ボクたちはみんな大人になれなかったのレビュー・感想・評価
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ノスタルジーと現代
何年か前のことを思い出した。
そのきっかけがFacebookの投稿で昔、付き合っていた彼女の写真が上がってきたからだ。
うだつの上がらない毎日の中で悶々と過ごしていた主人公の中で過去の思い出で蘇る。
何もかもが上手くいってなかった今と何かが上手くいってるわけではないけど、それでもよかったなと思える演出が良かったです。
少し切ないような男女関係性と現代の自分とは?
というなんともいえない課題に対して、森山未來さんの演技が素晴らしいなと思った。
それも相手を務める伊藤紗莉さん演技も良かった。
ノスタルジーを感じながら、今のぼくは、果たして大人に…
その答えは、未だに分からないと思う。
そんな問いかけされてるような作品でした!
良かった
何でもある。多分、うまく行ってるとみえる人生。
業界人、美人な彼女との結婚。
けど、日常に何か満たされず、つい思い出すのは、惚れ込んだ昔の彼女との日々。その彼女とキラメキの日々は、特別だった。
オッサンになってもその特別の存在は大きかった。
そこから元カノと出会った時に回帰して『普通だな』と涙を流す未來に、私も泣けました( ; ; )
たぶん、どこにでもある普通の出来事でも
いつしかその特別が大きくなってゆく。
けど、所詮そのキラメキと思うことすらも普通なのだと。
大人になって分かる。それって寂しいことじゃなくて、
普通にそれなりに生きてきたんだなという自分の人生への肯定。
特別があった若かりしあの日と自分の人生に、どこか愛らしさも思える。
『普通だった』と理解した時から、彼は大人になったのでしょう。
いい映画だった!
生涯ベスト級の映画。
小沢健二、とても好きでした。
その頃の小沢健二や小山田圭吾あたりを筆頭とする渋谷系界隈というのはサブカル系の走りみたいなところがありまして。
そんな自分には実に心当たりのある映画です。
この主人公は過去のサブカル系彼女の言葉の呪縛に囚われたまま、それを大人になれなかったという言い方で、なぜそう至ったのかをどんどん時間を遡って追体験していく映画です。
現代の主人公としては、別に特別な何かがあったわけじゃなく、コロナ禍の新宿でナナセと再会して、一緒に路上飲みして、帰りのタクシーで偶然オザケンの彗星聴いて過去の自分を振り返り、彼女と出会った場所や一緒に過ごしたホテルを訪れたりして、「ホント、フツーだわ」とようやく呪縛が解ける、というだけのお話。
ただこの作品のすごいところはその主人公の過去を描写する映像の説得力が尋常じゃないところなんですよね。時代背景や役者の素振り、セリフ回しから小道具の1つ1つまでのすべてが恐ろしくリアルで、本当にタイムスリップしてるとしか思えないほど、非常に良く出来ています。あの原作小説の生々しさを失わずに、むしろキッチリとリアリティをもって映画に仕上げた監督の力量には本当に感服します。
そして観客として過去を追体験して先述の現代のシーンに戻ることで、フツーじゃない生き方を模索し続けてビューティフルドリーマーのようにラブホテル内の止まった時間から抜け出せなくなっていた主人公が、ようやく呪縛から逃れるシーンに大きく心を揺さぶられました。
映像のリアリティによる説得力というものを、ひしひしと感じさせられました。車で出掛けて、彼女が逆光から「おいでよ!」と呼ぶシーンの美しさは見事。
僕の中で生涯ベスト級の大好きな作品です。
全然大人になってる
タイトルから、もう少し本格的に大人になれなかった人物を想定していたがこれが驚くほど立派に大人。中目黒辺りのセレクトショップにありそうな服に身を包み、乱れ髪すらお洒落な主人公がやたら広い部屋に住んで細やかな過去を振り返る。
ソフィアコッポラの作品を観ているようだった。安定した生活を憂うセレブのような。なんか違くないすか?ってのが正直な感想。
話題の東出さんが出演されているが、彼は思いのほか上手かった。
ふつうの大切さを大人は知ってる
面白い手法だった。
過去に遡る中で、登場人物たちの関係や絡みがわかっていく。主人公の森山未來が本当に好きだった若い時の彼女への思いを引きずったまま生きている。そのためにその後に付き合う女性を幸せにできないまま、いわゆる中年になっていた。
最後に呟く、ふつうだなぁと言う言葉はようやく大人になれた彼の実感であり、前に進んでいけると未来への希望を感じさせてくれた。
人の人生を見る感じ
その人の人生の振り返りを見る映画でした。
最近から始まり、どんどん過去に戻って
最後最近にもどってきます。
逆再生で回ってみる感じです。
何か当てはまる部分とか、自分と重なる瞬間があれば楽しいというか、胸に何か刺さる作品なのかなと思いました。
わたしはあまり当てはまるシーンがなかったため
なんだか、人の人生をたんたんと見る感じの映画が不得意なので
楽しいとは思いませんでした。
上がり下がりのある映画ではないですが
なんかエモい感じです。
好きな人は好きなのかと思います。
静かにしっぽりとみる作品でした。
森山未來さんが、何歳にでもなれてしまう
雰囲気作りのうまさにビビりました。
瘡蓋を剥いだあの痛いけど気持ちの良い感じ、、、
どの映画もそうですが、その映画の時代のカルチャーや主人公の生きた時代と同じ時代に生きた人が見ると感じ方が違うと思うのですが、その感じがより強い映画だなと感じました。
自分もあのカルチャーが好きでしたし、年齢も近い事があり色々感情が揺さぶられる気持ちになりました。
何者にでもない自分が若い時に感じた感情は今でも忘れないしあの時好きだった人、あの時出会った人、良く遊んでたけど今は連絡も取らず何をしているのかもわからない人、色々な記憶を思い出させてくれました。
あの時の記憶は鮮明なのに、最近起きた事や最近出会った人の記憶は曖昧なのはなんでなのかなとか思ったり。
かおりが言った、「普通だな」という言葉を聞いて自分も昔は普通と言う言葉が嫌で、と言うか自分は普通と違うと思いたかったのだと思いますが何者ではない自分がいつか何者かになれると信じていたのに、歳を取るにつれて自分は何者にもなれないんだなと感じて絶望感した時の事を思い出し、心がエグられる思いでした。
自分もあの時なりたかった大人にもなれていないし、もう自分を過剰に責めたり、しつこく問いだしたり、自分なんて思ったり、不安定な自分はいなくなったが、つまらない奴になったなと感じたあの瞬間を思い出させてくれた、ある意味自分にとってはホラー映画より怖い映画でもあります。
しかし、あの時出会った全ての人、こと、物、などで今の自分が出来ていて、今も何者でもないですが普通に生きてる自分を肯定してくれる映画でもありました。
瘡蓋が出来たら剥がしてはダメですが剥がしたら少し気持ちい、でも痛い。でもまた剥がしてしまう、あの気持ち良さを感じたくてみたいな映画でした。あの時の過去を思い出すと痛い事もおおいがでも思い出してしまう様な感じといいますか。
何を言いたいのか、何を言ってるのかわからいですが、今の自分は清々しい気持ちでいっぱいです。
映画館を出たら、今の自分を少し肯定も出来たし今まで出会った全ての人にありがとうと感じました。
最後まで読んでくれた方がいればありがとうございました。
30代未満の人におすすめできない、チケット代の無駄
NETFLIXの作った、芸術系映画館に入った商業(お金のための)映画。
映画関連知識を持ち、30代まで後1年の自分からみても映画素人が作った技術性も何もない駄作。これでも外国で長年住んでいいか悪いかはともかく、色んな経験をしてきた人間だと自己評価しているけど。
納得いかないとこ
・物語が断片的かつ、深みがない▶︎監督の腕だな
・この物語の設定だと、最も共感する人たちは映画館に行くだろう ▶︎残念(ネットフリックス配信の方がいいかー映画館はなしだな)
いいとこ
・断片的だからこそ、心を刺さるポイントもいっぱいあるだろう。「好きな音楽」、「心が通じ合う人」、「忘れられない人」、「自分がゴミだと思ってしまうとき」、「普通になりたくないときと憧れるとき」、「仕事のこだわりと失意」....自分の人生を重ねたければ、重ねられる要素も多い。▶︎狡賢いしか思えない
↑ぐらいしか感じてなかった
悔しいけど、ビール飲んですぐ忘れそうな映画だった。
ちょっと監督のナルシズムが出過ぎてるような
原作が大好きで20年ぶり位に映画館に足を運んだのですが、もうちょっとかおりとの関係性にフォーカスを置いた方が良かった。時代を遡りつつ伏線を回収するあたりがややしつこく、最後の回想は目が回った。そして何より原作にある、かおりが長年付き合う中でSEXの時に見せる表情を伊藤沙莉で撮らないのは、何で彼女を使ったのかと。期待し過ぎていたせいもあるが、スミマセン評価低くつけました。萩原聖人が魅力的でした。
大人になってるよね
オープニングはつまんなそうだったんだよね。
酔っぱらい二人がゴミ収集所に転がり込んで、『そんなうまい具合にゴミのところに転がり込まないよ』と思ったし。そこで「あんたたちは いいわよね」と『うわー』って感じの台詞くるしで。
そこから少しずつ過去に遡っていって、主人公の歩みが紹介されんの。
遡るたびにね、『かつての方が日本は元気だったな』って思うの。カラ元気だとは思うけど。
主人公はテレビ番組のテロップを作る会社に勤めてるみたいで、大変そうなの。
観てて思ったんだけど、かつてはテレビって時代の才能が集まってたんだよね。だからムチャクチャなことやっても、時代の最先端でイケてる感じがあったし、なんとかなってたろうな。
今のテレビは違うもんね。そこでムチャクチャなことやったら「なんだこれ?」って思っちゃうね。
役者さんはSUMIREがまず良かったな。いるだけでいい。
マンションから飛び出て森山未來に抱きつくところは『そうだよねえ』と思った。
伊藤沙莉も良かった。はまり役だね。他の役者さんは考えられない。
話は全体として「こんなことが、ありました」で終わってるんだけど、ノスタルジーに浸ったってしょうがないよね。それで、どうすんだっていう。
タイトルは「大人になれなかった」だけど、実際はみんな大人になってるよね。ただ、若い頃に思っていた「つまらない大人」になったかも。
「つまらない大人になりたくない」と世俗的なことを避けていたら、つまらない大人になってしまった。つまらなくない大人になるためには、世俗的なことにぶつかっていかなきゃ駄目だったんじゃっていう話に見えたよ。
タイトルなし
申し訳ないが、Netflixにて鑑賞。しかし部屋を暗くして止めず動かずで鑑賞。序盤もしかして死別話なのかと勘ぐるも、facebookの画面で相手が家庭を持って幸福そうにしている姿をみて普通じゃんと呟くところで、その時点では何故か安堵。全編を見終わったあと、その言葉を最初に発したのが伊藤沙莉であったこと、そしてその言葉に縛られていたのが森山未來であったこと、それらも含めて、今をよしとする他ないことなどを考える。
特段長い映画ではなかったのだが、時間の断面を遡っていく構成が何故か心地よく、長編を見た感覚。Netflixならではの金のかかった映像で過去の景色も再現され、また何でもない景色もとても美しく撮られていた。こうした作品も世界に配信されることの喜びを、他人事ながら感じた。
役者は萩原聖人も東出昌大もはまっていた。伊藤沙莉は近頃どんどん可愛くなってきて、この主役も違和感がない。そして森山未來はいい仕事をしている。
ノスタルジーに浸る(ややネタバレ)
この映画は現代から過去にどんどん遡っていく形式で進んでいきます
もし、通常の時系列で進む映画ならノスタルジーを感じることは出来ず、冴えない男の物語という印象になっていたかも知れません
冴えない男が今までどんな人生を歩んできたのか、そしてこの主人公にも初々しい、キラキラした時間があり、そこにはもう戻れないのだという事実が感傷とノスタルジーを感じさせます
主人公は過去に文通で知り合ったかおりという女性と付き合うことになりますが、結局別れてしまいます
原因は、主人公が結婚を考えておりそれがかおりにとっては「普通」だったからでしょう
それからしばらくして、主人公に再び彼女が出来ますが、結局別れてしまいます
恐らく、主人公が本当に好きだったのはかおりであり、胸にずっと刻まれ続けていた
その為、今の彼女のことを好きになりきれなかったのではないでしょうか
タイトルの僕たちは大人になりきれなかったの、大人になる=割り切って好きではない相手と結婚することであり、主人公の心の奥にはずっとかおりがいた
過去を遡ることで最後に分かったのは、主人公が一途な少年だったのだ、ということでした
静かに刺さるか、薄っぺらさにガッカリするか。
ここまで受け手のバックグラウンドによって印象が大きく変わる作品も珍しいですね。
物語として観るというより、映画という媒体を自分をシンクロさせて感じさせる。そんな作品なのかな、と。
刺さる側の人たちは、要所要所で自分の人生の物語を紐解きながらこの作品を観ることになるんですが、その頃人生の全てだった"あの頃"が自ずと蘇ってきて、悲しみとも喜びとも言えない不思議な気分にさせられます。
最後のシーンの「ほんと、普通だな」。
今振り返ってみると大したことが無かったのか、それとも大したことがなかったと思えるくらい様々な経験をして人間として成長したのか。
後者であってほしいし、おそらくみな後者なんでしょうね。「大人になれなかった」のではなく、「みんな何気なく大人になっていた」のだと。自覚はまったくないけど。
もう会うことのできない人、感じることのできない空気感を思い出しながら迎えるエンドロール。
「燃え殻」の優しい曲調が過去の自分に向けたレクイエムのように感じました。
落ち着いたら"あの頃"の思い出の地に足を運んで止まった秒針を進めよう、、、後ろを見ながら前に進む気にさせてくれた、そんな作品でした。
【”苦し事や哀しい事や、愉しい事が偶に起きる”普通”の日々の積み重ねで、人生は出来ている。”25年に亘り、一人の男が一人の女性を想う姿を、世の変遷を背景に描き出した作品。】
ー 大人になるって、どういう事だろう。
様々な苦しみや、哀しみや、楽しかった経験を積んで、歳を重ねる事を言うのだろうか・・。ー
◆感想
・佐藤(森山未來)が、七瀬(篠原篤)と、夜中に酔っ払ってゴミ置き場に突っ伏すシーンから物語は始まる。七瀬は言う。”8割の人間は塵だ。残りの2割はカスだ・・。”
佐藤は言う。”けれど、1%は良い人が居ると思うよ・・。”
ー このシーンが、ラストに連関している。
そして、佐藤の21歳からの人生が、時系列を逆行しながら描かれる。見事な構成だと思う。
それにしても、森山さんの21歳から46歳(私事で恐縮であるが、ほぼ同年である・・。)を何の違和感もなく演じ切る姿には、素直に参ったと言わざるを得ない。
ダンサーとしても活躍する森山さん自らの節制の賜物であり、彼の演技力が存分に発揮されている数々のシーンにも魅入られる。ー
・TVのテロップを制作する会社で、忙しく働く佐藤は、婚約者(大島優子)とも破局し、ズルズルと無目的に生きている。且つての仲間だった関口(東出昌大)は、TV会社の下請け仕事に見切りをつけ、オンライン学習塾を立ち上げ、新たな道を進み始めている。
ー 佐藤が、最初に出来た恋人かおり(伊藤紗莉)と、永遠に別れるとは思わずに、別れた坂道の二股で、且つての彼女の姿を思い出すシーン。
”次に会った時に借りてた、CD返すからね・・”
佐藤が、未だにかおりの事が忘れられない事を示しているシーンである。この二股のシーンは複数回、描かれる。ー
・佐藤は、バブルの中、新宿のオカマバーを経営する七瀬の店で飲んだり、羽振りの良いどこか怪しい男佐内(平岳大)のおごりで飲んだりするうちに、女性とも関係を持つが・・。
ー このシーンで、”8割の人間は塵だ。残りの2割はカスだ・・。”と言う言葉が楽し気に語られる。ー
・忙しい日々を過ごす中、夜バイク事故を起こした時に、助けてくれたヤクザの男(奥野瑛太)が、その後鉄砲玉として、逮捕されるシーン。
ー この作品は、こういった些事を描くことで、厚みを持たせている。ー
■時代は、ドンドン遡り・・
・佐藤と、かおりが文通を通じて、出会うシーン。
二人が交わす手紙はドンドン増えていく。佐藤はそれを生きる楽しみにしている。
そして、初デート。初のラブホテル。
ー 伊藤紗莉さんの魅力が、全開である。
佐藤が頑張って、ポール・スミスのシャツを着てきた時に、近くの男も同じシャツを着ている時にさりげなく言った言葉。
”無理して高いモノを買っても、他人と同じだと・・。”
そして、彼女は古着屋で仕入れたインド風のシャツと自分で彩色したスカートを履いているのである。
二人でオザケンの曲を聴きながらのドライブ。
いつの間にか眠ってしまったかおりの、無垢な寝顔。
佐藤が、何時までも彼女の事が忘れられない気持ちが、同性として良く分かる。
彼女は、無理に飾らないし、偽らない。思った事を素直に口にする。打算が無い。
その後、佐藤が出会った女性達との決定的な違いがそこにある。
だが、彼女はある日、忽然と佐藤の前から姿を消し、2011年、インスタグラムで佐藤の前に現れる。且つて彼女が言っていた”普通”の結婚をして、子供もいる。ー
・コロナ禍の現代。
佐藤は、時代と折り合いをつけ、今や会社の上位役職に付いているようだ。
だが、彼はいまだに独身である。
そして、久しぶりに若き頃から、佐藤に密かに思いを寄せ、一緒にクッキーを作っていた七瀬に出会う。
ここが、冒頭のシーンである。
だが、彼はタクシーで自宅に帰る途中、タクシーを降り、且つての初恋の女性かおりと最後に分かれたあの坂道の二股に立つ。そこには、かおりの姿があった・・。
ー 非常に巧い構成である。佐藤の一途な気持ちが伝わって来る。ー
<名匠、犬道一心監督が描き出した、一途な男の恋物語である。
今作のタイトルは、「ボクたちはみんな大人になれなかった」であるが、
私の中では、
「ボクたちはみんな、小狡い世間ずれした大人にならなかった」である。>
<2021年11月7日 刈谷日劇にて鑑>
46歳の冴えない男の25年
2020年、コロナ禍の中で46歳になった佐藤はテレビ業界でテロップ作りをしてた。その佐藤が1995年までを年代を逆に回想する話。
1995年に出会ったカオリに2000年に去られて、そのあとカラダを売ってたスーに恋するが、売春で摘発され行方不明に。2011年にも彼女が出来たが、2015年に別れ2020年に至る。
逆に観ていくのは頭の体操になるな、って思った。
森山未來が21歳から46歳までを演じてるが、その歳相応に見えるいい演技だった。
最初の彼女を伊藤沙莉が演じ、次がSUMIRE、最後が大島優子だが、SUMIREが1番綺麗だった。
伊藤沙莉がセックスシーンでトップレスのヌードを披露してるのは一皮剥けたのかな。良いと思った。
甘酸っぱくほろ苦い記憶〜キミがボクを好き‥?
テレビの美術制作会社で働く主人公佐藤誠を、森山未來さんが繊細でナチュラルな演技で魅せる。等身大の主人公の姿に、多くの人が何かしら共感を覚えるのでは…。
主人公の忘れられない恋人かおりを、伊藤沙莉さんが瑞々しく圧倒的な透明感で演じる。
主人公の友人の一人賢太を演じた東出昌大さん。こんな役柄も似合いますね。
恋のときめき、胸の鼓動がこちらにも伝わってくるような初々しい二人(伊藤沙莉さんキュートでした)、走馬灯のように浮かぶ眩しい程のあの頃の記憶、TOKYOの街並み…ノスタルジックな余韻が残る作品でした。
映画館での鑑賞
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