浅草キッドのレビュー・感想・評価
全166件中、81~100件目を表示
エンドロールもお洒落
2022年1作目。
(自分の勝手なこだわりで、映画館で鑑賞した作品をレビューの対象に、と思っているけど、今回はNetflix作品)
『浅草キッド』。
キネマ旬報にも特集記事が出ていたし、ちょっと観てみましょ、と観始めたら止まらなかった。
劇団ひとりさんが7年前から撮ろうとしていた、撮るなら自分だ、と思っていただけあって完成度が高くて、観ごたえがあった。大泉洋さんの色気が半端ない。俳優・女優さん達がみんな光ってた。
エンドロールのアニメーション、桑田佳祐のタイトルソングまで贅沢な作品。
お正月に観てよかった。
劇場の良さ
映画でも映画館で観るのとテレビで観るのの違いぐらいあるのかしら?
演芸を舞台で観ることは今までなかったけれど
ミュージシャンのライブもたしかに生歌は良いですし
この映画をネトフリでテレビで観ながら
舞台芸人の師匠の事を考える
矛盾しているようだ。
元旦の今日
特番で生放送のお笑い番組を
なんとなく見る気になれなくなった
関西人の私は漫才ブームが来た時に
関東で漫才がわかるのか?と思ってたけど
寅さんだとか笑点だとか
そんな笑いが関東なのかなと思ってたけど
笑いをこえて
感動した映画でした。
柳楽優弥と大泉洋
最高ですね
大泉洋と劇団ひとり
相性いいのかな
大泉洋さんの映画はいいのが多いけど
これも晴天の霹靂も感動しました
たけしに師匠がいたのだ。柳楽もすごく良かづたし、大泉も。 師匠に指...
たけしに師匠がいたのだ。柳楽もすごく良かづたし、大泉も。
師匠に指がなかった話。
どんな不幸な状況も笑い飛ばす、江戸っ子的笑い。粋だ。
笑いでつながる師弟愛
フランス座を辞めた時点で、師匠とは縁が切れて、そこからどうやって関係を修復するんだろうと思って見てたけど、そんな次元じゃなかった。
もともと関係は壊れていなかった。
その師弟愛は本物。
たけしも、師匠との関係が壊れていない自信があったから、あの最後の日、師匠に会いに行ったのだと思う。
その自信は、たけしの初テレビの日、自分の漫才を貫いたところから来ていると思う。この芸なら、師匠は分かってくれる、その自信があった。
あのシーンで、タップダンスをしながら過去の映像がフラッシュバックするのは凄かった。ああいう演出はとても好き。
芸人
あったかい話だった。
柳楽氏と大泉氏がとにかく絶品。
監督のストリーテリングと相まって珠玉の作品になっていたのではと思う。
特に柳楽氏はとんでもない偉業を成し遂げたと言わざるを得ない。日本人なら誰でも知ってる「ビートたけし」それを演じる。
記憶にあるビートたけしではない。リアルタイムでビートたけしっぷりの答え合わせが出来てしまうのだ。
…見事だった。
口調、仕草、歩き方さえ、本人そのものだった。
所作指導に松村氏を起用した監督のビジョンも卓越したものだったと思われる。
こういう話に俺は弱い。
「火花」を観た時とは違う、芸人の裏側が見えて…その生き様というか習性というか、流石なのである。
作中には金言が溢れてる。
「笑われんじゃねえぞ、笑わせんだよ」
この言葉を聞いた時の衝撃は凄まじかった。
多分、俺が中学の頃だったと思うけど。
その台詞を言ってのけた大泉氏の背骨に惚れた。
話は逸れるけど、明石家さんまさんにも鬼気迫る一言がある。あの御仁は絶対泣かないらしい。
その理由が「お客さんが気兼ねなく笑えなくなるから」なんだとか。
TVという媒体で仕事をしてきた芸人さんらしい考え方だと思う。笑える環境に「同情」とかの不純物は一切いらないのだ。
劇中、師匠の指をいじる件がある。
そんなもので一笑いできれば儲け物なのだ。
師匠が当てた万馬券を全部使うのもそうだろう。そのリアルな感情を笑いえと変換する。
24時間、貪欲なのだ。
浅草フランス座。
たけしさんのベースにはソレがずっとあるような展開になってた。
最後の1カット長回しは見事だった。
大賞の賞金をそのまま師匠に小遣いだと持っていく件とか、その後の居酒屋のやり取りとか、師弟しかも芸人の師弟って関係が素敵だった。
落ちぶれたコメディアン。
超売れっ子の漫才師。
社会的な地位は逆転するけれど、弟子はいつまで経っても弟子なのだ。
その帰り道、2人は嬉しそうに「ウケたなあ」と笑い合う。恐ろしい程にシンプルな共通項が垣間見える。
ノスタルジックな終幕ではあったけれど、きっとそのノスタルジックにならざるを得ない状況が業界にはあるのだろう。
名声を手にした時に動く金は桁が違う。
それゆえのプレッシャーも付いてまわる。
原点を振り返っても、その時のままではいけない事だって当然出てくる。
そんな想いを長回しの背中に見てたような気がする。
柳楽氏のタップダンスは絶品だった。
大泉氏の粋な台詞回しが絶品だった。
何よりこの作品を撮った劇団ひとり監督は素晴らしかった。「浅草キッド」は名曲でまた泣かされた。
そして、おそらく明石家さんまさんにも、同じくらいかそれ以上のドラマがあるのだろうけれど、全く想像出来ないし、ご存命の内にその自伝を観る事はないのだろうと思った。
観客として芸人達へのリスペクトはいらない。
ただ、彼等が色んなものを削って抱えて、僕らの前に立つ時に、面白ければ笑えばいいのだと思う。
その為に、彼等は舞台に上がるのだから。
主題歌桑田さんだったら絶対良い映画説。
ビートたけしさんが駆け出しの頃過ごした浅草フランス座で出会った師匠との絆の話。
前半は夢追い青年タケシの成功物語が始まるように見せてるけど、割と最初から切ない。タップダンスを練習するタケシと既に完璧にかっこいい千晴のダンスが同時に見せられるように、タケシはフランス座に来た時まだまだこれから上がっていくひよっこだけど、フランス座の人達はその時が絶頂あるいは絶頂を超えてしまった人達。
そしてタケシが売れるにつれ視点は師匠に移り、苦しい生活を見せられる。この「平家物語」から続く日本人が大好きな栄枯衰退みたいな話ってよくあるっちゃあるんだけど、これが実話なのが凄い(いや平家物語も歴史だから実話っちゃ実話か)。師匠の最期も劇的で、まさに"面白い死に方"だった。
人の栄枯盛衰だけじゃなくて、舞台からテレビへと移る時代に取り残されていく演舞場の要素も盛り込まれていて、その話をテレビより配信と言われるこの時代Netflixオリジナルで配信してるってのがまた皮肉。そしてツービートがテレビで使えるネタにしろと言われるシーンがあるけれど、テレビで出来ないことをやるのが今はNetflixっていう。
もちろん舞台には舞台の良さがあると思うけど、テレビには出てなかったので師匠こと深見千三郎さんの映像がほとんどないのが残念。後世にその人を伝えられるのがやっぱりテレビとか配信の良いとこ。
あとは冒頭タケシの顔がドアップで写って本当のビートたけしか思うほどリアルな特殊メイクだったけど、やっぱり動いてると結構不自然だったな(笑)『ウィンストン・チャーチル』にはまだ及ばないか。個人的にまだ生きてる人だからここまで寄せなくて良いのではと思うんだけど。私的にめちゃくちゃ似せる必要があるのって既に亡くなってる人のイメージ。
完璧な布陣に劇団ひとりの”たけし”愛
原作の濃厚さはもちろんの事、キャスティングがすばらしい。
キャスティングされた役者たちが最高すぎる。
柳楽優弥の北野たけしっぷりは、最初やりすぎかなと思うも、慣れるにつれ乗り移ったようにも見える。
監督・脚本を務めた劇団ひとりの北野たけし愛もすごく感じた。
師匠である”深見”と弟子の”たけし”の師弟愛に涙が流れる。
名作の風貌
物語の展開も演出もこれ見よがしではなく、とても上品に洗練されていながら感動的でもあり、見事でした。
柳楽優弥はビートたけしの存在感を身に纏って神がかり的な演技。しくざ指導の松村邦洋もご満悦なのでは。
さりげなく現在のお笑いへの批評にもなっていましたね。
単純に面白かった
劇団ひとりは、芸人としてのキャラも好きだから彼の映画もほぼ観ている。浅草キッド、タイトル通り、単純に面白かったです。大泉もいい味だしてたし、柳楽は、さすがの演技力で安心して見ていられる。見て損はないです。あえていうならこの作品の監督は、言わずとしれた超映画フリークの「ひとり」、歴代の邦画、洋画の美味しいとこをとってます。見ていてこの感じどっかで見たぞ感がある。まぁそれは、それでいいですがね。
柳楽優弥の演技がよい、泣き笑いエンタメ作品
柳楽優弥の演技が素晴らしい。ちょっとモノマネやり過ぎ感はあるものの、短い2時間で観客が入っていくにはこれくらいの演出が必要か。
ストーリーは笑わせ泣かせでよくできているのだが、少し綺麗過ぎで、個人的には70年代の暑苦しいドロドロ感が欲しかったけど、いま食するには胃もたれもなく、すっきり泣き笑えるエンターテイメントで、ちょうどNETFLIXで公開された時期もあいまって、年末年始の豪華特番ドラマをみたような印象でした。
哀愁…命懸けで今日も生きてるんだよ
Netflixで鑑賞(Netflixオリジナル映画)。
原作は未読です。
ビートたけしの誕生秘話を、彼の師匠である幻の浅草芸人・深見千三郎との関係を軸に描き出した感動作。
開始間も無くで目を見張りました。柳楽優弥がたけしにしか見えなかったからです。左目の瞬きや首の動きなど、完全トレース。それはまさに「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックが如く。演技指導が松村邦洋と知ってびっくり!
深見千三郎役の大泉洋も素晴らしい演技でした。
序盤のたけしを教え導く「バカヤロー」。中盤でのフランス座から出て行くことを決めたたけし―師匠から旅立とうとしている弟子を送った「バカヤロー」。終盤の弟子の活躍を誇らしく思う「バカヤロー」。状況によって変わる「バカヤロー」の意味合いを表現する繊細な演技が心に沁みました。これからバカヤローって言葉聞くだけで涙腺緩んでしまうかも…
居酒屋でたけしと共に客をさんざん笑わせた後、タクシーで帰るたけしを見送るその佇まいには溢れんばかりの哀愁が漂っており、その後の結末も含めて涙を禁じ得ませんでした。
成功した者と、夢破れた者―
その対比に心揺さぶられました。
今の”ビートたけし”としての芸人としての教えや生き方が見える
“お笑いBIG3”の1人ビートたけしのフランス座での下積み時代から、漫才ブームで駆け上がるまでの北野武と師匠である深見千三郎との日々を描いた作品。
常に芸人ならボケて笑わせる師匠の教えを今でもやり抜くたけしさんの姿勢に、この映画から今の”ビートたけし”としての芸人としての教えや生き方が見えたような気がした。
そして最後の最後まで師匠も何を言われても、師匠が笑いでおとすところに芸人としての1本筋が通っており観ていて気持ちよく感動した。
いま無茶苦茶やっているたけしさんにも、下積み時代があり、初舞台があり、こんなにも最初はおどおどしていたかと思うと初々しさとその新鮮さが微笑ましいなと思った。
またお笑い芸人の人生を描いた映画だが、序盤は芸を磨くためタップダンスに勤しむシーンはミュージカルを観ているようでよかった。
本作にはお笑い芸人なら為になる名言がたくさん出てくる。また芸の道だけでなく、自分と真摯に向き合うことを教えてくれると思った。
個人的に歌の「浅草キッド」が好きなので2回も流れてよかった。特に2回目の歌に合わせてフランス座を歩きながら回想する長回しのシーンは良いなぁとしみじみ思った。東洋館の昔の歴史の一部を通して笑いの1つの歴史をみれるのも良かった。
芸人の養成所が増え、師弟関係での芸の教えが少なくなる今、こんな2人のような師弟関係の芸人は今後生まれてくる機会が少ないのかな…と思うと少し悲しさを感じた。
“鯨を食って、芸を磨く”浅草の捕鯨船に足を運びたくなった。
ビートたけしの大ファンである監督・劇団ひとりのビートたけしへの尊敬と愛が観られる作品だなと思った。
お笑い好きなものとして観てとても良かったと思えた。
M-1やそのアナザーストーリーの時にネトフリがうったCMも芸人に向けたメッセージになっていてとてもよかった。
たけし気持ち悪い。。
初め本物??とおもって、すぐいや違う、とわかった時に特殊メイクが凄すぎてなんか気持ち悪かった。全面写さないほうがよかったかなーと。柳楽くんはたけしに見えたし、渥美清もそう見えた。土屋も良かった。全体的にキャストがいい。奥さんが鈴木保奈美はちょっと年齢的に無理あるかなーと思った。芸人としてのプライド、後輩への見栄。難しくて辛い。
古き良き昭和という時代
個人評価:4.1
人々が学生運動など政治に関心を持つ時代から、文芸やTV、笑いに興味が移り変わる変化の時代。そんな狭間を生きた師匠と弟子の物語。師匠は取り残され、弟子は次に進む。そんな切なく笑いに包まれた物語。
劇団ひとりの作品は初めて見たが、脚本も素晴らしく、味わい深い作品を作れる監督だと正直驚いた。
大泉洋、柳楽優弥の演技も素晴らしく、古き良き昭和という時代も感じられた。
泣く。こんなに切なくて面白い映画は久しぶり
原作を読んでいて本人以外の役者さんが出来ないって、勝手に思い込んでました。
たけしさんは、昭和のヒーロー。僕らに笑いを教えてくれて元気をくれた神様です。
アニメ全盛の時代に皆んなに絶対見てほしい、これぞまさに映画。
何回見ても泣ける。
劇団ひとりだったのか
下情報無しで見始めました。タイトルからビートたけしの話だとは判っていました。ビートたけしのことは売れ始めた頃から見ていて売れる前の話も多少は見聞きしてたので、あらすじは想像出来てましたが、ストーリーの流れも良く物語に引き込まれていきました。たけしの癖や姿勢に妙にこだわってるなと思いつつも柳楽優弥、大泉洋の演技も素晴らしく、あっという間にエンディング。
エンディングで劇団ひとりが監督だという事を知り、たけしの癖や姿勢へのこだわりに納得した。本人が、たけしの物真似をやってるからこその拘りと共に、尊敬と愛情があったからこそ、この素晴らしい作品が出来たのだと感じました。
有名人の昔話はハズレない。
Netflix限定配信映画。
大泉洋さんと柳楽優弥さんのW主演。
ハズレない。非常に楽しく鑑賞出来ました。
北野武さんの下積み時代のエピソードはテレビの時々で聞けることはあっても、こうしてストーリーとして観ることが出来たのは良かった。
昭和のあの頃、こんな場末で生きてきた人達。
チャンスがあればと伺い、それをモノに出来たツービート。
THE MANZAIはそのきっかけ。
関西人の私に取って、子供心でも関東の漫才のどこに笑いがあるねん!と見下していたが、ツービートとりわけビートたけしの漫才は腹を抱えて笑った🤣🤣
柳楽優弥さんと大泉洋さんの見事に光る演技と劇団ひとり監督の再現性が見事にマッチした感動作品でした。
映画館ではなく、これからこういう動画配信用の映画やドラマの時代になるんだろう。
ギャラがいいらしいです。
全166件中、81~100件目を表示