劇場公開日 2021年8月20日

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「大上が居ないのは痛い」孤狼の血 LEVEL2 bluewaveskyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0大上が居ないのは痛い

2021年8月20日
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鑑賞方法:映画館

単純

時代外れと分かっていたが、東映のやくざモノということでハードルを上げて観に行った結果、個人的には期待外れ。
まず何を魅せたいのか分からない。"仁義なき"の世代ではないが、昭和世代なので断片的には知っている。抗争の迫力を魅せたいのであれば、頑張ってはいるが松坂桃李では弱い。やはり前作の大上役の役所広司は偉大で、大上らが居ないのが痛い。上林役の鈴木亮平の猟奇性だけが目立つ結果となった。役柄もあろうが、チンタ役の村上虹郎がいい味を出していたのは救いだが、平成となり、やくざがビジネスマン化して、上林や前作で死んだ五十子の妻役のかたせ梨乃がいうように“骨抜き”になっている設定のせいなのか、あの焼け付くような“匂い”が伝わって来ない。“昭和は遠くなりにけり”を痛感させられた。

bluewavesky