「普通じゃないものに憧れていたあの頃」ボクたちはみんな大人になれなかった 七星 亜李さんの映画レビュー(感想・評価)
普通じゃないものに憧れていたあの頃
観終わった後にぐーーーっと締め付けられるようになるというか、少し気恥ずかしくなるというか、
多分、誰の過去にも、こんなふうに自分が何者かにいつかなれるような勘違いを持って生きていた時期があることを思い出させる映画。
遡ってみれば、5年前も10年前も20年経っても、考えていることなんてあんまり変わっていなくて、
ただなんとなく、うまくやり過ごせるようになったのか、逆にやり過ごせなくなったのか、
大人になるってどういうことなのかなあと考える。
この物語には、あんまり大きな意味はなくて、ただ映し出されるその時代の空気感とカルチャーに自分の過去に引き戻されるような
ちょっとタイムスリップできる感覚があって、
ああ、あの時の私も、オザケン好きだったよなとか、朝まで、遊んでた時の渋谷の空気感とか、
ノスタルジーっていうのとは、ちょっと違う、昔の自分を上空から見ているような気持ちにさせられる。
この映画を見るきっかけは、BTSのRMがストーリーであげていて、Netflixで観た。
20代で、韓国に住んでいるナムさんは、どんな風に感じたんだろうと、少し知りたくなった。
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