「侮ってたけどしっかりキュン、濃縮還元な優しい青春モノ」ホリミヤ たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
侮ってたけどしっかりキュン、濃縮還元な優しい青春モノ
ドラマの編集版だと知ってたから少し萎えてたけど、観てみたら凄いキュンキュンした…。脚本も凄くいいし、演出もメリハリが効いていて面白かった…。
もともとMBSの深夜ドラマとして放映が決まっていて、先駆ける形で劇場公開されたもの。だからドラマの様にヤマをいくつか持ってきているのだが、途切れることなく変化していくので、ずっと胸が踊る。ベタッとした演出は少なく、敵も現れないから観ていてモヤッとしない。凄く優しい世界に二人の「秘密」が巡っている感じ。ドラマはもう3話分あるのだが、きちんと劇場用にパッケージされていることもあって、悪い気がしなかった。そりゃ気にならないことはないが、それはドラマを見ろってことね。笑
久保田紗友は今年いろいろ観たけど、1番この役が華やかでハマってた。しっかり者で感情がしっかりと出るタイプだから、ネガな役はやはり向いていないし、こういう役が良い。また、鈴鹿央士も上手いから役の色が浮きやすい者でも違和感がない。ホントになんかずっとキュンキュンしてて、楽しかった。笑
松本花奈監督は年末、『明け方の若者たち』でまた違った青春を描こうとしている。繊細で深みのある演出が次の作品でどう色を出すのか気になる。ますます楽しみになってきた。
コメントする