かった
文句なしに面白い。ホラー映画ではあるが、生徒と教師、教師と教師、生徒と生徒の微妙な恋愛感情や信頼と疑惑が描かれ、しかもそれらが次々と変化していく。それが権力による言論統制下という極限状況を舞台にしているから、映画は一層緊迫感を増す。誰が本当のことを言い、誰が嘘を吐いているのか、そして一体何が本当なのかを考えてしまう。基本的に誰もが嘘を吐かなければならない言論統制の状況もある。密告したのは誰か。物語はいよいよ複雑になる。 言論統制をしているにも関わらず、朝礼で歌われる歌や看板に自由平等とあるのが笑えた。アベシンゾウが軍国主義を「積極的平和主義」という意味不明の言葉にして演説していたのと似ている。 ご存知の方も多いと思うが、水仙の学名はギリシア神話の美青年ナルキッソスに由来する。モテモテの彼は寄ってくる女たちと次々に関係を持ち、飽きると捨てていた。しかしエコーというニンフと付き合ったことで運命が変わる。エコーはこちらの言葉を繰り返すだけでちっとも面白くないから、早々に求愛を断ったのが女神ネメシスの怒りを買い、自分しか愛せない人間にされてしまった。ある日水に映った自分の姿を見て恋に落ち、焦がれて衰弱して死んだ。その後に咲いたのが水仙の花だ、という話である。 チャン先生が何故水仙の絵ばかり描くのか、なんとも悩ましい謎だが、本作品の中では必ずしも明らかにされていない。ただこのギリシア神話が関係していることは間違いないと思う。チャン先生が態度をはっきりさせないところは、実はチャン先生はナルキッソスで、女生徒と女教師が振り回されていたのかもしれない。 台湾映画はあまり観なかったが、本作品のように奥が深く立体的でサスペンスフルな映画を製作できるレベルにある訳だ。儒教的な考えがどうしても底流にある韓国映画よりも自由度は高そうである。台湾という国家が言論統制へ後退する危険性も常にあることは忘れてはならないと警鐘を鳴らす作品でもあると思う。とにかく面白かった。
パラレルワールドは心の歪みから産まれる。
台湾にも厳しい時代あったんだなぁ。 自由はやっぱり代償を払って自分で掴み取らないと価値がわからないものなのかも、、、、。 パラレルワールドから出られない2人の自分探しの過酷な旅(学校の中)。構造的に「パンズラビリンス」や「エンジェルウォーズ」思い出した。元々ゲームが原作だから前半キモいキャラクターの登場がまさに安いゲームっぽくて映画としてハズレかなと思ったが、、、後半それぞれが背負った物がわかり始めてグイグイ引き摺り込まれ、愛情、裏切り、贖罪、自由、生命、、絡まりまくった色んなテーマを一気に昇華する感じがカタルシスあって見事だと思った。 主人公の2人が良い味出してる。 現実とパラレルワールド行ったり来たりだから、世界観理解出来ないと話について行けないだろうなぁ、わかりやすいの好きな人には無理かも。 私は男子の顔が皆似てて見分けるのに苦労しました。
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