浅草キッドのレビュー・感想・評価
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愛と笑いと涙のバカヤロウ
「バカヤロウ」って言葉に愛と笑いと涙を感じました。
色々な意味のバカヤロウをタケシさんは使い分けてんだなぁと思います(笑)
柳楽優弥さんのタケシ役…
これはカメレオン俳優の柳楽くんだからタケシさんにしか見えない役作りだった感じがしました!
役の仕上がりに拍手しかありません(๑°ㅁ°๑)!
師匠の大泉洋さんと柳楽優弥くんの掛け合いとタップダンス、
麦ちゃんの歌声にシビレました!
さすがプロ!!って感じですね♪
「笑われるんじゃない、笑わせるんだ」って言葉が心にグッと来ました!
Netflixだけじゃなく是非映画館で上映してもらいたい映画です!
愛に溢れた映画で構成もストーリーも素晴らしかったです。
柳楽優にビートたけしが憑依!
40年以上、ほぼ毎日テレビで観ない日はなく、日本人の誰もが顔も声も仕草もよく知っている人。お笑い業界はもちろん、テレビ全般、映画界でも影響力がある人。大御所。俳優にとって一番演じるのが難しい役ではないのでしょうか。
映画が始まって「現代のビートたけし」が出てきますが、最初は「あぁ、本物が出てるんだ」と思いました。ググったら、特殊メイク? 「特殊メイクすごっ!」そして若い頃のビートたけし演じる柳楽優が登場しますが、5分と経たずに彼がビートたけしそのものに見えてきます。
ビートたけしの物まねをしているのではなく、演じているのでもなく、憑依している感じ。ブレークする前のどこか自信のない感じだったり、一生懸命な感じだったりの中に、見え隠れする才気。私たちがテレビでずっと見てきた「ビートたけし」の前の青年の姿がそこにありました。
大泉洋演じる師匠・深見千三郎との関係もとても素敵に描かれています。芸人としての生き方が本当に粋で、良い意味で昔の男。金がなくても師弟にはしっかり飯を食わして、住むところも用意して面倒をみる。「バカヤローコノヤロー」と文節ごとに言う口の悪さだけれど、師弟への愛があるのが魅力ですよね。だから慕われる。ビートたけしも後にたけし軍団で若い芸人たちを大勢引き連れて小突き回しながらしっかり面倒をみていたけれど、そういうところも深見師匠の影響があったのでしょう。
昔の浅草の街並み、ストリッパーたちがタバコ吸いながらメイクしている控え室の喧騒、まばらにしか人の入っていない劇場、気さくで親しみやすくて居心地がよさそうな下町の飲み屋の雰囲気など、映像の雰囲気も最高です。脚本・監督の劇団ひとりの、代表作になる映画と言って間違いないと思います。
ちなみに私は在米で、Netflixの世界同時配信で視聴しました。日本で配信スタートされた邦画をタイムリーに観られるのは本当嬉しいです。
スタッフもキャストも⭐️5
柳楽優弥はやっぱり期待を裏切らない。
劇団ひとりの才能も堪能した。
大泉洋は今までの中で一番良かった。
ビートきよし誰がやってる?って思ったらナイツの塙じゃない方の人、っていう言い方が失礼なくらいめっちゃ良かった。
門脇麦の歌が素晴らしすぎて、女優の歌ってこれだ!と感動。
箇条書きにしてしまったのは、ぎっしり詰まったこの作品の良さを書き忘れないように、という感動のせい。
ここの評価を見ても軒並み⭐️5。
この完成度は最終的には劇団ひとりの才能の開花だと言って良い。
説明セリフの一切ない練られた脚本。
回想シーンの入れ方戻り方の絶妙で高度な効果。
柳楽優弥に対する演技指導、その前にキャスティングで既に勝利している。
モノマネではないビートたけしがそこにいた。
なんならビートたけしよりもビートたけし。
監督の言わんとするところをきっちり理解してそちらに向けて努力したであろう柳楽優弥の俳優としての力量を見る思い。
ビートたけしが、最近 門脇麦をいい女優だとベタ褒めしたと何かで読んだがこれだったかと思った。
相方のきよしさんのキャスティングに本物の芸人を持って来た秘話を劇団ひとり監督の手記(インタビュー?)で見たがこれも大成功。
ビートたけし 北野たけし
彼のお笑いはデビュー時以降現在に至るまで一貫して私の笑いのツボとは完全に乖離している。
一度も彼のお笑いで笑った記憶がない。
彼の作品の映画も、どこか独りよがりな感じが好きじゃない。
全否定。
それでもこの作品に⭐️5を付けてしまうほどの完成度だった。
優弥!!
泣き笑い、そりゃ号泣
いきなりの特殊メイク(笑)
漫才がすごい
めちゃくちゃ泣いた。。。 武さんが好きだからというのもあるけど、良...
良いだけにダメなとこが気になったなぁ
柳楽さんの演技に関しては松村邦彦さんが武のモノマネを伝授してそこから自分なりに崩したそうです。
タップといい、役者さんて凄い仕事ですよね。
余談ですが劇団ひとりは
『元気が出るテレビ』のお笑い甲子園出身だそうで感慨深いですねぇ。
原作は未読ですが
ツービートが売れるまで ではなく
たけしが浅草のストリップ『フランス座』でエレベーターボーイをしながら師匠に芸を習い、
そしてフランス座を棄ててテレビで売れるまでの師弟愛を描いた作品です。
笑いあり、涙あり
劇団ひとりと大泉洋の笑いのセンスに柳楽優弥がしっかりと答えています。
時代の変化の中で守るものと棄てるもの
そこをきちんと描いてると思います。
マイナス点は
後半の畳み掛けがちょっとくどいのと
特殊メイクがどうしても気になってしまうところ
あとはストリップのお姉さん達がもっと艶かしくても良かったのに。特にああいうお姉さんてさ、舞台と素の顔の違いが魅力的なのにおんなじ顔しててつまんなかったな。
劇団ひとり、もちょっと女の人勉強したほうがよいのでは? 特に麦ちゃんなんて他の映画で裸だしてるんだから
もっともっと70年代のストリッパーらしく撮ってほしかったよ。
神がかっていた
柳楽優弥と大泉洋が素晴らしすぎた。
松村邦洋がたけしの所作を指導したようだけれども、表面的なものでは済んでいなかった。
物まねではない。
スターかくし芸大会のようなコスプレ大会でもない。
魂を憑依させる演技。
劇団ひとりの仕事が神がかっていた。
原作にあった「師匠への愛」をいかに見せるかに特化した脚本演出。
「悲劇の中の笑い」があり、「笑いの中の悲劇」もあった。
史実(原作)通りでなく、映画的な演出で時系列をいじったり割愛した部分もあったが、効果的にツボを押してきて、気づいたら泣かされていた。
エンドロールと桑田佳祐の主題歌に至るまで、映画らしい映画を観させてもらいました。
ネックは、劇団ひとりの思い入れが強すぎて、時々こちらが照れちゃうのと。
同じ時代を生きてたけしの活躍を知っている世代の私だから、成功後のことはいろいろ端折ってもわかるけども、今のたけししか知らない若い子たちにこれわかるのかなぁ?(あと、外国の方々にもわかるかなぁ?)というところが心配にはなりました。
大スクリーンで観たかった!!!
わずか2作目にして、間違いなく劇団ひとり監督の最高傑作。(暫定1位だけど。絶対もっともっと撮って私の生きてるウチに!)
名優ぞろいのキャストから、さらに最高を超えてくる演技を貪欲に引き出し
監督最愛のヒーローを、最愛の街に降り立たせ、憧れと追慕をこれでもか!と凝縮しながら
ギリギリで押し付けにはならない、ギリギリであざとくならない、つまりは抑制の手綱を手放すことなく最大限に大暴走してる。
熱愛の大暴走。
だって、映画好きが高じて撮った処女作が公開するなり書き始めた第2作企画脚本を、どこも拾ってくれないまま7年!抱いて温めてたんでしょ?
もう最後かもって思うじゃん、ありったけ詰め込みたいたいじゃん、ここぞ!って暴走するよね。
それでもここまできちんと、煩くない下品でない、豊かで美しい映画に撮り切るんだもの。
お笑い、俳優、浅草、昭和な師弟関係、この映画に関わるすべてを、どんだけ愛してるんだひとりさん。
本当に、本作にケチつけるとしたら標題「なんで劇場に掛けてないんだ!」マジこの一点に尽きる。
ネトフリしかGoサイン出さなかった、そんなんイイんだわ、こんだけお金かけて自由に撮らせてくれてんだもの!
浅草よ、アンタ何やってんの、聖地巡りを浅ましく見込んだ凡百なイベントやってるくらいなら
なんでたった1館でも、この映画をスクリーンで上映しようとしないのよ。ナンボでも劇場ホールあるでしょうに!
ああ悔しい。そんなところやぞ浅草!!!
ズルい作品
まずはこう言いたいですね。
ラストで「浅草キッド」が流れるなか、顔がびしゃびしゃになるくらい号泣してしまったので何を言っても負けです。劇団ひとり監督の掌で踊らされたのです。
劇場公開でも全然いけた作品です。配信のみとは何ともったいない。
ただ敢えていうと、本作は「ビートたけし」が凡そどういう人物であるかを観客が共有していることを前提として作られているわけです。
これによって、彼の生い立ちやサクセスストーリーなど本作における必要だけど枝葉でもあるエピソードを省くことが可能となり、そのぶん本筋にのみ集中し、散漫な印象を与えないタイトな語り口を実現したのかと思います。
そう考えると本作は普遍的というよりは、むしろ逆で、日本人にのみ響くドメスティックな作品であると推察します。
あとはなんと言っても柳楽優弥さんと大泉洋さんの功績は大きいですね。
ラスト畳みかけのあたりは、少し感動方向に振り過ぎる気がしますがお二人の力もあり気になりませんでした。
また、たけしさんの「モノマネ」については、普通なら笑ってしまうところでありますが、本作ではギリギリまで攻めつつ破綻するところまでは行かない絶妙な塩梅であり、このあたり監督の指導も大きいのではないでしょうか。
よく考えると、現代のたけしさんのカットバックや千春さん周りのシーンなど不要、もしくは見直す余地ありな気もしますが、トータルOKです。
前提知識を共有していることを念頭に置くあたりズルい作品ですが、まんまと監督の思惑どおり響いてしまったので負けです。
ツービート
素晴らしかった。
「好き」と言うのは素晴らしい才能だと思う。
劇団ひとりのたけしへの好きが炸裂して、
素晴らしい脚本と演出が生まれて妥協のない最高の映画が
誕生したと思う。
知らなかった事ばかりで、
タップダンスが師匠との繋がりだったり、
漫才、テレビへ進む経緯だったり、
ドラマチックでとても感動しました。
僕的にはフランス座を救うためにテレビで戦う的一言が
あればなぁと思いました。
柳楽優弥さんもめちゃくちゃ良かった。
ボヘミアンラプソディのラミマレックのようだった。
初めこそ、武のものまねしてるなぁと感じて微笑ましかった
けど、話が進むにつれ、たけしの若い頃にしか見えなかった。
現在のたけしの背中なんてそのもののようだったし、
マジ歌でやってきた劇団ひとりの特殊メイクが
ここに繋がるのか!とゾワッとしました。
紛れもない傑作だと思います。
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