浅草キッドのレビュー・感想・評価
全172件中、121~140件目を表示
スタッフもキャストも⭐️5
柳楽優弥はやっぱり期待を裏切らない。
劇団ひとりの才能も堪能した。
大泉洋は今までの中で一番良かった。
ビートきよし誰がやってる?って思ったらナイツの塙じゃない方の人、っていう言い方が失礼なくらいめっちゃ良かった。
門脇麦の歌が素晴らしすぎて、女優の歌ってこれだ!と感動。
箇条書きにしてしまったのは、ぎっしり詰まったこの作品の良さを書き忘れないように、という感動のせい。
ここの評価を見ても軒並み⭐️5。
この完成度は最終的には劇団ひとりの才能の開花だと言って良い。
説明セリフの一切ない練られた脚本。
回想シーンの入れ方戻り方の絶妙で高度な効果。
柳楽優弥に対する演技指導、その前にキャスティングで既に勝利している。
モノマネではないビートたけしがそこにいた。
なんならビートたけしよりもビートたけし。
監督の言わんとするところをきっちり理解してそちらに向けて努力したであろう柳楽優弥の俳優としての力量を見る思い。
ビートたけしが、最近 門脇麦をいい女優だとベタ褒めしたと何かで読んだがこれだったかと思った。
相方のきよしさんのキャスティングに本物の芸人を持って来た秘話を劇団ひとり監督の手記(インタビュー?)で見たがこれも大成功。
ビートたけし 北野たけし
彼のお笑いはデビュー時以降現在に至るまで一貫して私の笑いのツボとは完全に乖離している。
一度も彼のお笑いで笑った記憶がない。
彼の作品の映画も、どこか独りよがりな感じが好きじゃない。
全否定。
それでもこの作品に⭐️5を付けてしまうほどの完成度だった。
映画作りの基礎体力
Netflixの作品で思い知るのが美術やCGや撮影や編集など、映画作りの基礎体力がしっかりしているところ。ハリウッド映画や韓国映画に比較して、アニメ以外の日本映画に最も欠けているところ。Netflixの日本映画を見ると、多少作り物感を伴うものの、想像以上の映像にいつも驚かされる。本作はそうした豊かな画面を背景に大泉洋と柳楽優弥が力のこもった演技を見せてくれる。
原作を読んでいないので劇団ひとりの脚本のオリジナリティは判断できないが、きちんと練習されたタップの使い方やラストの回想シーン、小さな伏線、時制の往来など、満足度の高い映画だった。
確かにビートたけしを知っている我々に向けた作りではありますが、日本で知られていない偉人を題材にした外国映画でも我々は感動することができます。でかい外車で現在の成功も想像できます。あと北野武は海外でも有名ですしね。
あと、いきなり多国語字幕や多国語吹き替えで海外の観客に届けられるところ、これも配信のチカラ。評価を見てみたいです。
優弥!!
泣き笑い、そりゃ号泣
いきなりの特殊メイク(笑)
漫才がすごい
めちゃくちゃ泣いた。。。 武さんが好きだからというのもあるけど、良...
いい話だなぁ
シンプルにいい話だなぁって思いました。
師匠、口は悪いけど愛しかない。
なんか下町の昔ながらの人の暖かさを
感じる映画でした。
ビートたけしさんの昔のお話ということで
すごく興味があり見ました。
漫才とかお笑いの映画って、
漫才中の感じとかって本当に演技の上手い方が
やらないと、いつも笑えないのですが
大泉洋さんも、柳楽さんも、うまいです。
柳楽さんのビートたけしを真似している姿が
演技うま過ぎてびっくりします。
顔の特徴や、姿勢や、話し方。
全部似せてるのが、さすがでした。
やってる感じゃなくて自然にその人に見えます。
演技の上手い人たちが集まっていた作品のため
より内容が入ってきて、すごくいい話でした。
靴を、お前が履いたのなんか履けない
500円な!や
お遣いだよって賞金を渡すシーンや
靴を出すんじゃなくて、ヒールを出すんだとか。
笑われるんじゃなくて笑わすんだっていう姿勢。
めちゃくちゃかっこいい芸人さんでした。
なんかずっとかっこよかったです、師匠。
ビートたけしさんの『ばかやろう』って口癖
師匠からのだったんですね。
ダンカン馬鹿野郎って、それ聞くだけで
この映画見た後だと、なんかグッてなります。笑
いい映画でした。ありがとうございます。
断固として推す。観ないと大損!
悲しいじゃなく虚しいじゃなく、ただただ「愛おしい」が溢れて、イイ歳して雑巾絞るみたいに泣いた。
だのに読後感が爽快に過ぎる。やりきれない現世の澱が、芸人たちの純愛に触れて浄化される思いがする。ウイルスまみれの年末年始に断固として推す。
血の代わりに芸で繋がった大好きな父上に死なれて、遺影に向かい末っ子が必死の憎まれ口を叩いてるのに、滝涙しつつも耐えてたのに。
父上より15も老いた今のタケシが、師匠の墓石を大切そうに素手で撫でるように洗ってるのを観て、もはや観念してオイオイ泣いた。
◆
タップダンサー目指してるでもないタケシになんで芸事が要るのだろう? と考えるに、
ただ自分が楽しいで立つんじゃなく、客を笑わせる覚悟で舞台に上がるため、パフォーマーとしての地力というか自信の裏付けというか、努力を積み上げるものとしての芸事なのかもしれない。
◆
何サマだ!という客の罵倒に師匠、「見て貰ってるんじゃねえ、見せてやってるんだ」 確かに! 見て貰ってるんなら、芸人が客に金を払わないと。
とはいえ、罵倒した客も存分に笑わせて帰さないと舞台が成立しない。
「何が面白いかはお前が客に教えてやるんだ」 師匠は常に客と勝負する気迫で舞台に上がってるんだなぁ。だから裸を見に来た客相手でも、時流に遅れどれほど落ちぶれても、卑屈に陥ることなく、あんなにも恰好良いんだ。
◆
「やらせないよ」と突き放す千春の、ガールフレンドではない戦友感が潔くて大好き。
フランス座を去るタケシに、座を動けない師匠に替わって(みたいに思えた)叩き付けながら「帰って来ないで。絶対売れて」と手痛いエールを贈る千春が、フランス座そのものの擬人化に感じた。
◆
「俺いなくなったらフランス座はどうすんだ」
「ここ畳んだらタケはどうなるんだ」
鏡合わせみたいに互いを一番大切に思い合う師弟。
◆
「いくらでもいる、こんなの」で終わるか、観衆が喝采するエンターテナーに天に選ばれて上がるか。
夢見て志す者は終わりのない戦いを、ただ己が己に見切りをつけるまで、ひたすらに戦い続ける。
遂に見切りを付けた者たちの、戦い続ける者たちへの眼差しの優しさ温かさ。
どんな「いくらでもいる」者たちにも、憧れた人がいて、悔しく嫉みながらもやっぱり応援せずにいられない人がいて、倒れたら抱き取ってくれる人がいる。そんなことを思わせてくれる映画。
円盤化、してくれ~~~~~!
ネトフリ月額じゃ全っっ然課金できない! チケットや円盤で思うさま貢ぎたいんだ、頼む!
良いだけにダメなとこが気になったなぁ
柳楽さんの演技に関しては松村邦彦さんが武のモノマネを伝授してそこから自分なりに崩したそうです。
タップといい、役者さんて凄い仕事ですよね。
余談ですが劇団ひとりは
『元気が出るテレビ』のお笑い甲子園出身だそうで感慨深いですねぇ。
原作は未読ですが
ツービートが売れるまで ではなく
たけしが浅草のストリップ『フランス座』でエレベーターボーイをしながら師匠に芸を習い、
そしてフランス座を棄ててテレビで売れるまでの師弟愛を描いた作品です。
笑いあり、涙あり
劇団ひとりと大泉洋の笑いのセンスに柳楽優弥がしっかりと答えています。
時代の変化の中で守るものと棄てるもの
そこをきちんと描いてると思います。
マイナス点は
後半の畳み掛けがちょっとくどいのと
特殊メイクがどうしても気になってしまうところ
あとはストリップのお姉さん達がもっと艶かしくても良かったのに。特にああいうお姉さんてさ、舞台と素の顔の違いが魅力的なのにおんなじ顔しててつまんなかったな。
劇団ひとり、もちょっと女の人勉強したほうがよいのでは? 特に麦ちゃんなんて他の映画で裸だしてるんだから
もっともっと70年代のストリッパーらしく撮ってほしかったよ。
神がかっていた
柳楽優弥と大泉洋が素晴らしすぎた。
松村邦洋がたけしの所作を指導したようだけれども、表面的なものでは済んでいなかった。
物まねではない。
スターかくし芸大会のようなコスプレ大会でもない。
魂を憑依させる演技。
劇団ひとりの仕事が神がかっていた。
原作にあった「師匠への愛」をいかに見せるかに特化した脚本演出。
「悲劇の中の笑い」があり、「笑いの中の悲劇」もあった。
史実(原作)通りでなく、映画的な演出で時系列をいじったり割愛した部分もあったが、効果的にツボを押してきて、気づいたら泣かされていた。
エンドロールと桑田佳祐の主題歌に至るまで、映画らしい映画を観させてもらいました。
ネックは、劇団ひとりの思い入れが強すぎて、時々こちらが照れちゃうのと。
同じ時代を生きてたけしの活躍を知っている世代の私だから、成功後のことはいろいろ端折ってもわかるけども、今のたけししか知らない若い子たちにこれわかるのかなぁ?(あと、外国の方々にもわかるかなぁ?)というところが心配にはなりました。
大スクリーンで観たかった!!!
わずか2作目にして、間違いなく劇団ひとり監督の最高傑作。(暫定1位だけど。絶対もっともっと撮って私の生きてるウチに!)
名優ぞろいのキャストから、さらに最高を超えてくる演技を貪欲に引き出し
監督最愛のヒーローを、最愛の街に降り立たせ、憧れと追慕をこれでもか!と凝縮しながら
ギリギリで押し付けにはならない、ギリギリであざとくならない、つまりは抑制の手綱を手放すことなく最大限に大暴走してる。
熱愛の大暴走。
だって、映画好きが高じて撮った処女作が公開するなり書き始めた第2作企画脚本を、どこも拾ってくれないまま7年!抱いて温めてたんでしょ?
もう最後かもって思うじゃん、ありったけ詰め込みたいたいじゃん、ここぞ!って暴走するよね。
それでもここまできちんと、煩くない下品でない、豊かで美しい映画に撮り切るんだもの。
お笑い、俳優、浅草、昭和な師弟関係、この映画に関わるすべてを、どんだけ愛してるんだひとりさん。
本当に、本作にケチつけるとしたら標題「なんで劇場に掛けてないんだ!」マジこの一点に尽きる。
ネトフリしかGoサイン出さなかった、そんなんイイんだわ、こんだけお金かけて自由に撮らせてくれてんだもの!
浅草よ、アンタ何やってんの、聖地巡りを浅ましく見込んだ凡百なイベントやってるくらいなら
なんでたった1館でも、この映画をスクリーンで上映しようとしないのよ。ナンボでも劇場ホールあるでしょうに!
ああ悔しい。そんなところやぞ浅草!!!
設楽優也がいいね。
ビートタケシと深見師匠との青春ノスタルジー。
ストリップ小屋では、コント聞きにきてるんじゃねえ、
女の肌が見に来てるんだらよ!
大泉洋と設楽優也 門脇麦の場末のストリッパーがいいね。ジョニーが来たなら
歌ってね。
ズルい作品
まずはこう言いたいですね。
ラストで「浅草キッド」が流れるなか、顔がびしゃびしゃになるくらい号泣してしまったので何を言っても負けです。劇団ひとり監督の掌で踊らされたのです。
劇場公開でも全然いけた作品です。配信のみとは何ともったいない。
ただ敢えていうと、本作は「ビートたけし」が凡そどういう人物であるかを観客が共有していることを前提として作られているわけです。
これによって、彼の生い立ちやサクセスストーリーなど本作における必要だけど枝葉でもあるエピソードを省くことが可能となり、そのぶん本筋にのみ集中し、散漫な印象を与えないタイトな語り口を実現したのかと思います。
そう考えると本作は普遍的というよりは、むしろ逆で、日本人にのみ響くドメスティックな作品であると推察します。
あとはなんと言っても柳楽優弥さんと大泉洋さんの功績は大きいですね。
ラスト畳みかけのあたりは、少し感動方向に振り過ぎる気がしますがお二人の力もあり気になりませんでした。
また、たけしさんの「モノマネ」については、普通なら笑ってしまうところでありますが、本作ではギリギリまで攻めつつ破綻するところまでは行かない絶妙な塩梅であり、このあたり監督の指導も大きいのではないでしょうか。
よく考えると、現代のたけしさんのカットバックや千春さん周りのシーンなど不要、もしくは見直す余地ありな気もしますが、トータルOKです。
前提知識を共有していることを念頭に置くあたりズルい作品ですが、まんまと監督の思惑どおり響いてしまったので負けです。
全172件中、121~140件目を表示