マスカレード・ナイトのレビュー・感想・評価
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500人のパーティー参加者の中から犯人を捜さなければならない、しか...
キムタクのタンゴを愉しむ!!
殺人事件の内容も動機にまったく共感出来ない。
ミステリーとしては50点位だけど、
映画の楽しさは80点。
エンタメ度100%のショー的ミステリー。
冒頭のキムタクと中村アンのタンゴのダンスシーン。
メチャメチャカッコイイ。
影絵的な映し方も素敵で、
それれがキムタクのフォルムと動きの美しさを引き立てる。
そだけで夢の世界へ誘われました。
(もちろん中村アンもタンゴも素晴らしい。)
プロフェッショナルだなぁと、この掴みでほぼ映画は成功でした。
前作の「マスカレード・ホテル」と警察の幹部から、ホテルの支配人、スタッフと
馴染んだ雰囲気なので居心地よくて、
キムタクの態度にダメ出しする優等生ホテル・コンシェルジュの
長澤まさみとの掛け合いが楽しい。
《客→お客様です。》
《目付きが悪い→刑事ですから・・・》
《ホテルマンに「無理です」は、禁句です。》
前作を踏襲したやりとりは、慣用句をを聞く楽しさ。
不良っぽい刑事のキムタク、上手い。
超真面目人間の長澤も好感度抜群。
《ストーリー》
女性がアパートで感電死する事件を追う捜査本部に、
「12月31日のホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーデイに、真犯人が現れる」
そういうタレコミがファックスで届く。
客は500人。
みんな華やかに仮装をして仮面を付けてる。
ヤバイ、顔が分からない!!
さあて犯人はどいつだ!!
終わりの30分。後出しジャンケン的に犯人が告げられます。
事件はホントに付け足し!!
あり得ないことだらけだ。
インパクトの丸でない犯人像。
(この人、犯人に向かない、笑)
学芸会レベルの謎解きが後半30分で、会話だけで語られる。
まぁ犯人なんて誰でもいいのね。
豪華絢爛なスターたちのお姿に、ただただ見惚れてれば良い。
不思議と出来栄えに満足してるのだった。
過去鑑賞
明石家さんまを風船で隠すのは、なんかの法律に触れるんじゃないか?
一作目とあまり変わらない印象。
ミスター木村ショー
キムタクさんは海外でも人気があるので
紹介される時は「キムタク」なのか「木村さん」なのか
「ミスター木村」なのか考えてしまった
そんな映画である
決して悪い作品ではなくキムタクの演技は一層磨きがかかり
時には表情や仕草が及川光博、役所広司、水谷豊らにも見えなくもない
キムタクさんの映画やドラマを観ていて感じるのは
演技が悪いというよりも監督や脚本家に事務所が悪いんだと
そんな風に思ってしまう
今作「マスカレードナイト」も凝ったカメラワークや脇を固める俳優陣が
優秀なので作品としてはきちんと仕上がっている
最後まで犯人が分からないでしょう、として進んでいくのは
キムタクマジックにかかって心地良くもなる
でも冷静に考えると犯人逮捕に至るまで活躍をしているのは
他の役者なのだが、それは良しとできる
でもどんなに興行収入が年間上位になっても
何度も観なおす事はないだろうし日本を代表する名作映画ランキングでも
絶対にランクインしない
ミスター木村の主演作とは本当に不思議である
芸能関係者は絶賛をし興行収入も必ず成功するのに
後世には語られないし誰も影響を受けない
本作の批評としてはタイトルが悪いと思う
「マスカレードナイト」と言いながらも
肝心の仮装シーンは最後の最後で
あまり意味がない
次々と宿泊客がやってきては
木村刑事…あの客は怪しい
長澤姉さん…お客様は神様
と互いに意見をぶつける
でも、本当のお客は映画館の観客だからと
根本をきっちり教えたくなるがそれは我慢
それとお客は最初に顔出ししてホテルフロントを通り
それを警察が必死にカメラで監視しているが
冷静になればホテル入口や裏口なども監視対象で
いったい警察は何をやっているのかと疑問に思う
事件が起こる? と予告しているのに
敢えて仮装舞踏会を開催する必要があるのか?
最後のトリックなどはあまりにもお粗末で
それこそ素のキムタクなら「うぜー」「待てよ」と言うだろうが
それを堪えてセリフを読み上げるキムタクに成長の跡がある
ただ本来なら採点は0.5なのだが
長澤まさみや中村アンが出演しているのでプラス2.5となり
及第点を満たした作品となった
これこそ木村デカのミラクルショーで本領発揮
おもしろかった
今回も豪華な俳優陣が集う!
あぁ。東野圭吾…。 あぁ。木村拓哉…。 大晦日の夜。ホテルの仮装パ...
臨場感
テレビ業界と映画業界があって、じぶんがよくけなす「日本映画」は映画業界に属している──と思っています。
テレビ業界のひとたちも映画をつくりますが、それらは映画業界のひとたちの映画よりもずっとクオリティが高い──と思っています。
じぶんだけでなく、大勢のひとがお認めになると思いますが、罪の声やマスカレードホテルや祈りの幕が下りる時や真夏の方程式・・・などなど品質の高いエンタメ映画をつくっている監督は、ほとんどテレビ業界のベテラン監督です。
ところがプライズ(映画賞)はかならず映画業界の監督がとります。この現象は一般庶民のじぶんにとって、鼻持ちならないものです。
なので繰り返し明示しておきますが、テレビ業界の職人型監督は、映画業界のアート系監督よりもずっとクオリティの高い映画をつくるのに、栄誉はないがしろにされているのです。
憶測にすぎまぜんが、旬報のような昔ながらの批評家集団では、権威主義が横行しているはずです。
権威主義が映画を判定した結果、テレビ業界のエンタメ系映画が軽視されてしまう──わけです。
しかし気取ったわかんないような映画を称揚する必要があるのでしょうか。そもそもサンダンスのような観客ベースでない映画賞に、いまどき何のいみがあるのでしょうか。
だって、そうでしょ。映画って誰が見るモノですか、誰のためのモノですか。近親相姦して火山が噴火する映画がナンバーワンになるのって変です。
アートな作品に意味がないとは思いませんがアートをやるなら技量が達成していることが前提です。どの世界にさいしょからアートでずっとアートなことができる位相があるんでしょうか。絵だって音楽だって、何枚も素描したり、練習かさねますよね。
なのに映画業界のばあい、映画つくるといきなり天才とか鬼才とか喧伝しはじめます。それがマスコミの戦略だったら、じぶんで「わたしは天才じゃないんで、天才って謳うのやめてもらっていいですか」って言えよ。──とわたしは思うのです。恥ずかしくないですか?天才じゃないのに天才って喧伝されちゃうのって。
鈴木雅之監督もテレビ業界の職人型監督です。ぐぐると先にラッツアンドスターのひとが検索されてしまいます。ウィキを見ると、映画系のプライズが一切ありません。見事なまでにありません。ただし「日本映画系」よりよっぽどすぐれた映画監督です。わたしは鈴木雅之監督の映画版HEROやHERO2に本気で感動したことを覚えています。
楽しみにしていた映画でした。わたしは前作のマスカレードホテルにこう書きました。(以下『』内はわたしの前作(マスカレードホテル)のレビュー引用です。)
『私事ながらかつてホテルマンをしていた。こんないいホテルではなかったし、いずれもバンケットマンだったが、幾つかのホテルを巡った。あのころ、制服と整髪でビシッとした自分のなりが誇らしかった。それを木村拓哉のホテルマンが思い出させた。
外資系のあるホテルでは男子はもちろん女子も額に髪がかかってはダメだった。長らく習慣にしていたせいで、今もオールバック風の髪型がいちばんかっこいいと感じることがある。ただし、きょうび男子も女子も、額を髪で覆う。だから余計にキムタクのグルーミングスタンダードが新鮮に見えた。素直にかっこよかった。』
表となるエントランスホールと裏となるバントリが、生き生きと活写されます。それがこの映画の醍醐味/生命線だと思います。長回しではありませんが長めに回してカメラが同時進行やすれ違いをとらえます。すごく巧いと思います。
『エントランスホールを行き交う人々、バックヤードの喧噪、パントリーの雑然とした感じ、ホテルの内幕はリアルで、ロケと監修の確かさがあった。』
また今回も梶原善がいい感じでした。
『役者でもっとも印象的だったのは、つねに背景に映る梶原善だった。困ったような表情がじつに語る。』
麻生久美子の「男性」も上手いと思います。演技で女が男ぽさを醸すのは難しいことだと思います。佇まいで男性気配をだしていたのはさすがでした。
原作を反映していることは解りますが、雰囲気がいいので謎はもっと簡素でもいいと個人的には思いました。入り組んだ人物相関を設定し(布石や伏線を)しっかり回収しますが、なんとなく混濁しすぎのような気がしました。が、労作でした。
『エンドロールの開始地点が早すぎるのではないだろうか。』
今回もエンドロールの開始地点が早かったです。末尾に一コマするアベンジャーズのようにエンドロールまで見せるいいアイデアだと思いました。
余談ですがホテルで過度な要求をするのは迷惑です。映画はお客様は神様を貫きますし、社会もそれを貫きますが、ホテル側は確実にそれを要求した客の品位を疑います。軋轢や煽りにプロフェッショナルは存在しません。結局は人と人。お金と引き換えに相手が従者に変わるわけじゃありません。
キムタクに接客されたい
豪華な出演者でした
職業意識の異なる異色バディ
映画の醍醐味を十分に味わうことのできる見応えのある作品である。本格的サスペンスでありながら、エンタメの要素もたっぷり盛り込んでいるので、2時間強の長尺でも間延びしたところはない。メインキャストの木村拓哉と長澤まさみの丁々発止のやり取り、衝突を繰り返しながらも、協力して犯人に迫っていくプロセスの塩梅が絶妙である。バランスが非常に良い。二人は完全に役を掴み切っている。はまり役になっている。二人以外には考えられない役になっている。
本作の舞台はホテル・コルテシア東京。数日前に発生した殺人事件の犯人が大晦日にホテルで開催される500人規模のカウントダウン仮装パーティーに現れるという密告文が警視庁に届く。型破りな刑事・新田浩介(木村拓哉)はフロントクラークに扮してホテルに潜入し、優秀なホテルマン・山岸直美(長澤まさみ)と意見衝突しながらも協力して、仮装パーティーに紛れ込んだ犯人を暴き出していく・・・。
本作は殆どホテルが舞台であり、豪華ホテルで繰り広げられる物語は舞台劇を観ているような雰囲気がある。このホテルを訪れる登場人物達は夫々に訳ありで、怪しい。犯人としての雰囲気を醸し出している。登場人物達を演じる豪華俳優陣達の熟練の個性的な演技の競演が見どころになっている。
新田と山岸の異色バディが本作の売りである。犯人逮捕最優先の新田とお客様第一主義の山岸では職業意識が正反対で意見の食い違いが多い。本来なら二人のバディは成立しない。しかし、刑事は市民を守るために犯人を逮捕する。ホテルマンはお客様の快適安心安全のために最善を尽くす。人のためというのが二人の職業意識の唯一の共通点であり、二人が異色のバディを組めた理由になっている。
終盤、様々な謎は一気に究明されていく。急ぎ足になった感はあるが、脇を固める演者達の演技力が奏功して迫力がある。
本作は、映画は楽しむものであることを教えてくれる作品である。
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