浅草キッドのレビュー・感想・評価
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80点
映画評価:80点
胸を打たれました。
1人の生涯に、1人が加わり、また1人、また1人と繋がる。
そこから織り成された人生という名の劇。
羨ましく感じました。
令和にない空気感というか、
粋というか、
生身でしか体感出来ない時代だからこその
熱といいますか、
その1つ1つが
胸を熱くします。
役者の演技も、
時代設定も、
劇団ひとりの才能も、
全て素晴らしく、
見ていて気持ちが良かったです。
私たちが感じた大正時代の様に
あと50年もすると
遠い昔話しになってしまう。
ほんの少し前まで、
当たり前にあった風景が
誰も知らない世界になってしまう。
劇場からテレビ、
テレビからYouTube、
やっている事は変わらないのに
媒体はどんどん変わっていく。
でも、きっと。
本質は変わらないから。
今出来る事を全力に、
心に情熱を持って生きていきたい。
そう思いました。
ありがとうございました。
【2022.1.26観賞】
笑って考えさせられて…泣いた
4
素晴らしいじゃねぇか、バカヤロー!
邦画がキライです。
変なアイドルばっかり出てて、演技が下手で、脚本がダメダメで…
ホント情けなくなってきます。
日本の芸能界はコネで動いてて、演技の下手な役者、歌の下手な歌手、実力ない人が堂々と活躍してる状態だそうです。
だけど、そんな中、日本にも、こんな素晴らしい映画が作れるんだと凄く感動した作品です。
ビートたけしさんの修行時代を描いた話ですが、脚本も演出も素晴らしいです。
そして、役者さんが皆さん、上手い!凄い!
テレビやラジオやネットなど色んな人が絶賛してますが、少しでも気になったら観てほしいです。
素晴らしかった!!
この映画を観て、たけしさん、ゆかりの地などの、聖地巡り、浅草巡り、をしました(笑)
それぐらい良かった!!
素晴らしい映画だったからちょっとだけ思った「監督・劇団ひとり考」
原作未読。気遣い漏れあったらすみません。
全体として本当に丁寧に作られており、浅草芸人の「粋(いき)」をしっかりと表現した作品で、熱意もあった。ストーリーもわかりやすく、スッと入ってきて理解しやすかった。
一方で、どこかで「できの良い再現ドラマ」を見ている感覚にもなり、没頭感に少し欠けたのも事実。最後の北野武(現在)があの頃のフランス座に入っていくモノローグみたいなシーンは、泣きたかったなぁ。でも泣けなかったなぁ。
劇団ひとり監督作品は「青天の霹靂」以来2作目。青天の霹靂も良い作品で、これもまた同じ浅草芸人がテーマ。「浅草キッド」を見てしまうと、これの準備段階としての映画だったんじゃないかと思うくらい(笑)。主演も大泉洋だしね。
で、2作に共通して思ったのは「丁寧で、真面目な作品」。一方で、見ているうちに「プロットの匂い」がしてしまう作品、でもあった。
浅草の居酒屋での「バカヤロウ。こういうときはあっち(ハイヒール)出すんだよ。そんで俺が『あれっ、ちょっと背高くなったかな、ってバカヤロウ』みたいにいうんだ。芸人だったらいつでもボケろ。」(大意)のくだり、それこそ、劇場で「なんだてめーは」とくだを巻く客に言った「芸人だよ!」のくだりなんかもそうで、「あ、どこかでもう一回来るな」と、僕は思ってしまったんですね。野暮なんですけどすごく。ああ、こういうストーリーの映画なんですね、はいはい。という風に、理屈で納得させられている部分があった気は、ちょっとしています。
これが、右脳で「うわぁ浅草の絵カッコいい!町並みめっちゃ粋だね!大泉渋いね!門脇麦エロいね!」と思っていたらいつの間にか泣いていた、位の映画であったとしたら、俺号泣してたかな?いや、まぁそれはそれでどうだったかな?など、少し思いました。ベタに言っちゃえば、BTTFでヒルバレーの町並みを見てワクワクしてたらいつの間にかプロットの仕掛けに載せられていた、みたいな。
僕はアラフォーなのでテレビでも劇団ひとりをしっかり見ている世代でもあるんですが、芸人・劇団ひとりって、破天荒で、メチャメチャで、だからこそ天才、っていう芸人だと思うんですね(それも真面目の裏返しなんでしょうけど)。この映画を見て、監督・劇団ひとりってこういうモードなんだ、と思って。結果、深見のお師匠の「芸人だったらいつでもボケろ」を、ちょっとだけ思い出しちゃった、というのが素直な感想でもあります。川島さんもっと不真面目でいいっすよ!(とはいえ、監督二作目でこれほどまでの作品を作ってしまうその手腕には、もう脱帽してもしきれません。素晴らしい映画だったからこその、ちょっとした思索と思っていただけると幸いです。)
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・フランス座
タランティーノのワンアポ見た後にこの作品を見たので、
ラストのシーン、嗚咽しながら泣いてしまいました。
シャロンテートが映画の中に生きていたように、
あの頃のフランス座も永遠に映画の中にありました!
映画の魔法!
ありがとう劇団ひとり!
余談:
現在20歳。この映画を見て初めてツービートのネタを見ました。立川談志もそうだと思いますが、毒っていつの時代に見ても古くならないんですね。中学生の社会の時間に教科書に載っている風刺画を見るのが好きでした。
私は女ですが、女性蔑視の言葉って意外と好きなんです。ついつい笑ってしまうんです。
というか笑える余裕くらい持ちたいものです。
「あんま」とか「めくら」とか「つんぼ」とか「びっこひく」だとか
昔の文学や映画にはよく出てくる言葉も、なんか魅力的に感じてしまうんです。
勿論、馬鹿にしたり嘲笑も含まれた呼び名ですが、それ以上に、社会の中で一つの括りというか、
社会の一員を担っている大切な人種だよ、みたいな感じがして
健康的な差別というか
そんな人たちがいて社会だよっていう気がして
だから今の時代に差別用語とか蔑視発言と言われている言葉聞くと安心するというか
まとまりませんが、ただ一つ私が明確に言語化できることは、
ホームレスのいない街は信用できない
という事です。
この事とお笑い芸人(道化人)について書きたかったのですが長くなりそうなのでやめます。
ツービートのネタも、北野武監督の作品も
そういう事を勝手に思い起こしてしまう、大好きなものです。
めちゃくちゃ良い!!!
たけし愛、芸人愛が溢れた、いい作品 ひとり監督いけます
Netflix映画の 浅草キッド 見終わり
昔地上波のドラマだったのは見てたり
歌の浅草キッドの曲も好きで、流れるだけで涙が出てきたり、
湯ヶ島キッド読んだことあったりで話の内容は知ってましたが、
ひとり監督.脚本(劇団ひとり)でどうなのかなって思ったけど、
客観的みてもに破綻もなく、伏線や見せ方のテクニックが上手なシナリオで
たけし愛、芸人愛が溢れた、いい作品でした
前半はちょっとどこにもっていくのか、だれ視点で進めるのかちょっと戸惑ったけど、
たけしと深見師匠、もしくは深見師匠がグイグイ出てくるやんって 笑
後半はここまでかなって思ってたとこに、さらに重ねてきてて、ああ、いいシナリオにまとめたなって思いました
数分だったけど、現代のたけしが本物に見間違えるくらい、柳楽優弥寄せてた
劇団ひとりとか松村邦洋がテクニックアドバイスを行ったとか(スタッフクレジット)
ネトフリのあの時代の浅草CG再現はすごかったけど、もう少しあの時代の浅草の雰囲気を感じるカットが欲しかったなあ、予算の問題かあえて演出に必要ないとしたのかわからないけど
あと大泉さん、上手に無難に要求されてることに答えてた
個人的には、一瞬いつもの大泉さんを突き抜けた感触あり、
昔、ある方に「大泉は森繫久彌になる逸材」って言われてたのを思い出しました
星4リピありです
どんだけ泣かす気だバカヤロー!
いやー、ちょっと想像の遥か上を行く名作でした。
早くも2022年暫定ベストと言っていいかも。
それくらい、ストレートに心に刺さる映画でした。
実在の話をベースにしたビートたけしの自叙伝がこんなに面白いとは。
痛いくらい人間臭い登場人物達と、70年代浅草のノスタルジックな景観をバックにしたドラマが素晴らしかった。
そして柳楽優弥演じるたけしの本物っぷり、これは誰もが認めざるを得ないところでしょう。
外見や声のモノマネではなく、精神性まで本人になりきっての演技は脅威的でした。
大泉洋演じる不器用すぎる師匠との師弟関係には涙を禁じ得ませんでした。
笑って泣いて、あっという間の2時間。
見終えた後、世界がちょっと違って見えました。
これは劇場で見たかった。
そう心から思える程の素晴らしい作品。
夢追い人達の青春ドラマ、絶対に見るべし!!
期待せずに見たら泣けた
2時間分の面白さ
師弟愛
大御所にもやっぱりこういう時代があったんだなぁとしみじみ
鈴木保奈美が男
大泉洋熱演
演技よし、演出よし、構成よし
そもそも感情移入が出来る演技であり、素晴らしい演技であることを前提として、大泉洋さんの演技からは
「深見さんがどのような感情なのか」について、こちら(見ている側)から推し量った、想像通りの演技だけでなく、演技からその感情を滲み出させるような演技
があり、
ところどころ演出として「やってる」ように思わせかねない演出があるものの、全体を包み込む雰囲気や大泉洋さんの人柄などによって、それがレトロ感に落とし込まれており、コミカルでとても見やすい映画になっていた。
メモ
ビートたけしが描く、『浅草キッド』を作っているため、(ここからは推察だが)師匠の部分には監督の「自死ではないのか」という疑問を感じた。
Creepy Nutsの2人の演技が浮いている。「現代」っぽさがあり、逆説的にこの映画に通底する「古き良き」を感じる。
最後の笑い合うシーンは、ビートたけしはもっと偏屈に笑ったほうが好き
笑われるんじゃない、笑わせんだよ
滲みでる「北野武愛」
芸の世界で天下を取った男。その「ひょっとするとひょっとする」才能を育て上げた幻の浅草芸人。最近ではめっきり聞かなくなった芸の世界での師弟関係が熱く描かれる。
タケシを演じる柳楽優弥は、憑依芸とすら思えるほどに北野武。演技なのかモノマネなのか…と、そのギリギリのラインの台詞回しに若干の毛恥ずかしさは感じるが、そのイタコっぷりが逆に深見千三郎という人間の「芸人」としての凄味を彩る。
「笑われるな、笑わせろ」
「芸人だったらいつでもボケろ」
自分の信じる道で、ひたすら真剣に人を笑わせる浅草の師匠の姿は只々格好良く、その背中をしっかりと追う弟子のタップステップが胸を打つ。
そんな師弟の愛はもちろんのこと、やれるかどうかギリギリの関係性を演じた門脇麦も流石。そして何より、自らの「北野武愛」を描き切った劇団ひとり監督に拍手。原作を愛する第三者がしっかりと描き、巨匠本人が本作に立ち入らなかったからこそ「浅草キッド」がエンターテイメントとして成立したのだと思う。
あとは主題歌「浅草キッド」の早期アナログレコード再販と、本作の映画館上映を祈るばかり。
力をもらった
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