「タイトルなし(ネタバレ)」ミークス・カットオフ maduさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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男社会に生きる女性の疎外感が一発で分かる
遠巻きに男達が話しているのを見ながら、何の話してるの?って言っているシーンとかすごいなぁって思う。
ミシェル・ウィリアムズ演じる主人公は相変わらずまったく釈然としない憮然とした表情でずっと歩き続けている(ライカート作品に出てくる彼女はずっと世間に納得のいってない不機嫌顔)
自力と判断力のある彼女を夫であるソロモンが信頼してることから、彼だから結婚したのかなとか
はじめはまったく情報がなかった3家庭のそれぞれのバックボーンが少しずつ想像できるのも楽しい。
個人的には大好きな、ゾーイ・カザンとポール・ダノのカップルが夫婦役なのがすごくうれしい。
3人の“夫人”の衣装がかわいいのと色の組み合わせが絶妙で1番勇ましい主人公が淡いピンクと白とゆう優しい色を身につけているのとかスタイリングも良すぎる。
ミークの信用のなさは自明で、適当だけど
悪かどうか分からない。
ネイティブアメリカンの男の方が善性を感じるが、開拓民に友好的にする利点がないので、信用ができない。
半分半分の決断を
半分は緑の葉が茂り半分が枯れ枝の木を生きていると判断するか枯れてゆくと判断するのか見分けられないと同様に難しく、その答えも映画の中に無いのが美しい。めちゃくちゃ大好きな作品。
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