なんくるないさぁ劇場版　生きてるかぎり死なないさぁ

なんともローカル色が強いので仲田幸子さんのことも存じ上げず、本当の追悼映画と思って観ましたがナンセンス色の強い幽霊コメディでした。お元気とのことで良かったです。
夏場の沖縄で遺体を放置すればどうなるのか考えると笑っている場合じゃないでしょう、なんで警察に届けることが恥になるのかも理解不能。
プロット自体が落語のようなナンセンスコメディですから設定のいい加減さは致し方ないとしても、今時、下痢ネタや変顔で笑いをとるのは無理でしょう、演出にも疑問、そもそも笑いのツボが違うのか、まったく笑えませんでした。
クレジットでクラウドファンディングでの製作と知りました、地元の人にしてみればお宝映画なのでしょう、相済みません、具志堅さん・・。

なんでもありのドタバタコメディーでした。

辛いこともあるけど、生きている限りなんとかなると、喜劇の女王が教えてたんだね。

コロナウィルスを、やっつけろばかりに、冥界より蘇ってきたお婆が大活躍。
沖縄の美しい海と、心に染みる音楽に癒されます。
沈鬱な世の中をお婆の笑い霊力で、浄め払っていただきたい。
本土公開を心待ちにしています。

今までの沖縄言葉が出てくる映画は沖縄言葉にだけ字幕付いてたりしましたが、これは沖縄言葉も共通語も全部字幕付いてます。しかもサイズ大きめ。
これってすごく大切な事。聴こえづらい高齢者にも、聴覚障害者にも、邦画の劇場体験が出来る。
洋画は字幕付きを選択できますが、邦画は都市部映画館でたまに字幕付き上映があるだけ。
だから聴覚障害者で邦画の劇場ない方いっぱいいるんです。

「なんくるないさぁ」はデフォルトで字幕有りです。どの上映回に行っても大丈夫。

映画の感想ですが、個人的にツボだったのはわずか数分しか登場しない仲田幸子演じる「荒稼ぎしてる感満載のユタ」です。
あれを演じきれるのは地球で仲田さんだけ！！喜劇の女王の真骨頂！！